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公開番号
2025168101
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024073236
出願日
2024-04-26
発明の名称
端子付き電線およびその製造方法、ならびにコネクタ付き電線
出願人
古河電気工業株式会社
,
古河AS株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
4/02 20060101AFI20251030BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】超音波接合によって電線と端子とを接合しても、素線切れを抑制できる、端子付き電線およびその製造方法、ならびにコネクタ付き電線を提供する。
【解決手段】端子付き電線は、導線と前記導線の外周を覆う絶縁被覆部とを備える電線の前記絶縁被覆部から露出している露出導線部分が端子の本体部に接合されてなり、前記導線の長手方向に沿った、前記本体部を含む前記電線の縦断面で見て、前記露出導線部分の先端は、前記本体部と接合する接合表面部、および前記接合表面部と対向し、前記本体部と接合しない非接合表面部を有し、前記導線の長手方向に平行な、前記非接合表面部と前記絶縁被覆部の前記非接合表面部側の先端縁部との間の長さL1は、前記導線の長手方向に平行な、前記接合表面部と前記絶縁被覆部の前記接合表面部側の先端縁部との間の長さL2よりも長い。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
導線と前記導線の外周を覆う絶縁被覆部とを備える電線の前記絶縁被覆部から露出している露出導線部分が端子の本体部に接合されてなる、端子付き電線であって、
前記導線の長手方向に沿った、前記本体部を含む前記電線の縦断面で見て、
前記露出導線部分の先端は、前記本体部と接合する接合表面部、および前記接合表面部と対向し、前記本体部と接合しない非接合表面部を有し、
前記導線の長手方向に平行な、前記非接合表面部と前記絶縁被覆部の前記非接合表面部側の先端縁部との間の長さL1は、前記導線の長手方向に平行な、前記接合表面部と前記絶縁被覆部の前記接合表面部側の先端縁部との間の長さL2よりも長い、
端子付き電線。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記縦断面で見て、前記絶縁被覆部の前記非接合表面部側の先端縁部および前記絶縁被覆部の前記接合表面部側の先端縁部を結ぶ直線と前記導線の長手方向とのなす角度αは、75度以下である、請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項3】
前記縦断面で見て、前記絶縁被覆部の前記非接合表面部側の先端縁部および前記絶縁被覆部の前記接合表面部側の先端縁部を結ぶ直線と前記導線の長手方向とのなす角度αは、15度以上である、請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項4】
前記露出導線部分の表面全体を覆う樹脂層をさらに備える、請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項5】
導線と前記導線の外周を覆う絶縁被覆部とを備える電線の前記絶縁被覆部から露出している露出導線部分が端子の本体部に接合されてなる、端子付き電線の製造方法であって、
前記導線の長手方向に沿った、前記本体部を含む前記電線の縦断面で見て、
前記露出導線部分の先端は、前記本体部と接触する接触表面部、および前記接触表面部と対向し、前記本体部と接触しない非接触表面部を有し、
前記導線の長手方向に平行な、前記非接触表面部と前記絶縁被覆部の前記非接触表面部側の先端縁部との間の長さL3が、前記導線の長手方向に平行な、前記接触表面部と前記絶縁被覆部の前記接触表面部側の先端縁部との間の長さL4よりも長い状態で、
前記導線の前記露出導線部分と前記端子の前記本体部とを加圧しながら、前記露出導線部分および前記本体部に超音波振動を付与して、前記露出導線部分と前記本体部とを接合する、端子付き電線の製造方法。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の端子付き電線と、
少なくとも前記端子付き電線の端子を収容するコネクタハウジングと
を備える、コネクタ付き電線。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子付き電線およびその製造方法、ならびにコネクタ付き電線に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、電線と端子とを電気的に接続する方法が様々検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、芯線と端子金具との溶着漏れをなくした超音波溶着方法が記載されている。この超音波溶着方法は、底壁部および底壁部の両端から立設した一対の立壁部が設けられた端子金具を第1の型上に搭載する第1工程と、端子金具の底壁部上に複数の素線から成る芯線を重ねる第2工程と、第2の型を一対の立壁部間に挿入して第1の型に向かって移動させることにより第1の型と第2の型との間に芯線および端子金具を挟んで芯線および端子金具を互いに近づける方向に加圧した状態で超音波エネルギを付与して、芯線と端子金具とを溶着する第3工程とを行う。そして、第3工程において、第2の型によって一対の立壁部を互いに離れる方向に押し広げながら、第2の型を第1の型に向かって移動させる。
【0004】
上記のような電線と端子とを接続する従来技術としては、特許文献1のように、電線と端子とを超音波振動によって接合する超音波接合がある。特許文献1のように、従来の超音波接合では、電線における絶縁被覆部から露出した露出導線部分を端子に加圧しながら圧縮する。そのため、露出導線部分の一部には、端子側と絶縁被覆部側とに引っ張られる張力が発生する。その結果、露出導線部分の端子側の一部において、導線を構成する複数の素線の少なくとも一部が切れる、いわゆる素線切れが起こりやすくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-18597号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、超音波接合によって電線と端子とを接合しても、素線切れを抑制できる、端子付き電線およびその製造方法、ならびにコネクタ付き電線を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1] 導線と前記導線の外周を覆う絶縁被覆部とを備える電線の前記絶縁被覆部から露出している露出導線部分が端子の本体部に接合されてなる、端子付き電線であって、前記導線の長手方向に沿った、前記本体部を含む前記電線の縦断面で見て、前記露出導線部分の先端は、前記本体部と接合する接合表面部、および前記接合表面部と対向し、前記本体部と接合しない非接合表面部を有し、前記導線の長手方向に平行な、前記非接合表面部と前記絶縁被覆部の前記非接合表面部側の先端縁部との間の長さL1は、前記導線の長手方向に平行な、前記接合表面部と前記絶縁被覆部の前記接合表面部側の先端縁部との間の長さL2よりも長い、端子付き電線。
[2] 前記縦断面で見て、前記絶縁被覆部の前記非接合表面部側の先端縁部および前記絶縁被覆部の前記接合表面部側の先端縁部を結ぶ直線と前記導線の長手方向とのなす角度αは、75度以下である、上記[1]に記載の端子付き電線。
[3] 前記縦断面で見て、前記絶縁被覆部の前記非接合表面部側の先端縁部および前記絶縁被覆部の前記接合表面部側の先端縁部を結ぶ直線と前記導線の長手方向とのなす角度αは、15度以上である、上記[1]に記載の端子付き電線。
[4] 前記露出導線部分の表面全体を覆う樹脂層をさらに備える、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載の端子付き電線。
[5] 導線と前記導線の外周を覆う絶縁被覆部とを備える電線の前記絶縁被覆部から露出している露出導線部分が端子の本体部に接合されてなる、端子付き電線の製造方法であって、前記導線の長手方向に沿った、前記本体部を含む前記電線の縦断面で見て、前記露出導線部分の先端は、前記本体部と接触する接触表面部、および前記接触表面部と対向し、前記本体部と接触しない非接触表面部を有し、前記導線の長手方向に平行な、前記非接触表面部と前記絶縁被覆部の前記非接触表面部側の先端縁部との間の長さL3が、前記導線の長手方向に平行な、前記接触表面部と前記絶縁被覆部の前記接触表面部側の先端縁部との間の長さL4よりも長い状態で、前記導線の前記露出導線部分と前記端子の前記本体部とを加圧しながら、前記露出導線部分および前記本体部に超音波振動を付与して、前記露出導線部分と前記本体部とを接合する、端子付き電線の製造方法。
[6] 上記[1]~[4]のいずれか1つに記載の端子付き電線と、少なくとも前記端子付き電線の端子を収容するコネクタハウジングとを備える、コネクタ付き電線。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、超音波接合によって電線と端子とを接合しても、素線切れを抑制できる、端子付き電線およびその製造方法、ならびにコネクタ付き電線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態の端子付き電線の一例を示す斜視図である。
図2は、実施形態の端子付き電線の一例を示す拡大縦断面図である。
図3は、実施形態の端子付き電線を構成する絶縁被覆部の他例を示す拡大縦断面図である。
図4は、実施形態の端子付き電線を構成する絶縁被覆部の他例を示す拡大縦断面図である。
図5は、実施形態の端子付き電線の製造方法の一例を示す拡大縦断面図である。
図6は、実施形態のコネクタ付き電線の一例を示す斜視図である。
図7は、端子の接続部の一例を示す斜視図である。
図8は、実施形態の端子付き電線の他例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態に基づき詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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