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公開番号2025158300
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024060704
出願日2024-04-04
発明の名称成形材料
出願人住友ベークライト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 61/14 20060101AFI20251009BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】機械的強度および耐湿性に優れる成形体の製造に好適に用いることができる成形材料を提供すること。
【解決手段】本発明の成形材料は、フェノール樹脂とフィラーとを含む成形材料であって、前記フェノール樹脂は、アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂を含み、前記フェノール樹脂全体に対する前記アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂の比率が、71.0質量%以上99.0質量%以下であることを特徴とする。前記アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂として、キシレン変性ノボラック型フェノール樹脂を含むことが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
フェノール樹脂とフィラーとを含む成形材料であって、
前記フェノール樹脂は、アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂を含み、
前記フェノール樹脂全体に対する前記アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂の比率が、71.0質量%以上99.0質量%以下であることを特徴とする成形材料。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂として、キシレン変性ノボラック型フェノール樹脂を含む請求項1に記載の成形材料。
【請求項3】
前記フェノール樹脂の含有率が、10.0質量%以上35.0質量%以下である請求項1または2に記載の成形材料。
【請求項4】
ヘキサミンをさらに含む請求項1または2に記載の成形材料。
【請求項5】
前記ヘキサミンの含有率が、0.5質量%以上3.0質量%以下である請求項4に記載の成形材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形材料に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、自動車等に使用される機構部品等の成形体には、耐熱性、機械的強度が要求されている。これらの特性を満たすため、上記のような成形体の構成材料としては、従来、セラミックや金属が用いられていた。しかしながら、セラミックや金属製の成形体は、個体重量が大きく、加工に時間がかかり、コストが高い等といった種々の問題を有している。こうした問題を解決する手段として、部品の軽量化という観点から、プラスチック材料製の成形体が注目されている。
【0003】
成形体を形成する場合に用いられる材料(成形材料)として、耐熱性や機械的強度といった観点から、プラスチック材料の中でも特に、フェノール樹脂を含むフェノール樹脂成形材料が注目されている。フェノール樹脂成形材料を用いた成形体は、セラミックや金属製の成形体と比べて、個体重量が小さく、加工が容易であり、さらに高耐熱性であるといった点で優れている。また、成形体に耐熱性および機械的強度を付与するために、充填材としてガラス繊維やシリカ等が使用されている。
【0004】
しかしながら、フェノール樹脂成形材料を用いて製造された成形体は、保管中や使用時に吸湿して膨潤しやすい。このため、フェノール樹脂成形材料を用いて製造された成形体が精密部品である場合等に、動作不良を起こしやすくなり、成形体の信頼性が低いものとなる等の問題があった。このようなことから、耐湿性、言い換えると、高湿下での寸法安定性の向上が求められている。
【0005】
フェノール樹脂成形材料を用いて成形した機構部品の機械的強度や耐湿性を向上させる技術として、特許文献1~3に記載の技術がある。
【0006】
特許文献1には、フェノール樹脂成形材料に固体潤滑材である黒鉛を配合して摩耗特性を向上させる技術が開示されている。
【0007】
特許文献2には、黒鉛に加えてガラス繊維を併用することで機械特性を向上させる技術が開示されている。特許文献2に記載の技術においては、成形材料全体に対する黒鉛およびガラス繊維の含有量が、黒鉛:5重量%以上20重量%以下、ガラス繊維:40重量%以上60重量%以下とされている。
【0008】
特許文献3には、アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂とガラス繊維を配合して寸法精度、耐熱性および耐湿寸法安定性を向上させる技術が開示されている。特許文献3に記載の技術においては、成形材料全体に対する(A)アルキルベンゼン変性ノボラック型フェノール樹脂を含むノボラック型フェノール樹脂、(B)レゾール型フェノール樹脂、および(C)ヘキサメチレンテトラミンの合計含有量が、15重量%以上30重量%以下、そしてガラス繊維の含有量が、10重量%以上20重量%以下とされている。
【0009】
しかしながら、これらの技術でも、成形体において機械的強度と耐湿性とを十分に高いレベルで両立することができる成形材料は得られておらず、さらなる改良の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2005-47971号公報
特開2005-265033号公報
特開2011-68705号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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