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公開番号2025129751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026619
出願日2024-02-26
発明の名称可視光応答型光触媒
出願人学校法人 龍谷大学
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B01J 27/24 20060101AFI20250829BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】窒化炭素を含み、優れた光触媒効果を有する可視光応答型光触媒を提供する。
【解決手段】窒化炭素およびリン酸銀を含む可視光応答型光触媒に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
窒化炭素およびリン酸銀を含む可視光応答型光触媒。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
窒化炭素およびリン酸銀が複合化されている請求項1に記載の可視光応答型光触媒。
【請求項3】
窒化炭素の表面にリン酸銀粒子が付着している請求項2に記載の可視光応答型光触媒。
【請求項4】
リン酸銀の平均粒子径に対する窒化炭素の平均粒子径の比が1以上である請求項1または2に記載の可視光応答型光触媒。
【請求項5】
窒化炭素の表面に付着したリン酸銀粒子の個数が、100μm

あたり10個以上である請求項1または2に記載の可視光応答型光触媒。
【請求項6】
窒化炭素、水溶性銀塩、水溶性リン酸塩および水を混合する工程を含む請求項1または2に記載の可視光応答型光触媒の製造方法。
【請求項7】
さらに、メラミンを630℃以上の温度で2~4回焼成して窒化炭素を作製する工程を含み、得られた窒化炭素を混合工程で使用する請求項6に記載の可視光応答型光触媒の製造方法。
【請求項8】
水溶性リン酸塩の水溶性銀塩に対するモル比が1以下である請求項6に記載の可視光応答型光触媒の製造方法。
【請求項9】
水溶性銀塩が硝酸銀である請求項6に記載の可視光応答型光触媒の製造方法。
【請求項10】
水溶性リン酸塩がリン酸三ナトリウムである請求項6に記載の可視光応答型光触媒の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可視光応答型光触媒に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
光触媒は、光エネルギーを吸収して電子(e

)と正孔(h

)のペアを形成するが、この正孔(h

)が触媒の表面にある水分を強い酸化力を持つヒドロキシラジカルに変えることで、このヒドロキシラジカルが汚染物資や汚れ、細菌などの有機物を分解し、その機能を発揮する。その効果は、吸収する光エネルギーの大きさに比例し、光触媒のバンドギャップエネルギーと関係する。吸収できる光エネルギーは、バンドギャップエネルギーEgが低いほど大きく、吸収可能な上限の波長λと下記式の関係にある。
Eg=プランク定数×光速度/λ=1240/λ
【0003】
光触媒として広く活用されている酸化チタンTiO

は、バンドギャップエネルギーが3.2eVであり、波長388nm以下の紫外光を利用できるが、太陽光全エネルギーのわずか3%弱しか活用できない。特許文献1には、バンドギャップエネルギーがさらに低い単斜晶系バナジン酸ビスマスBiVO

の効率的な製造方法が開示されており、バンドギャップエネルギーは2.4eVで、波長517nm以下の可視光と紫外光のエネルギーを利用できるが、太陽光全エネルギーの19%弱しか活用できない。
【0004】
その他の可視光応答型光触媒として、グラファイト状窒化炭素g-C



(非特許文献1)や、メラミンC





とBiVO

との焼成物(特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-111476号公報
特開2021-137789号公報
【非特許文献】
【0006】
「GSアライアンスが可視光応答型光触媒、人工光合成にも応用できるグラファイト状窒化炭素(g-C3N4)を合成して商業化」2018年10月4日公開、https://www.atpress.ne.jp/news/167523
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1~2および非特許文献1で開示されている可視光応答型光触媒は、光触媒効果が十分ではなかった。本発明は、窒化炭素を含み、優れた光触媒効果を有する可視光応答型光触媒を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、窒化炭素およびリン酸銀を含む光触媒が高い可視光応答型光触媒効果を有することを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明(1)は、窒化炭素およびリン酸銀を含む可視光応答型光触媒である。
【0010】
本発明(2)は、窒化炭素およびリン酸銀が複合化されている本発明(1)に記載の可視光応答型光触媒である。
(【0011】以降は省略されています)

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