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公開番号2025168286
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2025068679
出願日2025-04-18
発明の名称リチウム二次電池用正極活物質、その製造方法及びこれを含むリチウム二次電池
出願人三星エスディアイ株式会社,SAMSUNG SDI Co., LTD.
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類H01M 4/58 20100101AFI20251030BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高いエネルギー密度、高い作動電圧及び高い伝導度を有する正極活物質の提供。
【解決手段】本発明は、リチウム二次電池用正極活物質、その製造方法及びこれを含むリチウム二次電池に関し、さらに詳細には、化学式1の化合物を含み、第1平均粒径を有する第1粒子と、化学式2の化合物を含み、第2平均粒径を有する第2粒子と、を含む。前記第1粒子の含量及び前記第2粒子の含量の合計100重量%を基準に、第1粒子の含量は、80重量%ないし97.5重量%である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
下記の化学式1の化合物を含み、第1平均粒径を有する第1粒子と、
下記の化学式2の化合物を含み、第2平均粒径を有する第2粒子と、を含み、
前記第1粒子の含量及び前記第2粒子の含量の合計100重量%を基準に、第1粒子の含量は80重量%ないし97.5重量%である正極活物質:
[化学式1]
Li
a1
Mn
z1
Fe
x1
Ti
y1

b1
PO
4-c1
前記化学式1において、0.8≦a1≦1.2、0.3≦z1≦0.7(または0.3≦z1<0.7)、0.3≦x1≦0.7(または0.3≦x1<0.7)、0.001≦y1≦0.05、0≦b1≦0.05、0≦c1≦0.05、及びx1+y1+z1+b1=1であり、
[化学式2]
Li
a2
Ni
z2
Mn
x2

y2

c2
前記化学式2において、1≦a2≦1.5、0.3≦z2≦0.7(または0.3≦z2<0.7)、0.3≦x2≦0.7(または0.3≦x2<0.7)、0.001≦y2≦0.1(または0≦y2≦0.1)、2≦c2≦2.3、及びz2+x2+y2=1であり、
前記化学式1のB及び前記化学式2のC各々は、酸化数が3または4である遷移金属からなる群より選択された少なくとも一つの元素である。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記第1粒子の含量及び前記第2粒子の含量の合計100重量%を基準に、前記第1粒子の含量は90重量%ないし95重量%である請求項1に記載の正極活物質。
【請求項3】
前記第1粒子は、互いに凝集された複数個の第1一次粒子を含み、
前記第2粒子は、互いに凝集された複数個の第2一次粒子を含む、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項4】
前記複数個の第1一次粒子の大きさは、50nmないし200nmである、請求項3に記載の正極活物質。
【請求項5】
前記複数個の第2一次粒子の大きさは、50nmないし200nmである、請求項3に記載の正極活物質。
【請求項6】
前記第2粒子は、多結晶(polycrystal)形態を有する、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項7】
前記第1粒子と前記第2粒子の混合比は、前記正極活物質内のリチウムを除いた金属元素に対する総含量においてMnの含量が20at%ないし50at%である、
請求項1に記載の正極活物質。
【請求項8】
前記第1粒子のTiのドープ量は1,000ppmないし3,000ppmである、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項9】
前記第1平均粒径は、3μmないし10μmで、
前記第2平均粒径は、5μmないし10μmである請求項1に記載の正極活物質。
【請求項10】
前記第1粒子及び前記第2粒子は、炭素を含有する第1コート層を含み、
前記第1粒子及び前記第2粒子内の炭素の含量は、1.0重量%ないし1.8重量%である請求項1に記載の正極活物質。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム二次電池用正極活物質、その製造方法及びこれを含むリチウム二次電池に関し、さらに詳細には、オリビン系リチウム化合物を含む正極活物質、その製造方法及びこれを含むリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
最近、携帯電話、ノート型コンピュータ、電気自動車など電池を使用する電子機器の急速な補給に伴って、エネルギー密度が高く、かつ高容量である二次電池の需要が急速に増大しつつある。これに伴って、リチウム二次電池の性能向上のための研究開発が盛んに進められている。
【0003】
リチウム二次電池は、リチウムイオンの挿入(intercalation)及び脱離(deintercalation)が可能な活物質を含む正極及び負極と電解液を含む電池であって、リチウムイオンが正極及び負極から挿入/脱離される時の酸化及び還元反応により電気エネルギーを生産する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、高いエネルギー密度、高い作動電圧及び高い伝導度を有する正極活物質を提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする他の課題は、高いエネルギー密度、高い作動電圧及び高い低温特性を有するリチウム二次電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の概念による、正極活物質は、下記の化学式1の化合物を含み、第1平均粒径を有する第1粒子と、下記の化学式2の化合物を含み、第2平均粒径を有する第2粒子と、を含むものの、前記第1粒子の含量及び前記第2粒子の含量の合計100重量%を基準に、第1粒子の含量は80重量%ないし97.5重量%である。
[化学式1]
Lia1Mnz1Fex1Tiy1Bb1PO4-c1
前記化学式1において、0.8≦a1≦1.2、0.3≦z1≦0.7(または0.3≦z1<0.7)、0.3≦x1≦0.7(または0.3≦x1<0.7)、0.001≦y1≦0.05、0≦b1≦0.05、0≦c1≦0.05、及びx1+y1+z1+b1=1でありうる。
[化学式2]
Lia2Niz2Mnx2Cy2Oc2
前記化学式2において、1≦a2≦1.5、0.3≦z2≦0.7(または0.3≦z2<)0.7、0.3≦x2≦0.7(または0.3≦x2<0.7))、0.001≦y2≦0.1(または0≦y2≦0.1)、2≦c2≦2.3、及びz2+x2+y2=1でありうる。
【0007】
前記化学式1のB及び前記化学式2のC各々は、酸化数が3または4である遷移金属からなる群より選択された少なくとも一つの元素でありうる。
【0008】
本発明の他の概念による正極活物質の製造方法は、第1平均粒径を有する第1粒子を製造することと、第2平均粒径を有する第2粒子を製造することと、前記第1粒子の含量及び前記第2粒子の含量の合計100重量%を基準に、前記第1粒子の含量は80重量%ないし97.5重量%になるように混合することと、を含むことができる。前記第1粒子を製造することは、マンガンリン酸鉄前駆体、リチウムソース、炭素ソース及びドーパントソースを溶媒に投入して混合して第1混合物を形成することと、前記第1混合物を噴霧乾燥で乾燥することと、乾燥された前記第1混合物を焼成することと、を含むことができる。前記第2粒子を製造することは、遷移金属前駆体とリチウムソースを混合して、第2混合物を形成することと、前記第2混合物を噴霧乾燥で乾燥することと、乾燥された前記第2混合物を焼成することと、を含むことができる。
【0009】
本発明のさらに他の概念によるリチウム二次電池は、上述の正極活物質を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明による正極活物質は、互いに異なった組成を有する二次粒子である第1粒子と第2粒子を含むことができる。これにより正極活物質層の電気伝導度が向上し、合剤密度が向上し、正極活物質層のバインダの含量を減らすことができる。本発明によるリチウム二次電池は、相対的に高い作動電圧を有し、低温特性が向上し、Mnの溶出問題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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