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公開番号2025159788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024062544
出願日2024-04-09
発明の名称電池パック及び電池
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類H01M 10/48 20060101AFI20251015BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】簡潔な構成で電解液漏出による故障の進行を抑制し、安全性向上を図ることができる電池パック等を提供する。
【解決手段】電池パック100は、内部に電解液が封入された電池セル200と、複数の電池セル200を内部に収容するケース部101と、ケース部101の内部に設けられ、電池セル200から漏出した電解液を吸収する電解液吸収材300と、電解液を吸収した電解液吸収材300を介して、電解液が漏出していない電池セル200と電気的に接続される漏液時通電部である液晶調光フィルム130及び漏液検知用端子120と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
内部に電解液が封入された電池セルと、
複数の前記電池セルを内部に収容するケース部と、
前記ケース部の内部に設けられ、前記電池セルから漏出した前記電解液を吸収する電解液吸収材と、
前記電解液を吸収した前記電解液吸収材を介して、前記電解液が漏出していない前記電池セルと電気的に接続される漏液時通電部と、を備えた電池パック。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記漏液時通電部は、前記電池セルの異常を音、光及び表示の少なくともいずれかで報知する報知部を有する請求項１に記載の電池パック。
【請求項３】
当該電池パックが、当該電池パックから電力を供給する電気機器、及び、当該電池パックに充電する充電器のいずれにも接続されていない場合に、前記電解液を吸収した前記電解液吸収材を介して、前記電解液が漏出していない前記電池セルと前記報知部とが電気的に接続可能にし、
当該電池パックが、前記電気機器又は前記充電器に接続されている場合に、前記電池セルと前記報知部との電気的接続を切断する請求項２に記載の電池パック。
【請求項４】
前記漏液時通電部は、前記ケース部の外部に露出し、前記電解液が漏出していない前記電池セルの正極及び負極にそれぞれ通電する一対の漏液検知用端子を有する請求項１に記載の電池パック。
【請求項５】
前記ケース部の外部に露出し、前記電池セルの正極及び負極にそれぞれ電気的に接続された一対の端子と、
前記ケース部の内部における、前記正極と前記端子との間、及び、前記負極と前記端子との間の一方又は両方に設けられた導電性ポリマーと、を備え、
前記導電性ポリマーは、前記電池セルから漏出した前記電解液に接触すると溶解して、前記電解液が漏出した前記電池セルの前記正極と前記端子との間の電気的接続、及び、前記電解液が漏出した前記電池セルの前記負極と前記端子との間の電気的接続の一方又は両方を切断する請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の電池パック。
【請求項６】
内部に電解液が封入された電池セルと、
複数の前記電池セルを内部に収容するケース部と、
前記ケース部の外部に露出し、前記電池セルの正極及び負極にそれぞれ電気的に接続された一対の端子と、
前記ケース部の内部における、前記正極と前記端子との間、及び、前記負極と前記端子との間の一方又は両方に設けられた導電性ポリマーと、を備え、
前記導電性ポリマーは、前記電池セルから漏出した前記電解液に接触すると溶解して、前記電解液が漏出した前記電池セルの前記正極と前記端子との間の電気的接続、及び、前記電解液が漏出した前記電池セルの前記負極と前記端子との間の電気的接続の一方又は両方を切断する電池パック。
【請求項７】
内部に電解液が封入された電池であって、
正極活物質を含む正極と、
負極活物質を含む負極と、
前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータ及び前記電解液と、
前記正極と電気的に接続された正極側端子と、
前記負極と電気的に接続された負極側端子と、
前記正極側端子及び前記負極側端子の一方又は両方に設けられた導電性ポリマーと、を備え、
前記導電性ポリマーは、前記電解液に接触すると溶解して、前記正極と前記正極側端子の最外端との間の電気的接続、及び、前記負極と前記負極側端子の最外端との間の電気的接続の一方又は両方を切断する電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電池パック及び電池に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
本体機器又は充電器に対して接続され、放電又は充電を行う電池パックにおいて、電池セルと、電池セルの電解液の漏液を検出する漏液検出手段と、電池セルに漏液が生じた際に、電池セルと外部端子との間の電流ラインを電気的に切断する電流遮断手段と、電池セルにおいて電解液の漏液が生じた場合に、その漏液の発生を外部に知らせる警告手段と、を備えたものが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００１－０８４９９６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に示されるような電池パックにおいては、電池セルにおける電解液の漏出の発生を外部に知らせる警告手段を、電解液の漏出が生じた電池セルから電力を供給して駆動している。このため、一時的とはいえ電解液の漏出が生じた電池セルからの放電を継続させる必要があり、この間に電解液漏出による故障が進行してしまう可能性がある。
【０００５】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、簡潔な構成で電解液漏出による故障の進行を抑制し、安全性向上を図ることができる電池パック及び電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る電池パックは、内部に電解液が封入された電池セルと、複数の前記電池セルを内部に収容するケース部と、前記ケース部の内部に設けられ、前記電池セルから漏出した前記電解液を吸収する電解液吸収材と、前記電解液を吸収した前記電解液吸収材を介して、前記電解液が漏出していない前記電池セルと電気的に接続される漏液時通電部と、を備える。
【０００７】
あるいは、本開示に係る電池パックは、内部に電解液が封入された電池セルと、複数の前記電池セルを内部に収容するケース部と、前記ケース部の外部に露出し、前記電池セルの正極及び負極にそれぞれ電気的に接続された一対の端子と、前記ケース部の内部における、前記正極と前記端子との間、及び、前記負極と前記端子との間の一方又は両方に設けられた導電性ポリマーと、を備え、前記導電性ポリマーは、前記電池セルから漏出した前記電解液に接触すると溶解して、前記電解液が漏出した前記電池セルの前記正極と前記端子との間の電気的接続、及び、前記電解液が漏出した前記電池セルの前記負極と前記端子との間の電気的接続の一方又は両方を切断する。
【０００８】
本開示に係る電池は、内部に電解液が封入された電池であって、正極活物質を含む正極と、負極活物質を含む負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータ及び前記電解液と、前記正極と電気的に接続された正極側端子と、前記負極と電気的に接続された負極側端子と、前記正極側端子及び前記負極側端子の一方又は両方に設けられた導電性ポリマーと、を備え、前記導電性ポリマーは、前記電解液に接触すると溶解して、前記正極と前記正極側端子の最外端との間の電気的接続、及び、前記負極と前記負極側端子の最外端との間の電気的接続の一方又は両方を切断する。
【発明の効果】
【０００９】
本開示に係る電池パック及び電池によれば、簡潔な構成で電解液漏出による故障の進行を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
実施の形態１に係る電池パックの構成を模式的に示す図である。
実施の形態１に係る電池パックの要部の回路図である。
図２に示す回路と等価な回路図である。
実施の形態１に係る電池パックが備える電池セル（電池）の構成を模式的に示す断面図である。
実施の形態１に係る電池パックの変形例の要部の回路図である。
図５に示す回路と等価な回路図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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