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公開番号2025162492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024093407
出願日2024-06-10
発明の名称ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機
出願人個人,Zhang,Chaomiao
代理人個人
主分類F25C 1/18 20060101AFI20251020BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】量水ボックスを省略し、機構を簡素化し、コストを減らし、丸氷の透明度を高める、ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機を提供する。
【解決手段】ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機は、製氷筐体1及び水タンク2を備える。水タンクは製氷筐体の下方に配設する。製氷筐体内には蒸発器41、製氷成形型31、氷成形型滑座3、定成形型座4及び成形型駆動機構5を配設する。定成形型座は製氷筐体内の前側に固着させる。形成型合滑座は、製氷筐体内の後側に摺動可能に取り付ける。成形型駆動機構は形成型合滑座と伝動接続する。蒸発器は定成形型座に固着して氷成形型滑座の一側に向ける。製氷成形型は氷成形型滑座に固着して蒸発器の一側に向ける。蒸発器及び製氷成形型には少なくとも1つの半球状成形型チャンバ44を形成する。蒸発器及び製氷成形型は半球状成形型チャンバに対応した球形状成形型チャンバを形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
製氷筐体(1)及び水タンク(2)を備えた、ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機であって、
前記水タンク(2)は、前記製氷筐体(1)の下方に配設し、前記製氷筐体(1)内には、蒸発器(41)、製氷成形型(31)、氷成形型滑座(3)、定成形型座(4)及び成形型駆動機構(5)を配設し、前記定成形型座(4)は、前記製氷筐体(1)内の前側に固着させ、形成型合滑座は、前記製氷筐体(1)内の後側に摺動可能に取り付け、前記成形型駆動機構(5)は、前記形成型合滑座と伝動接続し、前記蒸発器(41)は、前記定成形型座(4)に固着して前記氷成形型滑座(3)の一側に向け、前記製氷成形型(31)は、前記氷成形型滑座(3)に固着して前記蒸発器(41)の一側に向け、前記蒸発器(41)及び前記製氷成形型(31)には、少なくとも1つの半球状成形型チャンバ(44)を形成し、前記蒸発器(41)及び前記製氷成形型(31)は、前記半球状成形型チャンバ(44)に対応した球形状成形型チャンバ(43)を形成し、
前記製氷成形型(31)は、前記氷成形型滑座(3)から突出し、前記氷成形型滑座(3)と前記定成形型座(4)との間には、離型間隙(42)を形成し、前記製氷成形型(31)の上部には、上向きに開口した少なくとも1つの注水口(32)を形成し、前記注水口(32)は、前記球形状成形型チャンバ(43)と連通するとともに、前記離型間隙(42)内に位置し、
前記製氷筐体(1)と前記水タンク(2)との間には、ループ注水機構及び離型水スプレー機構を配設し、前記ループ注水機構は、ループ注水ポンプ(61)及びループ注水管路(62)を含み、前記ループ注水管路(62)の上端部には、少なくとも1つの噴水口(63)を形成し、前記噴水口(63)は、前記注水口(32)の上方に位置し、前記噴水口(63)と前記注水口(32)との間には、還流間隙(64)を形成し、前記ループ注水管路(62)の下端部と前記水タンク(2)とを接続し、前記ループ注水ポンプ(61)は、前記ループ注水管路(62)上に配設し、
前記離型水スプレー機構は、水スプレーポンプ(71)、水スプレー管(77)、水スプレー管路(72)及び水カーテンを形成する上スプレーアセンブリ(73)を含み、前記上スプレーアセンブリ(73)は、前記離型間隙(42)の上方に配設するとともに、横向きに前記離型間隙(42)に挿通し、前記水スプレー管(77)及び前記水スプレー管路(72)は、一端が前記上スプレーアセンブリ(73)と接続し、他端が前記水タンク(2)と接続し、前記水スプレーポンプ(71)を噴水管路上に配設することを特徴とする、ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記製氷成形型(31)の外側を断熱ハウジング(33)で覆い、
前記断熱ハウジング(33)は、前ハウジング(331)及び後ハウジング(333)を含み、
前記前ハウジング(331)は、少なくとも1つの断熱リング(332)を有し、
前記後ハウジング(333)は、少なくとも1つの半球形の断熱槽(334)を有し、
前記前ハウジング(331)と前記後ハウジング(333)との間で前記製氷成形型(31)を挟持することを特徴とする請求項1に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
【請求項3】
前記製氷成形型(31)の外側を断熱ペースト層で覆い、
前記断熱ペースト層は、前記製氷成形型(31)の外表面に塗布されることを特徴とする請求項1に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
【請求項4】
前記製氷筐体1内の上壁には、下向きに開口した水スプレー装着槽(11)を形成し、
前記上スプレーアセンブリ(73)は、前記水スプレー装着槽(11)内に嵌設し、
前記水スプレー装着槽(11)は、横方向に沿って下向きに開口した上スプレー槽(12)を形成し、
前記上スプレーアセンブリ(73)の上部には、横方向に沿って上向きに開口した下スプレー槽(74)を形成し、前記上スプレー槽(12)と前記下スプレー槽(74)とを互いに対応させて係合して水スプレーチャネルを形成し、前記ループ注水管路(62)と前記水スプレーチャネルとを接続し、前記水スプレーチャネルを横方向に沿って前記離型間隙(42)に挿通させ、
前記上スプレー槽(12)の前後両側には、下向きに突出した上密封突条体(13)をそれぞれ設け、
前記下スプレー槽(74)の前後両側には、上向きに開口した下密封凹槽(75)をそれぞれ形成し、
2つの前記上密封突条体(13)は、2つの前記下密封凹槽(75)内にそれぞれ挿設することを特徴とする請求項1に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
【請求項5】
前記上スプレーアセンブリ(73)の下部は、横方向に沿った複数の水スプレー孔(76)が間隔をおいて形成され、
各前記水スプレー孔(76)は、前記水スプレーチャネルとそれぞれ接続することを特徴とする請求項4に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
【請求項6】
前記上スプレーアセンブリ(73)の下部は、横方向に沿って長尺状水スプレー口を形成し、前記長尺状水スプレー口と前記水スプレーチャネルとを接続し、前記長尺状水スプレー口を横方向で前記離型間隙(42)に挿通することを特徴とする請求項4に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
【請求項7】
前記離型水スプレー機構が、側水スプレー部材を有し、
前記側水スプレー部材は、前記水スプレー管(77)を含み、
前記水スプレー管(77)は、横方向で前記氷成形型滑座(3)内に固着させるとともに、前記製氷成形型(31)の斜め上に位置し、
前記水スプレー管(77)は、一端を密封し、他端を前記水スプレー管路(72)と接続し、前記水スプレー管(77)を前記製氷成形型(31)の一側に向け、横方向で複数の側水スプレー孔(78)を、間隔をあけて形成することを特徴とする請求項1に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
【請求項8】
前記氷成形型滑座(3)の下部には、導水槽(34)を形成し、前記導水槽(34)が前記離型間隙(42)の下方に位置し、前記導水槽(34)の左右両側には、導水口(35)をそれぞれ形成することを特徴とする請求項1に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
【請求項9】
前記製氷筐体(1)の下部には、還水口(14)及び氷落下口(15)を形成し、
前記還水口(14)は、前記氷落下口(15)の後側に位置し、前記氷落下口(15)の外側に沿って、上向きに突出した止水リング(16)を設置し、前記止水リング(16)と前記製氷筐体(1)内の左右両側壁との間には、還水チャネル(17)をそれぞれ形成し、2つの前記導水口(35)は、2つの前記還水チャネル(17)の上方にそれぞれ位置することを特徴とする請求項8に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。
【請求項10】
前記製氷筐体(1)内の下壁が前から後方にかけて下斜め前方に傾斜し、前記還水口(14)の垂直高さが前記氷落下口(15)の垂直高さよりも低いことを特徴とする請求項9に記載のループ注水により透明度を高める丸氷製氷機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製氷機の技術分野に関し、特に、ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
丸氷は、球体の氷であり、その表面積が大きくて視覚的にインパクトがある上、解氷速度が遅いため、ウイスキー、カクテル、ソフトドリンクなどの飲み物によく利用されていた。しかし丸氷は、体積が大きいため、製氷する際に気泡、不純物及びクラックが生じて透明度に悪影響を与えてしまうことがよくあった。従来の丸氷製氷機は、1度に型に注水して満水にするのではなく、一定量を複数回注水する、少量を多数回注水する方式を採用し、丸氷を層毎に凝結させて気泡、不純物及びクラックを減らしていたが、この従来の方式では気泡、不純物及びクラックの発生を完全に防ぐことができず、丸氷の透明度が依然として低い上、確実に定量を注水できるように、型の上方に量水ボックスを別途増設する必要があり、貯水タンクの水をポンプで量水ボックスに送水してから、電磁弁で型に定量を注水しなければならなかった。そのため構造が複雑で、コストが高く、改善の余地があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の課題は、量水ボックスを省略し、機構を簡素化し、コストを減らし、丸氷の透明度を高める、ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、製氷筐体(1)及び水タンク(2)を備えた、ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機であって、前記水タンク(2)は、前記製氷筐体(1)の下方に配設し、前記製氷筐体(1)内には、蒸発器(41)、製氷成形型(31)、氷成形型滑座(3)、定成形型座(4)及び成形型駆動機構(5)を配設し、前記定成形型座(4)は、前記製氷筐体(1)内の前側に固着させ、形成型合滑座は、前記製氷筐体(1)内の後側に摺動可能に取り付け、前記成形型駆動機構(5)は、前記形成型合滑座と伝動接続し、前記蒸発器(41)は、前記定成形型座(4)に固着して前記氷成形型滑座(3)の一側に向け、前記製氷成形型(31)は、前記氷成形型滑座(3)に固着して前記蒸発器(41)の一側に向け、前記蒸発器(41)及び前記製氷成形型(31)には、少なくとも1つの半球状成形型チャンバ(44)を形成し、前記蒸発器(41)及び前記製氷成形型(31)は、前記半球状成形型チャンバ(44)に対応した球形状成形型チャンバ(43)を形成し、前記製氷成形型(31)は、前記氷成形型滑座(3)から突出し、前記氷成形型滑座(3)と前記定成形型座(4)との間には、離型間隙(42)を形成し、前記製氷成形型(31)の上部には、上向きに開口した少なくとも1つの注水口(32)を形成し、前記注水口(32)は、前記球形状成形型チャンバ(43)と連通するとともに、前記離型間隙(42)内に位置し、前記製氷筐体(1)と前記水タンク(2)との間には、ループ注水機構及び離型水スプレー機構を配設し、前記ループ注水機構は、ループ注水ポンプ(61)及びループ注水管路(62)を含み、前記ループ注水管路(62)の上端部には、少なくとも1つの噴水口(63)を形成し、前記噴水口(63)は、前記注水口(32)の上方に位置し、前記噴水口(63)と前記注水口(32)との間には、還流間隙(64)を形成し、前記ループ注水管路(62)の下端部と前記水タンク(2)とを接続し、前記ループ注水ポンプ(61)は、前記ループ注水管路(62)上に配設し、前記離型水スプレー機構は、水スプレーポンプ(71)、水スプレー管(77)、水スプレー管路(72)及び水カーテンを形成する上スプレーアセンブリ(73)を含み、前記上スプレーアセンブリ(73)は、前記離型間隙(42)の上方に配設するとともに、横向きに前記離型間隙(42)に挿通し、前記水スプレー管(77)及び前記水スプレー管路(72)は、一端が前記上スプレーアセンブリ(73)と接続し、他端が前記水タンク(2)と接続し、前記水スプレーポンプ(71)を噴水管路上に配設することを特徴とする、ループ注水により透明度を高める丸氷製氷機が提供される。
【0005】
前記製氷成形型(31)の外側を断熱ハウジング(33)で覆い、前記断熱ハウジング(33)は、前ハウジング(331)及び後ハウジング(333)を含み、前記前ハウジング(331)は、少なくとも1つの断熱リング(332)を有し、前記後ハウジング(333)は、少なくとも1つの半球形の断熱槽(334)を有し、前記前ハウジング(331)と前記後ハウジング(333)との間で前記製氷成形型(31)を挟持することが好ましい。
【0006】
前記製氷成形型(31)の外側を断熱ペースト層で覆い、前記断熱ペースト層は、前記製氷成形型(31)の外表面に塗布されることが好ましい。
【0007】
前記製氷筐体1内の上壁には、下向きに開口した水スプレー装着槽(11)を形成し、前記上スプレーアセンブリ(73)は、前記水スプレー装着槽(11)内に嵌設し、前記水スプレー装着槽(11)は、横方向に沿って下向きに開口した上スプレー槽(12)を形成し、前記上スプレーアセンブリ(73)の上部には、横方向に沿って上向きに開口した下スプレー槽(74)を形成し、前記上スプレー槽(12)と前記下スプレー槽(74)とを互いに対応させて係合して水スプレーチャネルを形成し、前記ループ注水管路(62)と前記水スプレーチャネルとを接続し、前記水スプレーチャネルを横方向に沿って前記離型間隙(42)に挿通させ、前記上スプレー槽(12)の前後両側には、下向きに突出した上密封突条体(13)をそれぞれ設け、前記下スプレー槽(74)の前後両側には、上向きに開口した下密封凹槽(75)をそれぞれ形成し、2つの前記上密封突条体(13)は、2つの前記下密封凹槽(75)内にそれぞれ挿設することが好ましい。
【0008】
前記上スプレーアセンブリ(73)の下部は、横方向に沿った複数の水スプレー孔(76)が間隔をおいて形成され、各前記水スプレー孔(76)は、前記水スプレーチャネルとそれぞれ接続することが好ましい。
【0009】
前記上スプレーアセンブリ(73)の下部は、横方向に沿って長尺状水スプレー口を形成し、前記長尺状水スプレー口と前記水スプレーチャネルとを接続し、前記長尺状水スプレー口を横方向で前記離型間隙(42)に挿通することが好ましい。
【0010】
前記離型水スプレー機構が、側水スプレー部材を有し、前記側水スプレー部材は、前記水スプレー管(77)を含み、前記水スプレー管(77)は、横方向で前記氷成形型滑座(3)内に固着させるとともに、前記製氷成形型(31)の斜め上に位置し、前記水スプレー管(77)は、一端を密封し、他端を前記水スプレー管路(72)と接続し、前記水スプレー管(77)を前記製氷成形型(31)の一側に向け、横方向で複数の側水スプレー孔(78)を、間隔をあけて形成することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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