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公開番号2025153904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056615
出願日2024-03-29
発明の名称ドアラッチ装置
出願人ミネベアミツミ株式会社
代理人個人,個人
主分類E05B 77/26 20140101AFI20251002BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】
部品点数の増加とそれに伴う構造の複雑化を抑制しつつ、ドアラッチ装置のチャイルドロック機構を電動化する。
【解決手段】
ドアラッチ装置1の制御部20は、チャイルドロック切換スイッチ17からチャイドルロック信号を受信したチャイルドロック状態において、ロック状態検出スイッチ18からロックプレート31がロック位置からアンロック位置に移動したことを示すロック切換信号を受信すると、ロック機構用モータ10を駆動させてロックプレート31をアンロック位置からロック位置に移動させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ストライカを係脱可能に保持するフォークと、
前記フォークに係脱可能で、前記フォークに係合して前記フォークと前記ストライカの係合状態を維持可能なクローと、
インナーハンドルの操作と連動して回転可能なインナーオープンレバーと、
アンロック位置とロック位置とに移動可能なロック部材と、
前記ロック部材を前記アンロック位置と前記ロック位置のいずれかに切り換え可能なロック機構用モータと、
前記ロック部材の前記ロック位置から前記アンロック位置への移動を直接的又は間接的に検出してロック切換信号を出力するロック部材位置検出部と、
前記ロック部材と連動して作動し、前記ロック部材が前記アンロック位置にあるときに、前記インナーオープンレバーの回転力を前記クローに伝達して前記クローと前記フォークの係合を解除可能であり、前記ロック部材が前記ロック位置にあるときに、前記インナーオープンレバーの前記回転力を前記クローに伝達不可となるリンクと、
前記インナーオープンレバーの回転によって前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移行可能なオーバーライド機構と、
チャイルドロック機構の使用と不使用の選択操作を受け付け、受け付けた選択操作がチャイルド機構の使用であればチャイルドロック信号を出力し、受け付けた選択操作がチャイルドロック機構の不使用であればチャイルドアンロック信号を出力するチャイルドロック操作受付部と、
前記チャイルドロック操作受付部から前記チャイルドロック信号と前記チャイルドアンロック信号を受信可能であり、前記ロック部材位置検出部から前記ロック切換信号を受信可能である制御部と
を備え、
前記制御部は、前記チャイルドロック操作受付部から前記チャイドルロック信号を受信したチャイルドロック状態において、前記ロック部材位置検出部から前記ロック切換信号を受信すると、前記ロック機構用モータを駆動させて前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる、ドアラッチ装置。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
警報発生部を備え、
前記制御部は、前記チャイルドロック操作受付部から前記チャイドルロック信号を受信した前記チャイルドロック状態において、前記ロック部材位置検出部から前記ロック切換信号を受信すると、前記警報発生部に警報を発生させる、請求項1に記載のドアラッチ措置。
【請求項3】
前記オーバーライド機構は、前記インナーオープンレバーの回転によって前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に操作可能なオーバーライド操作部を備え、
前記ロック部材が前記ロック位置にあるとき、前記インナーハンドルの1回目の操作によって、前記オーバーライド操作部によって前記ロック部材が前記ロック位置から前記アンロック位置に移動し、
前記1回目の操作後、前記制御部が前記チャイルドロック操作受付部から前記チャイルドアンロック信号を受信しているチャイルドアンロック状態であれば、前記インナーハンドルの2回目の操作によって、前記インナーオープンレバーの回転力が前記クローに伝達されて前記クローと前記フォークとの係合が解除される、請求項1に記載のドアラッチ装置。
【請求項4】
前記インナーハンドルの操作による前記クローの前記フォークに対する係合解除を保証する必要がある緊急事態を検出し、エマージェンシー信号を出力するエマージェンシーセンサを備え、
前記制御部は前記エマージェンシー信号を受信すると、前記チャイルドロック状態において前記ロック部材位置検出部から前記ロック切換信号を受信しても前記ロック機構用モータを駆動させない、請求項1に記載のドアラッチ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はドアラッチ装置に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の車両用のドアラッチ装置は、ドア開放のためのハンドルの操作が有効な状態(アンロック状態)と無効な状態(ロック状態)を切り換え可能なロック機構を備える。また、このドアラッチ装置は、ハンドルのうちインナーハンドルのみの操作によってロック機構をロック状態からアンロック状態に切り換えるオーバーライド機構を備える。具体的には、1回目のインナーハンドルの操作でロック状態からアンロック状態に移行でき、2回目のインナーハンドルの操作でラッチ機構を解放できる。さらに、このドアラッチ装置は、チャイルドロック機構を備える。チャイルドロック機構がアクティブな状態、つまりチャイルドロック状態であれば、インナーハンドルを操作してもオーバーライド機構は機能せずロック機構はロック状態で維持され、ラッチ機構は解放されずドアは開放されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-052229号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、チャイルドロック機構の電動化の要望が高まっている。しかし、チャイルドロック機構を電動化すると、ロック機構用モータとは別の専用のモータが必要となり、部品点数の増加とそれに伴う構造の複雑化を招く。
【0005】
本発明は、部品点数の増加とそれに伴う構造の複雑化を抑制しつつ、ドアラッチ装置のチャイルドロック機構を電動化することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ストライカを係脱可能に保持するフォークと、前記フォークに係脱可能で、前記フォークに係合して前記フォークと前記ストライカの係合状態を維持可能なクローと、インナーハンドルの操作と連動して回転可能なインナーオープンレバーと、アンロック位置とロック位置とに移動可能なロック部材と、前記ロック部材を前記アンロック位置と前記ロック位置のいずれかに切り換え可能なロック機構用モータと、前記ロック部材の前記ロック位置から前記アンロック位置への移動を直接的又は間接的に検出してロック切換信号を出力するロック部材位置検出部と、前記ロック部材と連動して作動し、前記ロック部材が前記アンロック位置にあるときに、前記インナーオープンレバーの回転力を前記クローに伝達して前記クローと前記フォークの係合を解除可能であり、前記ロック部材が前記ロック位置にあるときに、前記インナーオープンレバーの前記回転力を前記クローに伝達不可となるリンクと、前記インナーオープンレバーの回転によって前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移行可能なオーバーライド機構と、チャイルドロック機構の使用と不使用の選択操作を受け付け、受け付けた選択操作がチャイルド機構の使用であればチャイルドロック信号を出力し、受け付けた選択操作がチャイルドロック機構の不使用であればチャイルドアンロック信号を出力するチャイルドロック操作受付部と、前記チャイルドロック操作受付部から前記チャイルドロック信号と前記チャイルドアンロック信号を受信可能であり、前記ロック部材位置検出部から前記ロック切換信号を受信可能である制御部とを備え、前記制御部は、前記チャイルドロック操作受付部から前記チャイドルロック信号を受信したチャイルドロック状態において、前記ロック部材位置検出部から前記ロック切換信号を受信すると、前記ロック機構用モータを駆動させて前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させる、ドアラッチ装置を提供する。
【0007】
インナーハンドルの操作に連動してインナーオープンレバーが回転し、それによってオーバーライド機構がロック部材をロック位置からアンロック位置に移動させる。しかし、制御部は、チャイルドロック操作受付部からチャイルドロック信号を受信したチャイルドロック状態であれば、オーバーライド機構によってロック部材がロック位置からアンロック位置へ移動したことでロック部材位置検出部からロック切換信号を受信すると、ロック機構用モータを駆動させてロック部材をアンロック位置からロック位置に移動させる。このように、制御部によるロック機構用モータの制御でチャイルドロック機構を実現しているため、チャイルドロック機構のための専用のモータが不要である。従って、部品点数の増加や構造の複雑化に伴うコストアップを抑制しつつ、ドアラッチ装置のチャイルドロック機構を電動化できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るドアラッチ装置によれば、部品点数の増加とそれに伴う構造の複雑化を抑制しつつ、ドアラッチ装置のチャイルドロック機構を電動化できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るドアラッチ装置の構成を示すブロック図。
チャイルドロック機構としても機能するロック機構をオーバーライド機構と併せて示す模式図(チャイドルアンロック時のロック状態)。
チャイルドロック機構としても機能するロック機構をオーバーライド機構と併せて示す模式図(チャイドルアンロック時の1回目のインナーレバー操作)。
チャイルドロック機構としても機能するロック機構をオーバーライド機構と併せて示す模式図(チャイドルアンロック時の1回目のインナーレバー操作終了)。
チャイルドロック機構としても機能するロック機構をオーバーライド機構と併せて示す模式図(チャイドルアンロック時の2回目のインナーレバー操作)。
チャイルドロック機構としても機能するロック機構をオーバーライド機構と併せて示す模式図(チャイドルロック時にアンロック状態検出信号を制御部が受信したときの動作開始)
チャイルドロック機構としても機能するロック機構をオーバーライド機構と併せて示す模式図(チャイドルロック時にアンロック状態検出信号を制御部が受信したときの動作終了)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照すると、本発明の実施形態に係るドアラッチ装置1は、車両の一例である自動車のドアに施解錠のために設けられる。ドアには、ラッチ機構2が設けられている。ラッチ機構2は、車体に設けられたストライカ3を係脱可能に保持するフォーク4を備える。フォーク4は軸4aを中心に回転可能で、図において時計方向に弾性的に付勢されている。また、ラッチ機構2は、フォーク4に係脱可能で、フォーク4に係合してフォーク4とストライカ3の係合状態を維持可能なクロー5を備える。クロー5は軸5aを中心に回転可能で、図において反時計方向に弾性的に付勢されている。クロー5の操作部5bを時計方向(後述の図2~7では上方)に移動させることで、クロー5のフォーク4に対する係合を解除できる。
(【0011】以降は省略されています)

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