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公開番号
2025159729
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-21
出願番号
2025089714,2023021673
出願日
2025-05-29,2018-10-18
発明の名称
アンチセンスオリゴマー化合物
出願人
サレプタ セラピューティクス, インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
主分類
C12N
15/113 20100101AFI20251014BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】約10~約40個の核酸塩基の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドを提供すること。
【解決手段】このオリゴヌクレオチドは、標的配列中の少なくとも1つの一続きの3個以上の連続する同一の核酸塩基と相補的な領域を有するターゲティング配列を含み、ここで標的配列は、ターゲティング配列の領域と比較して少なくとも1個の追加の核酸塩基を含み、少なくとも1個の追加の核酸塩基はターゲティング配列の領域に相補的な核酸塩基を有さず、かつここで少なくとも1つの一続きの3個以上の連続する同一の核酸塩基と相補的なターゲティング領域はターゲティング配列の内部にある。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
本明細書および図面に記載の物、方法またはシステム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2017年10月18日に出願された「ANTISENSE OLIGOMER COMPOUNDS」と題される米国仮特許出願第62/573,985号明細書に対する優先権を主張するものであり、この開示は参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 6,200 文字)
【0002】
本開示は、オリゴマー化合物に存在する一続きの核酸塩基が少なくとも1個の核酸塩基の欠失によって破綻しているアンチセンスオリゴマー化合物、及びかかる化合物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
アンチセンスオリゴマーは、現在臨床開発中のアンチセンス薬の数からも明らかで、且つアンチセンスオリゴマーの幾つもの潜在的限界に対する取り組みがここ数年で成功を収めているという事実によって支持されるとおり、医薬として多大な可能性をもたらしている(例えば、Devi et al.,2002;Antisense Nucleic
Acid Drug Dev.を参照のこと;また、例えば、Stein et al.,2001;Antisense Nucleic Acid Drug Dev.も参照のこと)。細胞への取り込みを改善するため、及びヌクレアーゼ分解に対する耐性を高めるため、新規非荷電オリゴマー骨格が開発された(例えば、Iversen et al.,2001;Antisense Drug Technologyを参照のこと)。一部のオリゴマー構造、例えばモルホリノベースの構造については、修飾された骨格がその標的核酸に対する結合親和性の亢進をもたらすことが分かっている(例えば、Iversen et al.,2001;Antisense Drug Technologyを参照のこと;また、Summerton et al.,1997;Antisense Nucleic Acid Drug Dev.も参照のこと)。
一部のアンチセンス適用では、アンチセンスオリゴマーが指向する最適なターゲティング配列は、生物学的パリンドローム配列、又はそれに代えて、一続きの3又は4個又はそれ以上の核酸塩基を含み得る。意外にも、一続きの3個以上の連続する同一の核酸塩基、又はそれに代えて生物学的パリンドローム配列を有する標的配列を指向するアンチセンスオリゴマー化合物は、その化合物のアンチセンス活性を損ない得るとともに、製造過程で難題を呈し得ることが分かっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Devi et al.,2002;Antisense Nucleic Acid Drug Dev.
Stein et al.,2001;Antisense Nucleic Acid Drug Dev.も
Iversen et al.,2001;Antisense Drug Technology
Iversen et al.,2001;Antisense Drug Technology
Summerton et al.,1997;Antisense Nucleic Acid Drug Dev.
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
様々な態様において、一続きの3又は4個又はそれ以上の核酸塩基、又はそれに代えて、生物学的パリンドローム配列を有するアンチセンスオリゴマー化合物に対する修飾が提供される。様々な実施形態において、この修飾は、化合物のアンチセンス活性及び/又は限定はされないが、ある種の製造方法の間に起こり得る凝集を含め、その製造方法を向上させる。
【0006】
更なる態様において、約10~約40個の核酸塩基の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドが提供される。主題のオリゴヌクレオチドは、標的配列中の少なくとも1つの一続きの3個以上の連続する同一の核酸塩基と相補的な領域を有するターゲティング配列を含み、ここで標的配列は、ターゲティング配列の領域と比較して少なくとも1個の追加の核酸塩基を含み、この少なくとも1個の追加の核酸塩基はターゲティング配列の領域に相補的な核酸塩基を有さず、ここで少なくとも1つの一続きの3個以上の連続する同一の核酸塩基と相補的なターゲティング領域はターゲティング配列の内部にある。実施形態において、ターゲティング配列は少なくとも1つの一続きの3個の核酸塩基を含む。実施形態において、ターゲティング配列は少なくとも1つの一続きの4個の核酸塩基を含む。実施形態において、少なくとも1つの一続きの3個以上の核酸塩基は、少なくとも1つの一続きの3個以上のグアニン塩基を含む。実施形態において、修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドはペプチドにコンジュゲートされる。実施形態において、標的配列は、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)に関連するエクソン標的を含む。実施形態において、標的配列は、ヒトジストロフィンのプレプロセシングされたmRNAのプロセシングにおいてエクソン44を含む。実施形態において、ターゲティング配列は配列番号2~7のいずれか1つを含む。実施形態において、標的配列は、ヒトジストロフィンのプレプロセシングされたmRNAのエクソン45、51又は53を含む。実施形態において、ターゲティング配列は配列番号72~120のいずれか1つを含む。実施形態において、標的配列は、脊髄性筋萎縮症(SMA)に関連するエクソン標的を含む。実施形態において、標的配列は、ヒトSMN2のプレプロセシングされたmRNAのプロセシングにおいてエクソン7に隣接する領域を含む。実施形態において、ターゲティング配列は配列番号9~25のいずれか1つを含む。実施形態において、標的配列は、糖原病II型(GSD-II)に関連するエクソン標的を含む。実施形態において、標的配列は、ヒト酸性αグルコシダーゼのプレプロセシングされたmRNAのエクソン2に関連する領域を含む。実施形態において、ターゲティング配列は配列番号26~68のいずれか1つを含む。
【0007】
更なる態様において、主題のヌクレオチドは、標的配列中の少なくとも1つの生物学的パリンドローム配列と相補的な領域を有するターゲティング配列を含み、ここで標的配列は、ターゲティング配列の領域に相補的な核酸塩基を有しない少なくとも1個の追加の核酸塩基を含み、ここで少なくとも1つの生物学的パリンドローム配列と相補的なターゲティング領域はターゲティング配列の内部にある。実施形態において、少なくとも1つの生物学的パリンドローム配列は少なくとも5個、少なくとも6個、又は少なくとも7個又はそれ以上の核酸塩基を含む。実施形態において、修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドはペプチドにコンジュゲートされる。実施形態において、標的配列は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーに関連するエクソン標的を含む。実施形態において、標的配列は、ヒトジストロフィンのプレプロセシングされたmRNAのプロセシングにおいてエクソン44を含む。実施形態において、ターゲティング配列は配列番号2~7のいずれか1つを含む。実施形態において、標的配列は、ヒトジストロフィンのプレプロセシングされたmRNAのエクソン45、51又は53を含む。実施形態において、ターゲティング配列は配列番号72~120のいずれか1つを含む。実施形態において、標的配列は、脊髄性筋萎縮症に関連するエクソン標的を含む。実施形態において、標的配列は、ヒトSMN2のプレプロセシングされたmRNAのプロセシングにおいてエクソン7に隣接する領域を含む。実施形態において、ターゲティング配列は配列番号9~25のいずれか1つを含む。実施形態において、標的配列は、糖原病II型に関連するエクソン標的を含む。実施形態において、標的配列は、ヒト酸性αグルコシダーゼのプレプロセシングされたmRNAのエクソン2に関連する領域を含む。実施形態において、ターゲティング配列は配列番号26~68のいずれか1つを含む。
【0008】
様々な態様及び実施形態において、主題のオリゴヌクレオチドは欠失配列と称される。欠失配列は配列番号1~128のいずれか1つを含み、ここで配列番号1~128のいずれか1つにおける少なくとも1個の核酸塩基は欠失している。実施形態において、欠失している少なくとも1個の核酸塩基は、配列番号1~128のいずれか1つの配列の内部にある。様々な実施形態において、欠失配列は、CTCCAACATCAAGGAAGATGGCATTTCTAG(配列番号69;エテプリルセン);GTTGCCTCCGGTTCTGAAGGTGTTC(配列番号70;ゴロジルセン);又はCAATGCCATCCTGGAGTTCCTG(配列番号71;カシメルセン)を含む。様々な実施形態において、欠失配列は配列番号69~71のいずれか1つを含み、ここで配列番号69~71のいずれか1つにおける少なくとも1個の核酸塩基は欠失している。実施形態において、欠失している少なくとも1個の核酸塩基は、配列番号69~71のいずれか1つの配列の内部にある。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
標的配列中の少なくとも1つの一続きの3個以上の連続する同一の核酸塩基と相補的な領域を有するターゲティング配列を含む約10~約40個の核酸塩基の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドであって、前記標的配列は、前記ターゲティング配列の前記領域と比較して少なくとも1個の追加の核酸塩基を含み、前記少なくとも1個の追加の核酸塩基は前記ターゲティング配列の前記領域に相補的な核酸塩基を有さず、かつ前記少なくとも1つの一続きの3個以上の連続する同一の核酸塩基と相補的な前記ターゲティング領域は前記ターゲティング配列の内部にある、修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目2)
前記ターゲティング配列が少なくとも1つの一続きの3個の核酸塩基を含む、項目1に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目3)
前記ターゲティング配列が少なくとも1つの一続きの4個の核酸塩基を含む、項目1に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目4)
前記少なくとも1つの一続きの3個以上の核酸塩基が、少なくとも1つの一続きの3個以上のグアニン塩基を含む、項目1に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目5)
前記修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドがペプチドにコンジュゲートされている、項目1に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目6)
前記標的配列が、デュシェンヌ型筋ジストロフィーに関連するエクソン標的を含む、項目1に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目7)
前記標的配列が、ヒトジストロフィンのプレプロセシングされたmRNAのプロセシングにおいてエクソン44を含む、項目6に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。(項目8)
前記ターゲティング配列が配列番号2~7のいずれか1つを含む、項目6に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目9)
前記標的配列が、ヒトジストロフィンのプレプロセシングされたmRNAのプロセシングにおいてエクソン45、51、又は53を含む、項目6に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目10)
前記ターゲティング配列が配列番号72~120のいずれか1つを含む、項目9に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目11)
前記標的配列が、脊髄性筋萎縮症に関連するエクソン標的を含む、項目1に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目12)
前記標的配列が、ヒトSMN2のプレプロセシングされたmRNAのプロセシングにおいてエクソン7に隣接する領域を含む、項目11に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目13)
前記ターゲティング配列が配列番号9~25のいずれか1つを含む、項目11に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目14)
前記標的配列が、糖原病II型に関連するエクソン標的を含む、項目1に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目15)
前記標的配列が、ヒト酸性αグルコシダーゼのプレプロセシングされたmRNAのエクソン2に関連する領域を含む、項目14に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目16)
前記ターゲティング配列が配列番号26~68のいずれか1つを含む、項目14に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目17)
欠失配列を含む約10~約40個の核酸塩基の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチドであって、前記欠失配列が、配列番号1~128に係る少なくとも1つの塩基配列を含み、前記塩基配列からの少なくとも1個の核酸塩基が欠失しており、かつ前記欠失している少なくとも1個の核酸塩基が前記塩基配列の内部にある、修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
(項目18)
前記塩基配列が、配列番号69、配列番号70、又は配列番号71である、項目17に記載の修飾アンチセンスオリゴヌクレオチド。
【0009】
以下の詳細な説明を添付の図面と併せて読めば、本開示のこれら及び他の目的及び特徴がより十分に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、エクソン44を指向する欠失配列のエクソンスキッピングパーセンテージを詳述する。
図2は、特定の欠失配列を詳述する。
図3は、エクソン7及び8に隣接する領域に対する図2に詳述する欠失配列のエクソンスキッピングパーセンテージを詳述する。
図4は、高活性の1塩基欠失配列のサブセットを同定する全用量反応実験を詳述する。
図5は、高活性の1塩基欠失配列のサブセットを同定する全用量反応実験を詳述する。
図6A及び図6Bは、配列番号125のSCX HPLCクロマトグラム(PMO及びPPMO)を詳述する。(A)配列番号125 PMOのクロマトグラムを詳述する。(B)PPMOとしての配列番号125のクロマトグラムを詳述し、コンジュゲートされていないPMO、コンジュゲートされたPPMOの予想主ピーク、及び配列番号125 PPMOでの高分子量凝集体を示す。
図7A及び図7Bは、配列番号126のSCX HPLCクロマトグラム(PMO及びPPMO)を詳述する。(A)配列番号126 PMOのクロマトグラムを詳述する。(B)PPMOとしての配列番号126のクロマトグラムを詳述し、コンジュゲートされていないPMO、コンジュゲートされたPPMOの予想主ピークを示し、及び配列番号126 PPMOでの高分子量凝集体を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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