TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025159928
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024062806
出願日2024-04-09
発明の名称電動コンプレッサの支持構造
出願人住友理工株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類F04B 39/00 20060101AFI20251015BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】スクロール式の電動コンプレッサから車両ボデー側部材への振動伝達を低減することができる、新規な電動コンプレッサの支持構造を提供する。
【解決手段】電動コンプレッサ12を防振装置24a,24bによって車両ボデー側部材40に防振支持させる電動コンプレッサの支持構造10であって、電動コンプレッサ12は電動モータ14と圧縮機構部16とが電動モータ14の出力軸20の延伸方向で直列的に配されてケース18に収容された構造を有しており、トルクピッチ軸Aの延伸方向でケース18の両側に第一の防振装置24aがそれぞれ配されていると共に、トルクヨー軸Bの延伸方向でケース18の両側に第二の防振装置24bがそれぞれ配されており、トルクピッチ軸Aに対する傾斜角度θ1が±20度の領域内に第一の防振装置24aが配されていると共に、トルクヨー軸Bに対する傾斜角度θ2が±20度の領域内に第二の防振装置24bが配されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電動コンプレッサを防振装置によって車両ボデー側部材に防振支持させる電動コンプレッサの支持構造であって、
前記電動コンプレッサは電動モータによって回転駆動されるスクロール式の圧縮機構部を備えており、
それら電動モータと圧縮機構部とが該電動モータの出力軸が延びる方向である出力軸方向で直列的に配されてケースに収容されており、
前記防振装置は第一の防振装置と第二の防振装置とを含んでおり、
該電動モータの該出力軸方向と交差するトルクピッチ軸の延伸方向で該ケースの両側に該第一の防振装置がそれぞれ配されていると共に、該電動モータの該出力軸方向及び該トルクピッチ軸と交差するトルクヨー軸の延伸方向で該ケースの両側に該第二の防振装置がそれぞれ配されており、
該トルクピッチ軸に対する傾斜角度が±20度の領域内に該第一の防振装置が配置されていると共に、該トルクヨー軸に対する傾斜角度が±20度の領域内に該第二の防振装置が配置されている電動コンプレッサの支持構造。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
各前記第一の防振装置の少なくとも一部が前記トルクピッチ軸上に位置しており、各前記第二の防振装置の少なくとも一部が前記トルクヨー軸上に位置している請求項1に記載の電動コンプレッサの支持構造。
【請求項3】
前記電動コンプレッサの前記ケースに対する前記トルクピッチ軸の延伸方向の両側に各1つの前記第一の防振装置が配されており、該電動コンプレッサの該ケースに対する前記トルクヨー軸の延伸方向の両側に各1つの前記第二の防振装置が配されている請求項1又は2に記載の電動コンプレッサの支持構造。
【請求項4】
前記第一の防振装置及び前記第二の防振装置は、インナ軸部材とアウタ筒部材とが本体ゴム弾性体で連結された筒型防振装置とされており、
前記電動コンプレッサの前記ケースに取り付けられる該第一の防振装置の該インナ軸部材の軸方向が前記トルクピッチ軸の延伸方向とされていると共に、該電動コンプレッサの該ケースに取り付けられる該第二の防振装置の該インナ軸部材の軸方向が前記トルクヨー軸の延伸方向とされている請求項1又は2に記載の電動コンプレッサの支持構造。
【請求項5】
前記ケースの一方側に配された前記第一の防振装置から前記電動コンプレッサの重心まで距離と、該ケースの他方側に配された前記第一の防振装置から該電動コンプレッサの重心までの距離との差が、何れか短い方の距離の20%以下とされており、
該ケースの一方側に配された前記第二の防振装置から該電動コンプレッサの重心までの距離と、該ケースの他方側に配された前記第二の防振装置から該電動コンプレッサの重心までの距離との差が、何れか短い方の距離の20%以下とされている請求項1又は2に記載の電動コンプレッサの支持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動コンプレッサを防振装置によって車両ボデー側部材に防振支持させる電動コンプレッサの支持構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、例えば自動車等の車両には、空調装置等の冷凍機を構成する電動コンプレッサが設けられている。電動コンプレッサは、例えば特開2016-138495号公報(特許文献1)に開示されているように、車両ボデー側部材に取り付けられている。
【0003】
電動コンプレッサには、レシプロ式、スクリュー式等の圧縮方式が異なる複数種類が知られているが、自動車等の車両に用いられる電動コンプレッサとしては、特許文献1に示されているようなスクロール式の採用が検討されている。スクロール式コンプレッサは、相互に差し入れられた渦巻状壁体を有する一対のスクロールが相対回転することによるスクロールの渦巻状壁体間の容積変化によって、それら渦巻状壁体間の気体を昇圧する。電動コンプレッサは、例えば、一方のスクロールが回転しないように固定的に設けられており、他方のスクロールが電動モータによって回転するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-138495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、スクロール式の電動コンプレッサでは、作動時に圧縮機構部であるスクロールの偏心回転によって振動が発生することから、当該振動が防振対象部材である車両ボデー側部材へ伝達されるのを防ぐ必要がある。そこで、電動コンプレッサは、車両ボデー側部材に対して防振装置を介して防振連結されている。例えば、特許文献1では、電動コンプレッサと車両ボデー側部材との間に複数の弾性部材が配されており、弾性部材の防振作用によって電動コンプレッサから車両ボデー側部材への振動伝達が抑制されるようになっている。
【0006】
しかしながら、特許文献1では、電動コンプレッサが車両ボデー側部材の上方に位置しており、それら電動コンプレッサと車両ボデー側部材との間に複数の弾性部材を介在させたに過ぎないことから、電動コンプレッサから車両ボデー側部材への振動伝達を十分に抑制することは難しかった。
【0007】
特に、特許文献1では、電動コンプレッサの下方に配置された複数の弾性部材によって、電動コンプレッサが車両ボデー側部材の上方に片持ち状に弾性支持されている。それゆえ、例えば、特定の周波数域において電動コンプレッサの振動が増幅されて、車両ボデー側部材への振動伝達状態が著しく悪化するおそれもあった。
【0008】
本発明の解決課題は、スクロール式の電動コンプレッサから車両ボデー側部材への振動伝達をより効果的に低減することができる、新規な電動コンプレッサの支持構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下、本発明を把握するための好ましい態様について記載するが、以下に記載の各態様は、例示的に記載したものであって、適宜に互いに組み合わせて採用され得るだけでなく、各態様に記載の複数の構成要素についても、可能な限り独立して認識及び採用することができ、適宜に別の態様に記載の何れかの構成要素と組み合わせて採用することもできる。それによって、本発明では、以下に記載の態様に限定されることなく、種々の別態様が実現され得る。
【0010】
第一の態様は、電動コンプレッサを防振装置によって車両ボデー側部材に防振支持させる電動コンプレッサの支持構造であって、前記電動コンプレッサは電動モータによって回転駆動されるスクロール式の圧縮機構部を備えており、それら電動モータと圧縮機構部とが該電動モータの出力軸が延びる方向である出力軸方向で直列的に配されてケースに収容されており、前記防振装置は第一の防振装置と第二の防振装置とを含んでおり、該電動モータの該出力軸方向と交差するトルクピッチ軸の延伸方向で該ケースの両側に該第一の防振装置がそれぞれ配されていると共に、該電動モータの該出力軸方向及び該トルクピッチ軸と交差するトルクヨー軸の延伸方向で該ケースの両側に該第二の防振装置がそれぞれ配されており、該トルクピッチ軸に対する傾斜角度が±20度の領域内に該第一の防振装置が配置されていると共に、該トルクヨー軸に対する傾斜角度が±20度の領域内に該第二の防振装置が配置されているものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

住友理工株式会社
カバー
6日前
住友理工株式会社
シール部材
13日前
住友理工株式会社
圧力センサ
12日前
住友理工株式会社
仕切り部材
12日前
住友理工株式会社
防振ゴム部材
12日前
住友理工株式会社
防振ゴム部材
12日前
住友理工株式会社
筒型防振装置
14日前
住友理工株式会社
冷却用熱交換器
8日前
住友理工株式会社
冷却用熱交換器
13日前
住友理工株式会社
筒型モータマウント
21日前
住友理工株式会社
電子写真機器用帯電ロール
14日前
住友理工株式会社
電子写真機器用帯電ロール
14日前
住友理工株式会社
電動コンプレッサの支持構造
今日
住友理工株式会社
ラテックス組成物の評価方法
12日前
住友理工株式会社
ゴム組成物の物性の予測方法
8日前
住友理工株式会社
電池モジュール用緩衝シート
12日前
住友理工株式会社
シート用振動低減装置および乗員状態推定システム
12日前
住友理工株式会社
建造物用ゴム製品の補修工法および建造物用ゴム製品
13日前
住友理工株式会社
押出成形用ゴム組成物、ホース、およびホースの製造方法
12日前
個人
海流製造装置。
1か月前
株式会社スギノマシン
圧縮機
13日前
株式会社ツインバード
送風装置
1か月前
株式会社ツインバード
送風装置
1か月前
カヤバ株式会社
電動ポンプ
2か月前
日機装株式会社
遠心ポンプ
5日前
ビッグボーン株式会社
送風装置
1か月前
株式会社ノーリツ
ロータリ圧縮機
1か月前
サンデン株式会社
スクロール圧縮機
19日前
サンデン株式会社
スクロール圧縮機
19日前
樫山工業株式会社
真空ポンプ
14日前
サンデン株式会社
スクロール圧縮機
19日前
株式会社島津製作所
真空ポンプ
1か月前
エドワーズ株式会社
真空ポンプ
27日前
株式会社豊田自動織機
流体機械
1か月前
株式会社チロル
送風機、送風機付衣服
1か月前
株式会社アイシン
ポンプケース
26日前
続きを見る