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公開番号
2025155852
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025014924
出願日
2025-01-31
発明の名称
ゴム組成物の物性の予測方法
出願人
住友理工株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C08L
7/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、ラテックスの網羅的分析を利用したラテックス及び得られるゴム製品の評価方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、工程A:被験物質としてのラテックス組成物における所定の構成分子(1)~(154)から選ばれる1以上の分析結果を取得する工程、及び、工程B:分析結果より、前記被験物質としてのラテックス組成物から得られるゴム組成物の物性を予測する工程、を含む、ゴム組成物の物性の予測方法を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
工程A:被験物質としてのラテックス組成物における下記構成分子から選ばれる1以上の分析結果を取得する工程、及び、
工程B:分析結果より、前記被験物質としてのラテックス組成物から得られるゴム組成物の物性を予測する工程、
を含む、ゴム組成物の物性の予測方法。
(1)1,2-ジステアロイル-グリセロ-3-ホスホコリン(1,2-Distearoyl-glycero-3-phosphocholine)
(2)10-ヒドロキシオクタデカン酸(10-Hydroxyoctadecanoic acid)
(3)17α-ヒドロキシプロゲステロン(17α-Hydroxyprogesterone)
(4)19-メチルアラキジン酸およびヘンエイコサン酸(19-Methylarachidic acid:Heneicosanoic acid)
(5)1-デオキシスフィンガニン(1-Deoxysphinganine)
(6)1-メチル-4-イミダゾール酢酸(1-Methyl-4-imidazoleacetic acid)
(7)1-メチルアデノシン(1-Methyladenosine)
(8)1-ステアロイル-グリセロ-3-ホスホコリン(1-Stearoyl-glycero-3-phosphocholine)
(9)2-アミノイソ酪酸;2-アミノ酪酸(2-Aminoisobutyric acid;2-Aminobutyric acid)
(10)2-デオキシリボン酸(2-Deoxyribonic acid)
(11)2-ヒドロキシグルタル酸(2-Hydroxyglutaric acid)
(12)2-ヒドロキシイソ吉草酸;2-ヒドロキシ吉草酸(2-Hydroxyisovaleric acid;2-Hydroxyvaleric acid)
(13)2-オキソグルタル酸(2-Oxoglutaric acid)
(14)2-オキソイソ吉草酸(2-Oxoisovaleric acid)
(15)3-アミノ-1,2-プロパンジオール(3-Aminopropane-1,2-diol)
(16)3-アミノプロピオニトリル(3-Aminopropionitrile)
(17)3-ヒドロキシ-3-メチルグルタル酸(3-Hydroxy-3-methylglutaric acid)
(18)3-ヒドロキシテトラデカン酸(3-Hydroxytetradecanoic acid)
(19)3-メチルヒスチジン;1-メチルヒスチジン(3-Methylhistidine;1-Methylhistidine)
(20)3-ニトロプロピオン酸(3-Nitropropionic acid)
(21)ウリジン3’-一リン酸(3’-UMP)
(22)3β-ヒドロキシ-5-コレスタン酸(3β-Hydroxy-5-cholestenoic acid)
(23)4-グアニジノ酪酸(4-Guanidinobutyric acid)
(24)5-ヒドロキシリシン(5-Hydroxylysine)
(25)5-メチルシトシン(5-Methylcytosine)
(26)5α-コレスタン-3-オン(5α-Cholestan-3-one)
(27)6-ギンゲロール(6-Gingerol)
(28)9s-ヒドロキシ-10E,12Z-オクタデカジエン酸(9(S)-HODE)
(29)アシルカルニチン(18:1)(オレオイルカルニチン;Acylcarnitine(18:1))
(30)アデニン(Adenine)
(31)アデニロこはく酸(Adenylosuccinic acid)
(32)アラキドノイルエタノールアミド(AEA(20:3))
(33)アラニン(Ala)
(34)アラニルアラニン(Ala-Ala)
(35)アラントイン酸(Allantoic acid)
(36)アロトレオニン(allo-Threonine)
(37)アルギノこはく酸(Argininosuccinic acid)
(38)ベタインアルデヒド水和物(Betaine aldehyde +H
2
O)
(39)ベトニシン(Betonicine)
(40)カルボキシメチルリシン(Carboxymethyllysine)
(41)カルニチン(Carnitine)
(42)コレステロール硫酸(Cholesterol sulfate)
(43)シス-4-ヒドロキシプロリン(cis-4-Hydroxyproline)
(44)シス-アコニット酸(cis-Aconitic acid)
(45)クエン酸(Citric acid)
(46)シトルリン(Citrulline)
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
工程Bにおける物性の予測は、標準物質としてのラテックス組成物中における構成分子の量又は有無と、前記標準物質としてのラテックス組成物から得られるゴム組成物の物性との関連の解析の結果に基づく予測である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程Bにおける物性の予測は、標準物質としてのラテックス組成物中における構成分子の量又は有無と、標準物質としてのラテックス組成物から得られるゴム組成物の物性との関連の解析の結果、関連があることが確認された構成分子の量又は有無に基づく予測である、請求項1又は2に記載の方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム組成物の物性の予測方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
本発明は、ラテックス組成物の評価方法に関し、詳しくは、ラテックス組成物の構成分子の網羅的質量解析を利用したラテックス組成物の評価方法、評価マーカーの選抜方法、これ等の評価を利用したゴム組成物の品質及び/又は特性の予測方法に関する。
【背景技術】
【0003】
天然ゴムは、ラテックスと呼ばれる、主にパラゴムノキ(Hevea brasiliensis)の樹液を原料として生産されるゴム材料である(非特許文献1)。天然ゴムは石油由来の合成ゴムと比べて機械的特性が優れていることが知られており、輸送機器や医療など幅広い産業で用いられている(非特許文献2)。例えば、天然ゴムの優れた耐摩耗性や弾性によって、大型のトラックや航空機のタイヤには天然ゴムが使用されている。
【0004】
天然ゴムには、主成分のシスポリイソプレンと、非ゴム成分と呼ばれるタンパク質や糖、脂質などが含まれている。非ゴム成分の中には、アレルゲンや(非特許文献3)固体天然ゴムの粘度、安定性に影響する成分が含まれることが報告されている(非特許文献4)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Mooibroek,H.;Cornish,K.Alternative Sources of Natural Rubber. Applied Microbiology and Biotechnology 2000,53(4),355-365.https://doi.org/10.1007/s002530051627.
Toki,S.;Che,J.;Rong,L.;Hsiao,B.S.;Amnuaypornsri,S.;Nimpaiboon,A.;Sakdapipanich,J.Entanglements and Networks to Strain-Induced Crystallization and Stress-Strain Relations in Natural Rubber and Synthetic Polyisoprene at Various Temperatures.Macromolecules 2013,46(13),5238-5248.https://doi.org/10.1021/ma400504k.
Yeang,H.Y.;Arif,S.A.M.;Yusof,F.;Sunderasan,E.Allergenic Proteins of Natural Rubber Latex. Methods 2002, 27(1),32-45.https://doi.org/10.1016/S1046-2023(02)00049-X.
Nimpaiboon,A.;Sriring,M.;Kumarn,S.;Sakdapipanich,J.Reducing and Stabilizing the Viscosity of Natural Rubber by Using Sugars:Interference of the Maillard Reaction between Proteins and Sugars.Journal of Applied Polymer Science 2020, 137(45),49389.https://doi.org/10.1002/app.49389.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ゴムノキに含まれる成分の網羅的分析結果と、製品である天然ゴムとの関連については知られていない。
【0007】
本発明は、ラテックスの網羅的分析を利用したラテックス及び得られるゴム製品の評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下を提供する。
〔1〕 工程A:被験物質としてのラテックス組成物における構成分子(1)~(154)から選ばれる1以上の分析結果を取得する工程、及び、
工程B:分析結果より、前記被験物質としてのラテックス組成物から得られるゴム組成物の物性を予測する工程、
を含む、ゴム組成物の物性の予測方法。
〔2〕工程Bにおける物性の予測は、標準物質としてのラテックス組成物中における構成分子の量又は有無と、前記標準物質としてのラテックス組成物から得られるゴム組成物の物性との関連の解析の結果に基づく予測である、〔1〕に記載の方法。
〔3〕工程Bにおける物性の予測は、標準物質としてのラテックス組成物中における構成分子の量又は有無と、標準物質としてのラテックス組成物から得られるゴム組成物の物性との関連の解析の結果、関連があることが確認された構成分子の量又は有無に基づく予測である、〔1〕又は〔2〕に記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ラテックス組成物の網羅的分析を利用して、ラテックス組成物の評価及び得られるゴム組成物の評価ができる。このため、ラテックス組成物に適したゴム組成物の用途の選抜、及び所望の性能を有するゴム組成物の原料としてのラテックス組成物の選抜に利用できる。また、所定の成分の添加等によるゴム組成物の物性改善が可能となり、ひいてはゴム産業、ゴム製造業の活性化に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、(a)加硫特性について、NR試料9種の測定値と脂肪酸(ヘプタデセン酸)(17:1)(59)の含有量、(b)引張特性について、ゴム試料9種の測定値とCMP-N-アセチルノイラミン酸塩(47)の含有量、(c)熱老化性について、NR試料9種の測定値と、1-メチルヒスチジンまたは3-メチルヒスチジン(19)とシス-4-ヒドロキシプロリン(43)の各含有量を、それぞれプロットしたグラフ図である。各図中、横軸は、NR試料(ゴム組成物)の原料であるラテックス試料の採取日を示す。点線は、各ゴム試料の測定値(相対値)、実線は(a)(b)については各化合物の測定値(相対値)、(c)についてはシス-4-ヒドロキシプロリンの測定値(相対値)、(c)の長破線は3-メチルヒスチジン及び1-メチルヒスチジンの測定値(相対値)、をそれぞれ示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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