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公開番号
2025164436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2024068414
出願日
2024-04-19
発明の名称
ジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物とその製造方法
出願人
学校法人 龍谷大学
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C07C
39/14 20060101AFI20251023BHJP(有機化学)
要約
【課題】2位および7位に酸素原子を介して芳香環に直結した酸素原子含有官能基を有し、10位および15位に置換基を有していないジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物とその製造方法を提供する。
【解決手段】2位および7位に、酸素原子を介して芳香環に直結した酸素原子含有官能基を有し、10位および15位に置換基を有していないジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物に関する。また、(a)2、7、10および15位に置換基を有していないジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物とアシルハライド化合物とを反応させ、ジケトン化合物を得るアシル化工程、(b)得られたジケトン化合物を酸化剤により酸化し、ジエステル化合物を得るエステル化工程、および、(c)得られたジエステル化合物を加水分解する加水分解工程を含む前記ジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物の製造方法に関する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
2位および7位に酸素原子を介して芳香環に直結した酸素原子含有官能基を有し、10位および15位に置換基を有していないジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
下記化学式:
TIFF
2025164436000010.tif
32
156
、または、
TIFF
2025164436000011.tif
33
156
で表される化合物である請求項1に記載のジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物。
【請求項3】
(a)2、7、10および15位に置換基を有していないジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物とアシルハライド化合物とを反応させ、ジケトン化合物を得るアシル化工程、
(b)得られたジケトン化合物を酸化剤により酸化し、ジエステル化合物を得るエステル化工程、および、
(c)得られたジエステル化合物を加水分解する加水分解工程
を含む請求項1または2に記載のジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物の製造方法。
【請求項4】
アシルハライド化合物がブタン酸クロライドであり、酸化剤がm-クロロ過安息香酸である請求項3に記載のジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ジベンゾ[g,p]クリセン(以下、DBCと略記)は分子量の比較的小さいコンパクトな形をした六環性の多環芳香族炭化水素である。非平面性を帯びたπ共役系は、固体物性にそのユニークな特性を反映することが基礎研究のレベルにおいて知られている。例えば、特定の結晶状態においてキャリア輸送能を向上させたり、量子収率を高めたり励起寿命を延ばしたりする能力である。しかしながら、DBCは有機溶媒に溶けにくいだけでなく、高い対称性のために位置選択的な官能基化を行うことも容易ではない。そのため、望みのDBC誘導体を作る場合には、どうしても多段階の合成工程を要したり、分離精製の手間をかけなければならなかった。実際の製造プロセスに耐え得るような高生産性プロセスであれば良いが、そうした例は知られていなかった。
【0003】
合成が難しいDBC誘導体のうち、以下のスキームに示すような3、14位に水酸基を二つ有する化合物群が知られている(非特許文献1)。水酸基を利用してDCB骨格を高分子化合物に組み込みやすいだけでなく、水酸基の配向性指示基としての働きを期待してさまざまな置換基を導入した誘導体を作製することができる。しかしながら、二つの水酸基の位置を定めて置換したDBC誘導体の単一合成(構造異性体の分離精製操作を含まない合成)は、3位と14位に結合したものしか知られていない。
【0004】
TIFF
2025164436000001.tif
36
156
【0005】
以下のスキームに示すような2、7位に水酸基を二つ有する化合物も知られている(非特許文献2)。しかしながら、有機溶媒に溶解しやすいように10、15位にも立体障害の大きな2つのアルキル基を有している。
TIFF
2025164436000002.tif
104
156
【0006】
前者の方法では有機溶媒に溶けるよう取り付けられたt-ブチル基の脱着が求められ、後者の方法では有機溶媒に溶けるよう取り付けられたn-ブチル基の脱着が極めて困難である。よって、より一層生産性の高い合成経路の開発が求められる。こうした状況を踏まえて、DBC核に二つの水酸基を有する新規な化合物合成とその新しい合成経路を開発することが喫緊の課題である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
T.Iwasawa,et al.,Tetrahedron 2023,143,133549.
N.Yoshida,et al.,Tetrahedron Lett.2020,61,152406.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、2位および7位に酸素原子を介して芳香環に直結した酸素原子含有官能基を有し、10位および15位に置換基を有していないジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物とその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、ジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物の合成方法について検討を進めたところ、2、7、10および15位に置換基を有していないジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物とアシルハライド化合物を反応させると、2位および7位のみに酸素原子を介して芳香環に直結した酸素原子含有官能基を選択的に導入したジケトン化合物が合成でき、該ジケトン化合物を酸化することでジエステル化合物を作製することができることを見出し、本発明を完成した。なお、エステル化合物は加水分解することができ、容易にフェノール性水酸基へ変換することが可能となる。
【0010】
すなわち、本発明(1)は、2位および7位に酸素原子を介して芳香環に直結した酸素原子含有官能基を有し、10位および15位に置換基を有していないジベンゾ[g、p]クリセン骨格を有する化合物に関する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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