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公開番号
2025166161
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-05
出願番号
2025134907,2024095058
出願日
2025-08-13,2017-12-14
発明の名称
筋ジストロフィーに対するエクソンスキッピングオリゴマーコンジュゲート
出願人
サレプタ セラピューティクス, インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
主分類
C12N
15/113 20100101AFI20251028BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】筋ジストロフィーに対するエクソンスキッピングオリゴマーコンジュゲートの提供。
【解決手段】ヒトジストロフィン遺伝子の選択した標的部位に相補的でありエクソン45スキッピングを誘導するアンチセンスオリゴマーコンジュゲートが記載されている。本開示は、ヒトジストロフィン遺伝子のエクソン45スキッピングに適した新規なアンチセンスオリゴマーコンジュゲートおよびその医薬組成物に関する。本開示は、新規なアンチセンスオリゴマーコンジュゲートを用いてエクソン45スキッピングを誘導する方法、エクソン45スキッピングが可能なジストロフィン遺伝子の変異を有する対象にジストロフィンを産生させる方法およびエクソン45スキッピングが可能なジストロフィン遺伝子の変異を有する対象を処置する方法も提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
図面に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
(関連情報)
本特許出願は、2016年12月19日に出願された米国仮特許出願第62/436,199号、2017年1月6日に出願された米国仮特許出願第62/443,481号、2017年3月30日に出願された米国仮特許出願第62/479,177号および2017年9月22日に出願された米国仮特許出願第62/562,119号の利益を主張するものである。上記参照仮特許出願の内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,500 文字)
【0002】
(本開示の分野)
本開示は、ヒトジストロフィン遺伝子のエクソン45スキッピングに適した新規なアンチセンスオリゴマーコンジュゲートおよびその医薬組成物に関する。本開示は、新規なアンチセンスオリゴマーコンジュゲートを用いてエクソン45スキッピングを誘導する方法、エクソン45スキッピングが可能なジストロフィン遺伝子の変異を有する対象にジストロフィンを産生させる方法およびエクソン45スキッピングが可能なジストロフィン遺伝子の変異を有する対象を処置する方法も提供する。
【背景技術】
【0003】
様々な異なるレベル(転写、スプライシング、安定性、翻訳)で遺伝子発現に影響を及ぼす一連の化学的性質を用いてアンチセンス技術が開発されている。その研究の多くが、多岐にわたる適応症の異常遺伝子または疾患関連遺伝子を修正または代償するアンチセンス化合物の使用に焦点を当てたものである。アンチセンス分子は遺伝子発現を特異的に阻害することが可能であり、このため、遺伝子発現のモジュレーターとしてのオリゴマーに関する研究努力の多くが標的遺伝子の発現またはシス作用エレメントの機能を阻害することに焦点を当てたものである。アンチセンスオリゴマーは通常、センス鎖(例えば、mRNA)または一部のウイルスRNA標的の場合はマイナス鎖のRNAに対するものである。特定の遺伝子をダウンレギュレートする所望の効果を得るには一般に、オリゴマーにより標的mRNAの崩壊、mRNAの翻訳阻止またはシス作用RNAエレメントの機能阻止を促進し、それにより標的タンパク質のde novo合成またはウイルスRNAの複製を効率的に妨害する。
【0004】
しかし、目的が天然タンパク質の産生をアップレギュレートすることまたは翻訳の中途終止を誘導するナンセンス変異もしくはフレームシフト変異などの変異を代償することである場合、このような技術は有効ではない。このような場合、欠陥遺伝子の転写物が標的化分解も立体阻害も受けてはならず、このため、アンチセンスオリゴマーの化学的性質が標的mRNAの崩壊を促進することも、翻訳阻止を促進することもあってはならない。
【0005】
様々な遺伝性疾患では、スプライシング過程で標的エクソンスキッピングの過程を介して最終的な遺伝子発現に対する変異の作用を調節することができる。スプライシング過程は複数の構成要素からなる複雑な機序により方向付けられ、この機序により、プレmRNAの隣接したエクソン・イントロン接合部が接近してイントロン末端でホスホジエステル結合が切断されたのち、一緒にスプライスされるエクソン同士の間で再編成が起こる。この複雑で精度の高い過程は、プレmRNA内にあり、のちにスプライシング反応に関与する様々な核内スプライシング因子が結合する準保存的RNAセグメントである、比較的短い配列モチーフにより媒介される。スプライシング機序がプレmRNAのプロセシングに関与するモチーフを読み取る、または認識する仕組みを変化させることにより、異なる形でスプライスされたmRNA分子を作製することが可能である。これまでに、ヒト遺伝子の大部分は正常な遺伝子発現の過程で選択的にスプライスされることが認められているが、それに関与する機序は明らかにされていない。Bennett et al.(米国特許第6,210,892号)は、標的RNAのRNAseH媒介性切断を誘導しないアンチセンスオリゴマー類似体を用いる野生型細胞内mRNAプロセシングのアンチセンス調節について記載している。これは、選択的スプライシングを受け特定のエクソンを欠くmRNAを作製することが可能であるという点で有用である(例えば、膜貫通ドメインをコードするエクソンを欠く可溶性TNFスーパーファミリー受容体の作製についてSazani,Kole et al.,2007により記載されているのを参照されたい)。
【0006】
通常に機能するタンパク質がその変異により中途終止する場合、アンチセンス技術により一部の機能性タンパク質の産生を回復させる手段がスプライシング過程への介入により可能であり、また、一部の遺伝子から病原変異のあるエクソンを特異的に削除することができれば、天然タンパク質と同じ生物学的特性を有するか、エクソンにある変異によって引き起こされる疾患を改善できる程度の生物活性を有する短いタンパク質の産生が可能であることが示されている(例えば、Sierakowska,Sambade et al.,1996;Wilton,Lloyd et al.,1999;van Deutekom,Bremmer-Bout et al.,2001;Lu,Mann et al.,2003;Aartsma-Rus,Janson et al.,2004を参照されたい)。Kole et al.(米国特許第5,627,274号;同第5,916,808号;同第5,976,879号;および同第5,665,593号)には、標的プレmRNAの崩壊を促進しない修飾アンチセンスオリゴマー類似体を用いて異常なスプライシングを食い止める方法が開示されている。Bennett et al.(米国特許第6,210,892号)は、同じく標的RNAのRNAseH媒介性切断を誘導しないアンチセンスオリゴマー類似体を用いる野生型細胞内mRNAプロセシングのアンチセンス調節について記載している。
【0007】
標的化エクソンスキッピングの過程は、エクソンおよびイントロンが多数存在する、エクソンの遺伝子構成に冗長性がある、または1つもしくは複数の特定のエクソンがなくてもタンパク質が機能することができる長い遺伝子に特に有用であると思われる。様々な遺伝子の変異を原因とする短縮に関連する遺伝性疾患の治療のために遺伝子プロセシングを再指令するこれまでの努力は、(1)スプライシング過程に関与するエレメントと全部もしくは一部が重複している;または(2)エレメントと十分に近い位置でプレmRNAに結合して、通常そのエレメントで起こる特定のスプライシング反応を媒介するスプライシング因子の結合および機能を阻害するアンチセンスオリゴマーの使用に焦点を当てたものである。
【0008】
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は、タンパク質ジストロフィンの発現の欠陥を原因とするものである。このタンパク質をコードする遺伝子の中には、DNAの200万個を超えるヌクレオチドにわたって79のエクソンが散在している。エクソンのリーディングフレームが変化する、停止コドンが導入される、あるいはアウトオブフレームエクソン(複数可)の完全な除去または1つもしくは複数のエクソンの重複と特徴とするエクソン変異があれば、機能的ジストロフィンの産生が阻害されてDMDが起こる可能性がある。
【0009】
比較的重症度の低い筋ジストロフィーであるベッカー型筋ジストロフィー(BMD)は、変異、通常1つまたは複数のエクソンの欠失によりジストロフィン転写物全体にわたって正しいリーディングフレームが生じるため、mRNAのタンパク質への翻訳が中途終止しない場合に起こることがわかっている。変異したジストロフィンプレmRNAのプロセシングで上流と下流のエクソンが連結されることにより正しい遺伝子のリーディングフレームが維持されれば、その結果として短い内部欠失があり一部の活性を保持するタンパク質をコードするmRNAが生じ、ベッカー型表現型となる。
【0010】
長年、ジストロフィンタンパク質のリーディングフレームが変化しない1つまたは複数のエクソンの欠失があればBMD型表現型が生じるのに対し、フレームシフトを引き起こすエクソン欠失ではDMDが生じることが知られている(Monaco,Bertelson et al.,1988)。一般に、リーディングフレームが変化し、ひいては適切なタンパク質翻訳を妨げる点変異およびエクソン欠失を含めたジストロフィン変異があるとDMDが生じる。また、BMD患者およびDMD患者の一部には複数のエクソンにわたるエクソン欠失がみられることにも注目するべきである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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