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公開番号2025166331
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070271
出願日2024-04-24
発明の名称バイオ可塑剤を用いた壁紙
出願人スリーエイ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 9/06 20060101AFI20251029BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】可塑剤としてバイオ由来の成分を用いた壁紙を提供する。
【解決手段】バイオ可塑剤としてグリセリン脂肪酸エステルを用い、発泡工程の加熱方法として遠赤外線を用いることにより、黄変を起こすことなく壁紙を得ることが出来た。またこのようにして得られた壁紙は、ストレッチ性試験及び表面強化試験において、従来の壁紙よりも優れた物性を持つものであった。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくともポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤、発泡剤を含有する壁紙であって、
前記可塑剤がグリセリン脂肪酸エステルを主成分とするバイオ可塑剤であり、
前記発泡剤を発泡させる工程の加熱方法が遠赤外線である、
ことを特徴とする壁紙。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
可塑剤にフタル酸ジイソノニルを使用した場合を基準として、L*a*b*色空間における色差ΔE*
ab
の値が1.0以下である、請求項1に記載された壁紙。
【請求項3】
サンゲツストレッチ性基準試験における破断100%強度が4.5mm以上である、請求項2に記載された壁紙。
【請求項4】
21~29.5重量%の基材と、
29~40重量%の前記ポリ塩化ビニル樹脂と、13~22重量%の前記バイオ可塑剤と、1~4重量%の発泡剤と、4~30重量%の充填剤と、4~5.6重量%の着色剤と、0.5~1.5重量%の安定剤と、を含む樹脂層、
からなる請求項3に記載された壁紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可塑剤としてバイオ由来の成分を用いた壁紙に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、建築物の内装の表面を美的に仕上げ、耐水性、耐候性等の目的も合わせ、樹脂製の壁紙を用いることが広く行われている。
中でも、基材と樹脂層の積層体から成り、前記樹脂層はポリ塩化ビニル樹脂と、フタル酸エステル可塑剤と、発泡剤を含む材料から製造される発泡ポリ塩化ビニル樹脂層からなる、ポリ塩化ビニル積層壁紙が広く用いられている。
【0003】
一方近年、環境に配慮することが望まれている中で、建築資材としての壁紙においても、構成する成分としてバイオ由来の成分を用いることが考えられている。
中でも可塑剤として用いるバイオ由来の成分としては、エポキシ系可塑剤、非フタル酸系可塑剤等が候補として考慮されているが、未だ製品化に必要な性質を満たしたものは得られていない。
【0004】
特許文献1には、ポリ塩化ビニル100重量部に対して、可塑剤としてフタル酸ジイソノニル(DINP)50重量部混合し、ポリ塩化ビニルペーストとし、製造した難燃性壁紙が記載されている。
特許文献2には、発泡性ポリ塩化ビニル樹脂層が、平均重合度が1200を超え1600以下であるポリ塩化ビニル樹脂と可塑剤としてフタル酸ジイソノニル(DINP)とを含む壁紙が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000ー212900号公報
特開2020ー158924号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の様に、可塑剤として用いるバイオ由来の成分の候補は挙げられているものの、例えばエポキシ系の可塑剤のように、そもそもペースト状にすることが出来ず、壁紙製造のプロセスとして不向きの素材を採用することは不可能である。
【0007】
一方、製造過程に特段の問題が生じない非フタル酸系可塑剤を用いたとしても、製造時の加熱によって黄変が生じ、壁紙の表面に印刷された発色に対し悪影響を与えるため、製品化するまでには至らなかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載された発明は、
少なくともポリ塩化ビニル樹脂、可塑剤、発泡剤を含有する壁紙であって、
前記可塑剤がグリセリン脂肪酸エステルを成分とするバイオ可塑剤であり、
前記発泡剤を発泡させる工程の加熱方法が遠赤外線である、
ことを特徴とする壁紙である。
【0009】
ポリ塩化ビニル樹脂層に用いるポリ塩化ビニル樹脂の平均重合度は、700~1200、望ましくは750~1100である。平均重合度が、700未満であると、壁紙が軟らかくなり、意匠性が損なわれ、好ましくない。一方、1200を超えると、発泡性が極めて悪く、表面平滑性が損なわれ、製品化が困難となる。また、良好なストレッチ性を得るには、平均重合度が900~1100であると、より好ましい。なお、平均重合度の測定は「JIS K6720-2:1999プラスチック-塩化ビニルホモポリマー及びコポリマー(PVC)-第2部:試験片の作り方及び諸性質の求め方」を用いることができる。
【0010】
ポリ塩化ビニル樹脂としてペースト加工用ポリ塩化ビニル系樹脂を用いると、基材にポリ塩化ビニル樹脂層をペーストコーティングにより積層することが容易となり、安価な設備で多様な配合剤の多量配合による多様な発泡製品を生産することが可能となり、更に少量多品種製品に適し好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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