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公開番号
2025154912
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024058192
出願日
2024-03-29
発明の名称
リン化インジウム基板及び半導体エピタキシャルウエハ
出願人
JX金属株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
H01L
21/304 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】オリエンテーションフラットを用いたウエハのアライメント精度の向上とチッピング発生の抑制とを両立することが可能なリン化インジウム基板及び半導体エピタキシャルウエハを提供する。
【解決手段】主面、裏面、及び、オリエンテーションフラットを有する円盤状のリン化インジウム基板であり、主面側のオリエンテーションフラットからの面取り幅が90μm未満であり、裏面側のオリエンテーションフラットからの面取り幅、主面側のエッジ部からの面取り幅、及び、裏面側のエッジ部からの面取り幅が、それぞれ90μm以上である、リン化インジウム基板。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
主面、裏面、及び、オリエンテーションフラットを有する円盤状のリン化インジウム基板であり、
前記主面側の前記オリエンテーションフラットからの面取り幅が90μm未満であり、
前記裏面側の前記オリエンテーションフラットからの面取り幅、前記主面側のエッジ部からの面取り幅、及び、前記裏面側のエッジ部からの面取り幅が、それぞれ90μm以上である、リン化インジウム基板。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記主面側の前記オリエンテーションフラットからの面取り幅が60μm未満であり、
前記裏面側の前記オリエンテーションフラットからの面取り幅、前記主面側のエッジ部からの面取り幅、及び、前記裏面側のエッジ部からの面取り幅が、それぞれ100μm以上である、請求項1に記載のリン化インジウム基板。
【請求項3】
前記オリエンテーションフラットは、
前記裏面から傾斜した面、及び、
前記裏面から傾斜した面が終了する位置から開始する曲率をもった面
を有する、請求項1に記載のリン化インジウム基板。
【請求項4】
前記裏面側のエッジ部は、
前記裏面から傾斜した面、及び、
前記裏面から傾斜した面が終了する位置から開始する曲率をもった面
を有する、請求項1に記載のリン化インジウム基板。
【請求項5】
前記主面側のエッジ部は、
前記主面から傾斜した面、及び、
前記主面から傾斜した面が終了する位置から開始する曲率をもった面
を有する、請求項1に記載のリン化インジウム基板。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のリン化インジウム基板と、前記リン化インジウム基板の主面に設けられたエピタキシャル結晶層と、を有する、半導体エピタキシャルウエハ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リン化インジウム基板及び半導体エピタキシャルウエハに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
インジウムリン(InP)は、III族のインジウム(In)とV族のリン(P)とからなるIII-V族化合物半導体材料である。半導体材料としての特性は、バンドギャップ1.35eV、電子移動度~5400cm
2
/V・sであり、高電界下での電子移動度はシリコンやガリウム砒素といった他の一般的な半導体材料より高い値になるという特性を有している。また、常温常圧下での安定な結晶構造は立方晶の閃亜鉛鉱型構造であり、その格子定数は、ヒ化ガリウム(GaAs)やリン化ガリウム(GaP)等の化合物半導体と比較して大きな格子定数を有するという特徴を有している。
【0003】
リン化インジウム基板の原料となるリン化インジウムのインゴットは、通常、所定の厚さにスライシングされ、所望の形状に研削され、適宜機械研磨された後、研磨屑や研磨により生じたダメージを除去するために、エッチングや精密研磨(ポリシング)等に供される。
【0004】
リン化インジウム基板の結晶方位を示すために一般に行われるのは、例えば、特許文献1に開示されているような、円形基板(ウエハ)の所定領域の弓形部分を切り取り、特定の面方位を有する面を露出させるオリエンテーションフラット法である。方位を示す短い線分をオリエンテーションフラットと呼ぶ。ウエハプロセスにおいてオリエンテーションフラットを基準にウエハの向きを定めて様々な工程を行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-028723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ウエハプロセスにおいて、上記オリエンテーションフラットはウエハの向きを定めるための基準となるものである。具体的には、例えば、オリエンテーションフラットに二本の並列した柱状冶具を押し当てて、オリエンテーションフラットをウエハの向きを定めるための基準としている。
【0007】
このように、オリエンテーションフラットは、ウエハの向きを定めるための基準となるものであり、その精度(アライメント精度)が非常に重要である。しかしながら、オリエンテーションフラットの主面側が削れている等により、オリエンテーションフラットを含む平面と主面を含む平面との交線から主面までの距離が大きいと、上述のウエハの向きを精度良く定めることが困難となる。一方、裏面側では、オリエンテーションフラットを含む平面と裏面を含む平面との交線から裏面までの距離が小さいと、チッピング等の不良が発生するおそれがある。
【0008】
ここで、従来、オリエンテーションフラットを含むウエハのエッジ部では、主面側及び裏面側で同形状の面取りが行われており、上述のオリエンテーションフラットを用いたウエハのアライメント精度の向上とチッピング発生の抑制とを両立することが困難であるという問題がある。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、オリエンテーションフラットを用いたウエハのアライメント精度の向上とチッピング発生の抑制とを両立することが可能なリン化インジウム基板及び半導体エピタキシャルウエハを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、以下のように特定される、本発明の実施形態によって解決される。
1.主面、裏面、及び、オリエンテーションフラットを有する円盤状のリン化インジウム基板であり、
前記主面側の前記オリエンテーションフラットからの面取り幅が90μm未満であり、
前記裏面側の前記オリエンテーションフラットからの面取り幅、前記主面側のエッジ部からの面取り幅、及び、前記裏面側のエッジ部からの面取り幅が、それぞれ90μm以上である、リン化インジウム基板。
2.前記主面側の前記オリエンテーションフラットからの面取り幅が60μm未満であり、
前記裏面側の前記オリエンテーションフラットからの面取り幅、前記主面側のエッジ部からの面取り幅、及び、前記裏面側のエッジ部からの面取り幅が、それぞれ100μm以上である、前記1に記載のリン化インジウム基板。
3.前記オリエンテーションフラットは、
前記裏面から傾斜した面、及び、
前記裏面から傾斜した面が終了する位置から開始する曲率をもった面
を有する、前記1または2に記載のリン化インジウム基板。
4.前記裏面側のエッジ部は、
前記裏面から傾斜した面、及び、
前記裏面から傾斜した面が終了する位置から開始する曲率をもった面
を有する、前記1~3のいずれかに記載のリン化インジウム基板。
5.前記主面側のエッジ部は、
前記主面から傾斜した面、及び、
前記主面から傾斜した面が終了する位置から開始する曲率をもった面
を有する、前記1~4のいずれかに記載のリン化インジウム基板。
6.前記1~5のいずれかに記載のリン化インジウム基板と、前記リン化インジウム基板の主面に設けられたエピタキシャル結晶層と、を有する、半導体エピタキシャルウエハ。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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