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公開番号
2025157874
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-16
出願番号
2024060183
出願日
2024-04-03
発明の名称
磁気ディスク用アルミニウム合金板及び磁気ディスク
出願人
株式会社UACJ
,
古河電気工業株式会社
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
主分類
C22C
21/06 20060101AFI20251008BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】優れた耐衝撃性及び生産性を示す磁気ディスク用アルミニウム合金板及びそれを用いた磁気ディスクを提供する。
【解決手段】Fe、Mn及びNiのうち1種又は2種以上を含有し、Fe、Mn及びNiの含有量の合計が0.03質量%以上7.00質量%以下であり、Mgの含有量が0質量%以上4.50質量%未満であり、残部がアルミニウム及び不可避的不純物からなる磁気ディスク用アルミニウム合金板であって、前記アルミニウム合金板のせん断変形時の完全破断変位が板厚の80%以下である磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Fe、Mn及びNiのうち1種又は2種以上を含有し、Fe、Mn及びNiの含有量の合計が0.03質量%以上7.00質量%以下であり、Mgの含有量が0質量%以上4.50質量%未満であり、残部がアルミニウム及び不可避的不純物からなる磁気ディスク用アルミニウム合金板であって、
前記アルミニウム合金板のせん断変形時の完全破断変位が板厚の80%以下であることを特徴とする磁気ディスク用アルミニウム合金板。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
JIS Z2241:2011の規定に準拠して、JIS5号試験片について測定される破断伸びが5%以下である、請求項1に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【請求項3】
Cu:0質量%以上0.40質量%以下、Zn:0質量%以上0.70質量%以下、Cr:0質量%以上0.40質量%以下、Zr:0質量%以上0.30質量%以下、Si:0質量%以上0.60質量%以下、及びBe:0質量%以上0.0020質量%以下からなる群から選択される少なくとも1種の元素を更に含有する、請求項1又は2に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【請求項4】
板厚が0.48mm以下である、請求項1又は2に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【請求項5】
板厚が0.42mm以下である、請求項1又は2に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の磁気ディスク用アルミニウム合金板を用いて形成されたアルミニウム合金基板と、該アルミニウム合金基板の表面に設けられたNi-Pめっき処理層と、該Ni-Pめっき処理層上に設けられた磁性体層とを備える磁気ディスク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、生産性に優れた磁気ディスク用アルミニウム合金板及び当該磁気ディスク用アルミニウム合金板を用いた磁気ディスクに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と省略する)は、コンピュータや映像記録装置等の電子機器における記憶装置として多用されており、HDDには、データを記録するための磁気ディスクが組み込まれている。磁気ディスクは、アルミニウム合金からなる円環状のアルミニウム合金基板と、アルミニウム合金基板の表面を覆うNi-Pめっき処理層と、Ni-Pめっき処理層上に積層された磁性体層とを有している。
【0003】
ところで、近年においては、マルチメディア等のニーズから、HDD等の磁気ディスク装置に対する大容量化及び高密度化の要求が高まっている。更なる大容量化のため、記憶装置に搭載される磁気ディスクの枚数は増加傾向にあり、それに伴って磁気ディスクの薄肉化も要求されている。
【0004】
しかしながら、磁気ディスクを薄肉化すると剛性と強度が低下してしまう問題がある。剛性が低下すると、基板が変形し難い程度を示す耐衝撃性が低下してしまうため、磁気ディスクの材料となるアルミニウム合金板には耐衝撃性の向上が求められている。また、必要とされる磁気ディスクの枚数も増加していることから、それに対応するために生産性の向上も求められており、生産性の向上として、例えば、ディスクブランクの打ち抜き加工時に、時間当たりの打ち抜き枚数を増加させることが挙げられる。
【0005】
このような実情から、近年では耐衝撃性と生産性に優れた磁気ディスク用アルミニウム合金板の開発が検討されている。例えば、特許文献1では、アルミニウム合金ブランクの化学組成において、剛性の向上に寄与するFe、Mn、Ni等の元素を多く含有させることでヤング率を高くし、剛性を向上させる方法が提案されている。特許文献2では、打抜きプレス用金型を最適化することで、端面ダレを小さくし、その後の研削工程での時間を短くし生産性を向上させる方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-186597号公報
特開2008-093688号公報
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されるFe、Mn、Ni等の元素の含有量を増加させて剛性のみを向上させる方法では、目標とする生産性は得られていないのが現状であった。また、特許文献2に開示される方法では、打ち抜き枚数の生産性の向上には不十分であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、優れた耐衝撃性及び生産性を示す磁気ディスク用アルミニウム合金板及びそれを用いた磁気ディスクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、磁気ディスク用アルミニウム合金板において、アルミニウム合金に含まれる各種添加元素の含有量とせん断変形時の完全破断変位を制御することにより、厚さが薄くても、優れた耐衝撃性と生産性を示す磁気ディスク用アルミニウム合金板が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明の実施態様に係る磁気ディスク用アルミニウム合金板は、Fe、Mn及びNiのうち1種又は2種以上を含有し、Fe、Mn及びNiの含有量の合計が0.03質量%以上7.00質量%以下であり、Mgの含有量が0質量%以上4.50質量%未満であり、残部がアルミニウム及び不可避的不純物からなり、前記アルミニウム合金板のせん断変形時の完全破断変位が板厚の80%以下である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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