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公開番号2025167265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024071717
出願日2024-04-25
発明の名称水溶性クロセチン含有組成物
出願人池田食研株式会社
代理人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20251030BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 本発明の目的とするところは、クロセチンとゲンチオビオースとを含む水溶性クロセチン含有組成物を提供することにあり、さらにクロセチンとゲンチオビオースとを安定化する方法を提供することにある。
【解決手段】 クロセチン配糖体をけん化する工程、アニオン性多糖類を配合する工程及び酸性化合物でpHを2.0~8.0に調整する工程を含むことで、水溶性クロセチン含有組成物が得られ、さらにクロセチン及びゲンチオビオースを安定化できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クロセチン、ゲンチオビオース、アニオン性多糖類、酸及び一価の塩基を含む、水溶性クロセチン含有組成物。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
クロセチン1重量部に対して0.1~60重量部のアニオン性多糖類を含む、請求項1記載のクロセチン含有組成物。
【請求項3】
クロセチン1モルに対して、1~60モルの一価の塩基を含む、請求項1又は2記載のクロセチン含有組成物。
【請求項4】
クロセチン、ゲンチオビオース、アニオン性多糖類、酸及び一価の塩基を含む水溶性クロセチン含有組成物の製造方法であって、
i)クロセチン配糖体を一価の塩基性化合物でけん化する工程、
ii)アニオン性多糖類を配合する工程、及び
iii)酸性化合物でけん化後のpHを2.0~8.0に調整する工程を含む、
水溶性クロセチン含有組成物の製造方法。
【請求項5】
クロセチン1重量部に対して0.1~60重量部のアニオン性多糖類を配合する、請求項4記載のクロセチン含有組成物の製造方法。
【請求項6】
クロセチン1モルに対して、1~60モルの一価の塩基性化合物を配合する、請求項4又は5記載のクロセチン含有組成物の製造方法。
【請求項7】
クロセチン、ゲンチオビオース、アニオン性多糖類、酸及び一価の塩基を含む水溶性クロセチン含有組成物中のクロセチン及びゲンチオビオースの安定化方法であって、
i)クロセチン配糖体を一価の塩基性化合物でけん化する工程、
ii)アニオン性多糖類を配合する工程、及び
iii)酸性化合物でけん化後のpHを2.0~8.0に調整する工程を含む、
安定化方法。
【請求項8】
クロセチン1重量部に対して0.1~60重量部のアニオン性多糖類を配合する、請求項7記載の安定化方法。
【請求項9】
クロセチン1モルに対して、1~60モルの一価の塩基性化合物を配合する、請求項7又は8記載の安定化方法。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の水溶性クロセチン含有組成物を含む、飲食品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水溶性クロセチン含有組成物等に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
クロセチンは、カロテノイドの一種であり、クチナシ果実、サフランやクロッカスの雌しべ等に含まれるクロシン等のクロセチン配糖体をけん化することによって、エステル結合した2分子のゲンチオビオースが外れることで得られることが知られており、眼精疲労改善効果、睡眠の質改善効果等の様々な機能性を有することが報告されているが、脂溶性のため、水溶解性の向上が求められている。
【0003】
クロセチンの水溶解性を高める方法としては、pHを一旦アルカリ性にし、溶解したカロチノイド色素にサイクロデキストリン類を混合後、pHを中性に戻すことを特徴とするカロチノイド色素の可溶化方法(特許文献1)、クロセチンを、アラビアガムを含有する水溶液中に分散して分散液を調製する際に、該分散液中のクロセチンの粒子径をメジアン径で0.4μm未満とすることを特徴とするクロセチン製剤の製造方法(特許文献2)、a)少なくとも1つのカロテノイドと、b)少なくとも1つのOSAデンプンである食品用加工デンプンと、c)少なくとも1つの糖類と、d)水と、e)水溶性酸化防止剤と、f)脂溶性酸化防止剤からなる透明液体製剤(特許文献3)が開示されている。
【0004】
また、ゲンチオビオースは、グルコース2分子がβ1-6結合で結合した二糖類の一種で、苦味を有する珍しい糖類であって、ビフィズス菌増殖活性の他、食品分野においても飲食品に添加することで呈味改善効果が知られており(特許文献4)、各種製造方法が開示されている(特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平07-23736号公報
特許第5600513号公報
特許第6492335号公報
特許第3100139号公報
特開2018-61494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的とするところは、クロセチンとゲンチオビオースとを含む水溶性クロセチン含有組成物を提供することにあり、さらにクロセチンとゲンチオビオースとを安定化する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、かかる課題を解決すべく種々検討したところ、クロセチン配糖体をけん化する工程、アニオン性多糖類を配合する工程及び酸性化合物でpHを2.0~8.0に調整する工程を含むことで、水溶性クロセチン含有組成物が得られ、さらにクロセチン及びゲンチオビオースを安定化できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、上記知見に基づいて完成されたものであり、以下の[1]~[10]から構成される。
[1]クロセチン、ゲンチオビオース、アニオン性多糖類、酸及び一価の塩基を含む、水溶性クロセチン含有組成物。
[2]クロセチン1重量部に対して0.1~60重量部のアニオン性多糖類を含む、[1]記載のクロセチン含有組成物。
[3]クロセチン1モルに対して、1~60モルの一価の塩基を含む、[1]又は[2]記載のクロセチン含有組成物。
[4]クロセチン、ゲンチオビオース、アニオン性多糖類、酸及び一価の塩基を含む水溶性クロセチン含有組成物の製造方法であって、i)クロセチン配糖体を一価の塩基性化合物でけん化する工程、ii)アニオン性多糖類を配合する工程及びiii)酸性化合物でけん化後のpHを2.0~8.0に調整する工程を含む、水溶性クロセチン含有組成物の製造方法。
[5]クロセチン1重量部に対して0.1~60重量部のアニオン性多糖類を配合する、[4]記載のクロセチン含有組成物の製造方法。
[6]クロセチン1モルに対して、1~60モルの一価の塩基性化合物を配合する、[4]又は[5]記載のクロセチン含有組成物の製造方法。
[7]クロセチン、ゲンチオビオース、アニオン性多糖類、酸及び一価の塩基を含む水溶性クロセチン含有組成物中のクロセチン及びゲンチオビオースの安定化方法であって、i)クロセチン配糖体を一価の塩基性化合物でけん化する工程、ii)アニオン性多糖類を配合する工程及びiii)酸性化合物でけん化後のpHを2.0~8.0に調整する工程を含む、安定化方法。
[8]クロセチン1重量部に対して0.1~60重量部のアニオン性多糖類を配合する、[7]記載の安定化方法。
[9]クロセチン1モルに対して、1~60モルの一価の塩基性化合物を配合する、[7]又は[8]記載の安定化方法。
[10][1]~[3]の何れかに記載の水溶性クロセチン含有組成物を含む、飲食品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、クロセチン及びゲンチオビオースが安定化されたクロセチン含有組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明では、i)クロセチン配糖体を一価の塩基性化合物でけん化する工程、ii)アニオン性多糖類を配合する工程及びiii)酸性化合物でけん化後のpHを2.0~8.0に調整する工程を含むことで、水溶性のクロセチン含有組成物が得られ、該クロセチン含有組成物は、クロセチン、ゲンチオビオース、アニオン性多糖類、酸及び一価の塩基を含む、水溶性クロセチン含有組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

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