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公開番号2025166153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-05
出願番号2025134790,2021047041
出願日2025-08-13,2021-03-22
発明の名称プリプレグおよび振動板
出願人ZACROS株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08J 5/04 20060101AFI20251028BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】接着剤を使用することなく、積層型の振動板を作製することが可能なプリプレグおよび当該プリプレグを用いた振動板を提供する。
【解決手段】炭素繊維と含浸樹脂とを有するプリプレグであって、前記含浸樹脂が、酸変性ポリプロピレンを含有する熱可塑性樹脂であり、前記炭素繊維が、クロス(織物)材であることを特徴とするプリプレグを提供する。発泡体1の少なくとも片面に、プリプレグ2を積層することにより、振動板3を作製することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭素繊維と含浸樹脂とを有するプリプレグであって、
前記含浸樹脂が、酸変性ポリプロピレンを含有する熱可塑性樹脂であり、
前記炭素繊維が、クロス(織物)材であることを特徴とするプリプレグ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記熱可塑性樹脂が、40重量%以上の酸変性ポリプロピレンを含有することを特徴とする請求項1に記載のプリプレグ。
【請求項3】
前記炭素繊維が、直径5~18μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリプレグ。
【請求項4】
前記炭素繊維が、繊維重量が40~250g/m

の炭素繊維層を形成していることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のプリプレグ。
【請求項5】
前記プリプレグ中で前記炭素繊維が占める体積比であるVf値が、35%以上であることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のプリプレグ。
【請求項6】
前記プリプレグが、振動板用プリプレグであることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のプリプレグ。
【請求項7】
発泡体の少なくとも片面に、請求項1~6のいずれか1項に記載のプリプレグを積層してなることを特徴とする振動板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリプレグおよび振動板に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
携帯機器、電子機器等に用いられるスピーカーには、電気信号を音波に変換するため、振動板が設けられている。
特許文献1には、耐熱性を高くするため、ポリアミド6またはポリアミド66およびポリプロピレンを含む本体部と、本体部の外周において、ポリプロピレンによる海構造と、架橋エチレンプロピレンジエンゴムによる島構造から形成されたエッジ部を備えたラウドスピーカー用の振動板が記載されている。
【0003】
特許文献2には、軽量化、量産化を意図して、ジシクロペンタジエン樹脂の内部にカーボンファイバーフィラーを含有しているスピーカー用振動板が記載されている。この場合、炭素繊維(カーボンファイバー)は、射出成形金型に注入して、樹脂とともに流れることが可能なフィラーとされている。
【0004】
特許文献3には、熱可塑性樹脂フィルム層と、熱硬化性樹脂が付着した無機繊維層からなるスピーカー用振動板が記載されている。無機繊維としてはカーボン繊維、熱可塑性樹脂としてはポリアミド、熱硬化性樹脂としてはエポキシ樹脂が例示されている。
【0005】
特許文献4には、繊維強化材で強化されたポリアミド樹脂からなるスピーカー振動板が記載されている。繊維強化材としては、カーボン繊維クロスが例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-82744号公報
特開2018-157285号公報
特開昭62-109497号公報
特開平1-229600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
振動板の小型化、軽量化等に伴い、発泡体を弾性材料に積層した複合構造が提案されている。しかし、従来の複合構造においては、発泡体を弾性材料に接着するために接着剤が必要であり、製造コストが高くなっていた。また、環境問題の観点から使用する接着剤にはVOC規制、アウトガスフリーが求められる。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、接着剤を使用することなく、積層型の振動板を作製することが可能なプリプレグおよび当該プリプレグを用いた振動板を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、本発明は、炭素繊維と含浸樹脂とを有するプリプレグであって、前記含浸樹脂が、酸変性ポリプロピレンを含有する熱可塑性樹脂であることを特徴とするプリプレグを提供する。
【0010】
前記熱可塑性樹脂が、40重量%以上の酸変性ポリプロピレンを含有してもよい。
前記炭素繊維が、直径5~18μmであってもよい。
前記炭素繊維が、繊維重量が40~250g/m

の炭素繊維層を形成していてもよい。
前記炭素繊維が、連続繊維であってもよい。
前記炭素繊維が、UD(一方向)材またはクロス(織物)材であってもよい。
前記プリプレグ中で前記炭素繊維が占める体積比であるVf値が、35%以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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