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公開番号2025152712
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054746
出願日2024-03-28
発明の名称粉粒体処理容器および乾燥装置
出願人株式会社カワタ
代理人個人
主分類F26B 3/02 20060101AFI20251002BHJP(乾燥)
要約【課題】粉粒体処理容器の開閉扉付近に生じる段差を低減しつつ、内部空間の密閉性をより確保できる構造を提供する。
【解決手段】この粉粒体処理容器は、処理容器本体の側壁部に設けられた開口と、側壁部の外面側から開口を閉塞可能な開閉扉50と、開閉扉50の閉鎖時に側壁部の外面における開口の周縁部と開閉扉50との間に挟まれるシール部材60と、側壁部とシール部材60との間に位置し、開閉扉50に沿って板状に拡がるシールプレート55とを有する。シール部材60は、開口に近い側に位置する第1部601と、開口から遠い側に位置する第2部602とを有する。シールプレート55の少なくとも一部は、開閉扉50の閉鎖時に、側壁部の外面における開口の縁部とシール部材60の第1部601との間に挟まれ、これにより、第1部601は押圧されて径方向に凹む。第1部601と第2部602との境界に沿って少なくとも一部に切れ目が設けられている。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
粉粒体を内部空間に貯留する粉粒体処理容器であって、
処理容器本体と、
前記処理容器本体の側壁部に設けられた開口と、
前記側壁部の外面側から、前記開口を閉塞可能な開閉扉と、
前記開閉扉の閉鎖時に、前記側壁部の外面における前記開口の周縁部と前記開閉扉との間に挟まれる、変形可能なシール部材と、
前記側壁部と前記シール部材との間に少なくとも一部が位置し、前記開閉扉に沿って板状に拡がるシールプレートと、
を有し、
前記シール部材は、
前記開口に近い側に位置する第1部と、
前記第1部に隣接しつつ、前記開口から遠い側に位置する第2部と、
を有し、
前記開閉扉の閉鎖時に、前記シールプレートの少なくとも一部は、前記側壁部の外面における前記開口の周縁部のうちの少なくとも一部と前記第1部との間に挟まれ、これにより、前記第1部は、前記シールプレートを介して押圧されて径方向に凹み、
前記第1部と前記第2部との境界に沿って少なくとも一部に切れ目が設けられている、粉粒体処理容器。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
粉粒体を内部空間に貯留する粉粒体処理容器であって、
処理容器本体と、
前記処理容器本体の側壁部に設けられた開口と、
前記側壁部の外面側から、前記開口を閉塞可能な開閉扉と、
前記開閉扉の閉鎖時に、前記側壁部の外面における前記開口の周縁部と前記開閉扉との間に挟まれる、変形可能なシール部材と、
前記側壁部と前記シール部材との間に少なくとも一部が位置し、前記開閉扉に沿って板状に拡がるシールプレートと、
を有し、
前記シール部材は、
前記開口に近い側に位置する第1部と、
前記第1部に隣接しつつ、前記開口から遠い側に位置する第2部と、
を有し、
前記開閉扉の閉鎖時に、前記シールプレートの少なくとも一部は、前記側壁部の外面における前記開口の周縁部のうちの少なくとも一部と前記第1部との間に挟まれ、これにより、前記第1部は、前記シールプレートを介して押圧されて径方向に凹み、
前記第2部の径方向の厚みは前記第1部の径方向の厚みよりも大きく、前記第1部と前記第2部との境界に沿って前記シール部材の厚みが変化することにより段差部が設けられている、粉粒体処理容器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の粉粒体処理容器であって、
前記第1部と前記第2部とは、互いに同一の部材から形成されている、粉粒体処理容器。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の粉粒体処理容器であって、
前記第1部と前記第2部とは、互いに別の部材から形成されている、粉粒体処理容器。
【請求項5】
請求項4に記載の粉粒体処理容器であって、
前記第1部の硬度は、前記第2部の硬度よりも高い、粉粒体処理容器。
【請求項6】
請求項4に記載の粉粒体処理容器であって、
前記第2部の内面の径方向位置は、前記第1部の内面の径方向位置と、同一か、またはより径方向内側に位置する、粉粒体処理容器。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の粉粒体処理容器であって、
前記第1部を前記シール部材の延伸方向に対して垂直に切断したときの断面の形状と前記第2部を前記シール部材の延伸方向に対して垂直に切断したときの断面の形状は、いずれも矩形である、粉粒体処理容器。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の粉粒体処理容器であって、
前記第1部を前記シール部材の延伸方向に対して垂直に切断したときの断面の形状と前記第2部を前記シール部材の延伸方向に対して垂直に切断したときの断面の形状とは、互いに異なる、粉粒体処理容器。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載の粉粒体処理容器であって、
前記第2部の内面は、径方向内側へ向けて膨らみを有する、粉粒体処理容器。
【請求項10】
請求項1または請求項2に記載の粉粒体処理容器であって、
粉粒体は、樹脂成形品の原料となる樹脂ペレットである、粉粒体処理容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体または粒体からなる材料(以下「粉粒体」と称する)を内部に貯留する粉粒体処理容器と、当該粉粒体処理容器を有する乾燥装置と、に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プラスチック製品の成形工程においては、処理対象物である粉粒体に乾燥等の処理を施すために、内部に一時的に粉粒体を貯留する、粉粒体処理容器が用いられる。また、粉粒体処理容器には、内部の視認および内部空間へのアクセスを可能にするための開口(覗窓)や開閉扉が設けられることがある。例えば、特許文献1には、粉粒体処理容器(10)の側壁部(111)に、開口(110)と、開口(110)を側壁部(111)の外面側から閉塞可能な開閉扉(50)と、が設けられた構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7393782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の粉粒体処理容器(10)には、シール部材(60)と、シールプレート(55)と、が設けられている。シール部材(60)は、開閉扉(50)の閉鎖時に、側壁部(111)の外面における開口(110)の周縁部と開閉扉(50)との間に挟まれる。シール部材(60)が設けられることによって、粉粒体処理容器(10)の内部空間の密閉性が確保される。シールプレート(55)は、側壁部(111)とシール部材(60)との間において、開閉扉(50)に沿って板状に拡がる。シールプレート(55)が設けられることによって、側壁部(111)の外面における開口(110)の周縁部と開閉扉(50)との間に生じ得る段差が低減される。
【0005】
しかしながら、特許文献1の構造においては、開閉扉(50)の閉鎖時に、シール部材(60)の一部が、開閉扉(50)とシールプレート(55)との間に挟まれる。このため、シール部材(60)が全体的に引っ張られて、厚みが薄くなりつぶし代が減ることがある。そこで、開閉扉(50)の閉鎖時においても粉粒体処理容器(10)の内部空間の密閉性をより確保できるように、シール部材(60)の構造を改善する余地がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、シール部材の構造を改善して、粉粒体処理容器の内部空間の密閉性をより確保できる構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、粉粒体を内部空間に貯留する粉粒体処理容器であって、処理容器本体と、開口と、開閉扉と、シール部材と、シールプレートと、を有する。前記開口は、前記処理容器本体の側壁部に設けられる。前記開閉扉は、前記側壁部の外面側から、前記開口を閉塞可能である。前記シール部材は、前記開閉扉の閉鎖時に、前記側壁部の外面における前記開口の周縁部と前記開閉扉との間に挟まれ、変形可能である。前記シールプレートは、前記側壁部と前記シール部材との間に少なくとも一部が位置し、前記開閉扉に沿って板状に拡がる。前記シール部材は、前記開口に近い側に位置する第1部と、前記第1部に隣接しつつ、前記開口から遠い側に位置する第2部と、を有する。前記開閉扉の閉鎖時に、前記シールプレートの少なくとも一部は、前記側壁部の外面における前記開口の周縁部のうちの少なくとも一部と前記第1部との間に挟まれ、これにより、前記第1部は、前記シールプレートを介して押圧されて径方向に凹む。また、前記第1部と前記第2部との境界に沿って少なくとも一部に切れ目が設けられている。
【0008】
また、本願の第2発明は、粉粒体を内部空間に貯留する粉粒体処理容器であって、処理容器本体と、開口と、開閉扉と、シール部材と、シールプレートと、を有する。前記開口は、前記処理容器本体の側壁部に設けられる。前記開閉扉は、前記側壁部の外面側から、前記開口を閉塞可能である。前記シール部材は、前記開閉扉の閉鎖時に、前記側壁部の外面における前記開口の周縁部と前記開閉扉との間に挟まれ、変形可能である。前記シールプレートは、前記側壁部と前記シール部材との間に少なくとも一部が位置し、前記開閉扉に沿って板状に拡がる。前記シール部材は、前記開口に近い側に位置する第1部と、前記第1部に隣接しつつ、前記開口から遠い側に位置する第2部と、を有する。前記開閉扉の閉鎖時に、前記シールプレートの少なくとも一部は、前記側壁部の外面における前記開口の周縁部のうちの少なくとも一部と前記第1部との間に挟まれ、これにより、前記第1部は、前記シールプレートを介して押圧されて径方向に凹む。また、前記第2部の径方向の厚みは前記第1部の径方向の厚みよりも大きく、前記第1部と前記第2部との境界に沿って前記シール部材の厚みが変化することにより段差部が設けられている。
【0009】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の粉粒体処理容器であって、前記第1部と前記第2部とは、互いに同一の部材から形成されている。
【0010】
本願の第4発明は、第1発明または第2発明の粉粒体処理容器であって、前記第1部と前記第2部とは、互いに別の部材から形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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