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公開番号2025166241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2025138641,2023177150
出願日2025-08-22,2019-08-05
発明の名称SiC半導体装置
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人あい特許事務所
主分類H10D 30/66 20250101AFI20251028BHJP()
要約【課題】ゲート閾値電圧Vthの経時劣化を抑制できるSiC半導体装置を提供する。
【解決手段】アクティブ領域106およびアクティブ領域外の外側領域107を含むSiC半導体層102と、外側領域の表層部に形成され、ドリフト領域127との間でpn接合ダイオードDを形成する第2導電型の不純物領域171と、アクティブ領域の表層部に形成され、ソース領域に対してトレンチとは反対側の領域に位置し、1.0×1020cm-3以下の第2導電型不純物濃度を有する前記第2導電型のコンタクト領域と、を含む。
【選択図】図28
特許請求の範囲【請求項1】
一方側の第1主面および他方側の第2主面を有し、アクティブ領域および前記アクティブ領域外の外側領域を含むSiC半導体層と、前記アクティブ領域において前記第1主面に形成されたトレンチと、前記トレンチの内壁に形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を挟んで前記トレンチに埋設されたゲート電極と、前記アクティブ領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記トレンチの側方に位置する第1導電型のソース領域と、前記アクティブ領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記ソース領域に対して前記第2主面側の領域に位置する第2導電型のボディ領域と、前記アクティブ領域および前記外側領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記ボディ領域に対して前記第2主面側の領域に位置する部分を含む第1導電型のドリフト領域と、前記外側領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記ドリフト領域との間でpn接合ダイオードを形成する第2導電型の不純物領域と、前記アクティブ領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記ソース領域に対して前記トレンチとは反対側の領域に位置し、1.0×10
20
cm
-3
以下の第2導電型不純物濃度を有する第2導電型のコンタクト領域と、を含む、SiC半導体装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記コンタクト領域の第2導電型不純物濃度は、1.0×10
17
cm
-3
以上である、請求項1に記載のSiC半導体装置。
【請求項3】
前記コンタクト領域の第2導電型不純物濃度は、1.0×10
20
cm
-3
未満である、請求項1または2に記載のSiC半導体装置。
【請求項4】
前記不純物領域は、1.0×10
20
cm
-3
以下の第2導電型不純物濃度を有している、請求項1~3のいずれか一項に記載のSiC半導体装置。
【請求項5】
前記不純物領域は、1.0×10
17
cm
-3
以上の第2導電型不純物濃度を有している、請求項4に記載のSiC半導体装置。
【請求項6】
前記不純物領域は、1.0×10
20
cm
-3
を超える第2導電型不純物濃度を有している、請求項1~3のいずれか一項に記載のSiC半導体装置。
【請求項7】
前記不純物領域は、1.0×10
21
cm
-3
以下の第2導電型不純物濃度を有している、請求項6に記載のSiC半導体装置。
【請求項8】
前記不純物領域は、前記コンタクト領域と等しい第2導電型不純物濃度を有している、請求項1~3のいずれか一項に記載のSiC半導体装置。
【請求項9】
前記不純物領域は、前記コンタクト領域の厚さと等しい厚さを有している、請求項1~8のいずれか一項に記載のSiC半導体装置。
【請求項10】
前記不純物領域は、前記アクティブ領域に沿って帯状に延びている、請求項1~9のいずれか一項に記載のSiC半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、SiC半導体装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、n型のSiC半導体層、トレンチ、ゲート絶縁層、ゲート電極、p型のボディ領域、n

型のソース領域およびp

型のコンタクト領域を含むSiC半導体装置を開示している。トレンチは、SiC半導体層の主面に形成されている。ゲート電極は、ゲート絶縁層を挟んでトレンチに埋設されている。ボディ領域は、主面の表層部においてトレンチの側方に形成されている。ソース領域は、ボディ領域の表層部においてトレンチの側方に形成されている。コンタクト領域は、ボディ領域の表層部においてソース領域に対してトレンチとは反対側の領域に形成されている。コンタクト領域は、ボディ領域のp型不純物濃度を超えるp型不純物濃度を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-235546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
SiC半導体装置は、長期間の使用に起因するゲート閾値電圧Vthの経時劣化の問題を有している。本願発明者らは、コンタクト領域の不純物濃度を研究していたところ、コンタクト領域の不純物濃度に応じてゲート閾値電圧Vthの経時特性が変動することを発見した。
【0005】
本発明の一実施形態は、ゲート閾値電圧Vthの経時劣化を抑制できるSiC半導体装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態は、一方側の第1主面および他方側の第2主面を有し、アクティブ領域および前記アクティブ領域外の外側領域を含むSiC半導体層と、前記アクティブ領域において前記第1主面に形成されたトレンチと、前記トレンチの内壁に形成されたゲート絶縁層と、前記ゲート絶縁層を挟んで前記トレンチに埋設されたゲート電極と、前記アクティブ領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記トレンチの側方に位置する第1導電型のソース領域と、前記アクティブ領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記ソース領域に対して前記第2主面側の領域に位置する第2導電型のボディ領域と、前記アクティブ領域および前記外側領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記ボディ領域に対して前記第2主面側の領域に位置する部分を含む第1導電型のドリフト領域と、前記外側領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記ドリフト領域との間でpn接合ダイオードを形成する第2導電型の不純物領域と、前記アクティブ領域において前記第1主面の表層部に形成され、前記ソース領域に対して前記トレンチとは反対側の領域に位置し、1.0×10
20
cm
-3
以下の第2導電型不純物濃度を有する第2導電型のコンタクト領域と、を含む、SiC半導体装置を提供する。
【0007】
このSiC半導体装置によれば、ゲート閾値電圧Vthの経時劣化を抑制できる。
【0008】
本発明における上述の、またはさらに他の目的、特徴および効果は、添付図面を参照して次に述べる実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、4H-SiC単結晶の単位セルを示す図である。
図2は、図1に示す単位セルのシリコン面を示す平面図である。
図3は、本発明の第1実施形態に係るSiC半導体装置を示す平面図である。
図4は、図3から樹脂層を取り除いた平面図である。
図5は、図4に示す領域Vの拡大図であって、SiC半導体層の第1主面の構造を説明するための拡大図である。
図6は、図5に示す領域VIの断面斜視図であって、SiC半導体層の第1主面の上の構造を取り除き、ゲートトレンチの構造を説明するための断面斜視図である。
図7は、図5に示すVII-VII線に沿う断面図である。
図8は、図3に示すVIII-VIII線に沿う断面図である。
図9Aは、図7に示すコンタクト領域のp型不純物濃度の第1例を説明するためのグラフである。
図9Bは、参考例に係るコンタクト領域のp型不純物濃度を説明するためのグラフである。
図10は、ゲート閾値電圧Vthの経時特性を説明するためのグラフである。
図11は、図7に示すコンタクト領域のp型不純物濃度の第2例を説明するためのグラフである。
図12は、ゲート閾値電圧Vthの経時特性を説明するためのグラフである。
図13は、図5に対応する領域の平面図であって、本発明の第2実施形態に係るSiC半導体装置を示す平面図である。
図14は、図5に対応する領域の平面図であって、本発明の第3実施形態に係るSiC半導体装置を示す平面図である。
図15は、図14に示すXV-XV線に沿う断面図である。
図16は、図14に対応する領域の平面図であって、本発明の第4実施形態に係るSiC半導体装置を示す平面図である。
図17は、図15に対応する領域の断面図であって、本発明の第5実施形態に係るSiC半導体装置を示す断面図である。
図18は、図14に対応する領域の平面図であって、本発明の第6実施形態に係るSiC半導体装置を示す平面図である。
図19は、図18に示すXIX-XIX線に沿う断面図である。
図20は、図18に示すXX-XX線に沿う断面図である。
図21は、図19に対応する領域の断面図であって、本発明の第7実施形態に係るSiC半導体装置を示す断面図である。
図22は、本発明の第8実施形態に係るSiC半導体装置を示す平面図である。
図23は、図22から樹脂層を取り除いた平面図である。
図24は、図23に示す領域XXIVの拡大図であって、SiC半導体層の第1主面の構造を説明するための図である。
図25は、図24に示すXXV-XXV線に沿う断面図である。
図26は、図24に示すXXVI-XXVI線に沿う断面図である。
図27は、図25に示す領域XXVIIの拡大図である。
図28は、図23に示すXXVIII-XXVIII線に沿う断面図である。
図29は、図28に示す領域XXIXの拡大図である。
図30は、シート抵抗を説明するためのグラフである。
図31は、図24に対応する領域の拡大図であって、本発明の第9実施形態に係るSiC半導体装置を示す拡大図である。
図32は、図31に示すXXXII-XXXII線に沿う断面図である。
図33は、図27に対応する領域の拡大図であって、本発明の第10実施形態に係るSiC半導体装置を示す拡大図である。
図34は、図24に対応する領域の拡大図であって、本発明の第11実施形態に係るSiC半導体装置を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、4H-SiC単結晶の単位セル(以下、単に「単位セル」という。)を示す図である。図2は、図1に示す単位セルのシリコン面を示す平面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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