TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025159570
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-21
出願番号2024062247
出願日2024-04-08
発明の名称米の食味評価方法、肥料、土壌改良剤、米の製造方法
出願人学校法人 龍谷大学,株式会社八代目儀兵衛
代理人弁理士法人WisePlus
主分類G01N 33/10 20060101AFI20251014BHJP(測定;試験)
要約【課題】正確かつ簡便に米の食味を評価する方法を提供する。
【解決手段】米サンプル中のα-グルコシダーゼ活性値を測定する工程を含む、米の食味評価方法。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
米サンプル中のα-グルコシダーゼ活性値を測定する工程を含む、米の食味評価方法。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
米サンプルが米の水抽出物である、請求項1に記載の米の食味評価方法。
【請求項3】
さらに、2以上の米サンプル間でα-グルコシダーゼ活性値を比較し、α-グルコシダーゼ活性値の高い米サンプルが、α-グルコシダーゼ活性値の低い米サンプルよりも優れた食味を有すると判定する工程を含む、
請求項1または2に記載の米の食味評価方法。
【請求項4】
固相支持体、および、
前記固相支持体の上に配置された、α-グルコシダーゼの基質を含む検出部
を含む、
米の食味を評価するためのクロマトグラフィーストリップ。
【請求項5】
さらに、前記固相支持体の上に配置された参照部を含む、
請求項4に記載のクロマトグラフィーストリップ。
【請求項6】
請求項4または5に記載のクロマトグラフィーストリップの検出部の呈色情報を取得する工程1、および
工程1で取得した呈色情報に基づき、食味情報を推定する工程2
を含む、
コンピュータによって実施される、米の食味の推定方法。
【請求項7】
さらに、米サンプルの識別情報および米の食味情報をサーバに送信する工程3を含む、
請求項6に記載の米の食味の推定方法。
【請求項8】
ネットワークを介してユーザ装置と通信するサーバであって、
ユーザ装置から受信した第1の米サンプルの識別情報および米の食味情報を記憶する記憶部、
記憶部に記憶された第1の米サンプルの識別情報および米の食味情報と、それ以前に記憶部に記憶された第2の米サンプルの識別情報および米の食味情報とを比較する比較部、および
比較結果をユーザ装置に配信する通信部
を有するサーバ。
【請求項9】
前記識別情報が、栽培場所、栽培時期、品種、または相対的な食味である、
請求項8に記載のサーバ。
【請求項10】
米に含まれるα-グルコシダーゼを増大させるための肥料、または土壌改良剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は米の食味評価方法、肥料、土壌改良剤、米の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
米の食味を評価する方法として、食味計や味度計を用いる方法が知られている。食味計を用いる方法では、タンパク質含量やアミロース含量を測定し、それらの含量が少ないときに食味に優れると評価する。味度計を用いる方法では、炊飯後に米の表面に形成される保水膜の厚さを計測し、保水膜が厚いときに食味に優れると評価する。しかし、これらの機器を用いた評価結果と、実際の食味との相関は十分とはいえない。また、窒素肥料を抑えて米のタンパク質含量を低下させると、食味計により優れた評価が示されるが、収量の低下や、高温障害を受けやすくなるといった課題がある。
【0003】
特許文献1~2は、炊飯した米の物性に基づき食味を評価する方法を開示している。これらの方法では米の炊飯が必要となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-185606号公報
特開2000-266742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、正確かつ簡便に米の食味を評価する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、米に含まれるα-グルコシダーゼ活性が、食味と高い相関関係を有することを見出し、本発明を完成した。
【0007】
本開示は以下の形態を含む。
<1>
米サンプル中のα-グルコシダーゼ活性値を測定する工程を含む、米の食味評価方法。
<2>
米サンプルが米の水抽出物である、項1に記載の米の食味評価方法。
<3>
さらに、2以上の米サンプル間でα-グルコシダーゼ活性値を比較し、α-グルコシダーゼ活性値の高い米サンプルが、α-グルコシダーゼ活性値の低い米サンプルよりも優れた食味を有すると判定する工程を含む、
項1または2に記載の米の食味評価方法。
<4>
固相支持体、および、
前記固相支持体の上に配置された、α-グルコシダーゼの基質を含む検出部
を含む、
米の食味を評価するためのクロマトグラフィーストリップ。
<5>
さらに、前記固相支持体の上に配置された参照部を含む、
項4に記載のクロマトグラフィーストリップ。
<6>
項4または5に記載のクロマトグラフィーストリップの検出部の呈色情報を取得する工程1、および
工程1で取得した呈色情報に基づき、食味を推定する工程2
を含む、
コンピュータによって実施される、米の食味の推定方法。
<7>
さらに、米サンプルの識別情報および米の食味情報をサーバに送信する工程3を含む、
項6に記載の米の食味の推定方法。
<8>
ネットワークを介してユーザ装置と通信するサーバであって、
ユーザ装置から受信した第1の米サンプルの識別情報および米の食味情報を記憶する記憶部、
記憶部に記憶された第1の米サンプルの識別情報および米の食味情報と、それ以前に記憶部に記憶された第2の米サンプルの識別情報および米の食味情報とを比較する比較部、および
比較結果をユーザ装置に配信する通信部
を有するサーバ。
<9>
前記識別情報が、栽培場所、栽培時期、品種、または相対的な食味である、
項8に記載のサーバ。
<10>
米に含まれるα-グルコシダーゼを増大させるための肥料、または土壌改良剤。
<11>
脱穀、乾燥、籾すり、および精米からなる群から選択される少なくとも1の工程を含み、該工程を低温条件で行うことを特徴とする、米の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、正確かつ簡便に米の食味を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
食味の推定方法を実施するシステム構成の例を示す。
サーバのハードウェア構成の例を示す。
サーバの機能構成を示す。
米の食味とタンパク質含量との関係を示す。
米の食味と37℃で測定したα-アミラーゼ活性との関係を示す。
米の食味と60℃で測定したα-アミラーゼ活性との関係を示す。
米の食味とα-グルコシダーゼ活性との関係を示す。
クロマトグラフィーストリップおよびスマートフォンのアプリを利用する、米の食味評価方法の概要図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<<米の食味評価方法>>
本発明の米の食味評価方法は、米サンプル中のα-グルコシダーゼ活性値を測定する工程を含むことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許