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公開番号2025152680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054695
出願日2024-03-28
発明の名称車両のパワートレイン構造
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類B60K 1/00 20060101AFI20251002BHJP(車両一般)
要約【課題】電力変換装置の占有面積の拡大を抑えながらその高さをより低く抑え得る、車両のパワートレイン構造を提供する。
【解決手段】車両Vは、モータMを有する駆動装置と、その上部に配置されるインバータ100と、インバータ100の回路部とDCコネクタCN1とを接続するDCバスバLN2とを備える。インバータハウジング110は、駆動装置に沿って前後方向に延びるハウジング主部111と、該ハウジング主部111の前端部から下方に突出する下方突出部121とを有する。回路部は、平面視において下方突出部121と重複する後端エリアAr1以外に配置される主回路部品と、前記後端エリアAr1に配置される副回路部品とを含み、DCバスバLN2は、下方突出部121において回路部に接続されている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載されるとともに、前記車両の走行用の駆動源としてのモータと、少なくとも前記モータを収容する駆動装置ハウジングとを有する駆動装置と、
前記駆動装置の上部に配置され、バッテリと前記モータとの間で電力変換を行うための回路部と、前記回路部を収容する変換装置ハウジングとを有する電力変換装置と、
前記変換装置ハウジングの外部に配置され、前記バッテリから延びる配線が接続される電源接続部と、
前記回路部と前記電源接続部とを接続する導電部材と、を備え、
前記変換装置ハウジングは、駆動装置に沿って前記モータの回転軸線と直交する方向に延びるハウジング主部と、該ハウジング主部の端部から下方に突出する下方突出部とを有し、
前記回路部は、電力変換機能を有する部品であって、前記ハウジング主部の平面視において前記下方突出部と重複するエリア以外に配置される主回路部品と、その他の部品であって前記エリアに配置される副回路部品と、を含み、
前記導電部材は、前記下方突出部において前記回路部に接続されている、ことを特徴とする、車両のパワートレイン構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両のパワートレイン構造において、
前記回路部は、前記導電部材との接続部分から前記下方突出部の内部を通じて上方に延びる回路配線を含み、
前記副回路部品は、前記回路配線に介挿されたノイズフィルタ部品を含む、ことを特徴とする、車両のパワートレイン構造。
【請求項3】
請求項2に記載の車両のパワートレイン構造において、
前記ノイズフィルタ部品は、少なくとも筒状のフェライトコアを含み、
前記フェライトコアは、筒軸が上下方向に沿う状態で、前記エリアに配置され、
前記回路配線は、前記フェライトコアの筒内に挿通されている、ことを特徴とする、車両のパワートレイン構造。
【請求項4】
請求項3に記載の車両のパワートレイン構造において、
前記ノイズルフィルタ部品は、さらにYコンデンサを含み、
前記Yコンデンサは、前記エリアの平面視において前記フェライトコアと重複する位置に配設されて、前記回路配線と前記変換装置ハウジングとに接続されている、ことを特徴とする、車両のパワートレイン構造。
【請求項5】
請求項4に記載の車両のパワートレイン構造において、
前記下方突出部の内部に配置されて、前記回路配線と前記導電部材とを接続する端子台をさらに備え、
前記Yコンデンサは、前記端子台と前記下方突出部の側壁部との間に配置され、前記端子台において前記回路配線に対して接続されている、ことを特徴とする、車両のパワートレイン構造。
【請求項6】
請求項3に記載の車両のパワートレイン構造において、
前記回路配線は、前記フェライトコアの筒内を挿通する挿通部分と、一方端が前記フェライトコアの上方で前記挿通部分に接続され、かつ他端が前記主回路部品に接続された延伸部分と、を含む、ことを特徴とする、車両のパワートレイン構造。
【請求項7】
請求項6に記載の車両のパワートレイン構造において、
前記挿通部分および前記延伸部分はバスバからなり、互いに締結されることにより接続されており、
前記挿通部分は、該挿通部分と前記延伸部分とを締結するための締結部材と共に絶縁樹脂でモールドされている、ことを特徴とする、車両のパワートレイン構造。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の車両のパワートレイン構造において、
前記変換装置ハウジングは、前記回路部を冷却するための冷媒が循環する冷媒循環路を備え、
前記冷媒循環路は、前記ハウジング主部のうち、前記エリア以外に設けられている、ことを特徴とする、車両のパワートレイン構造。
【請求項9】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の車両のパワートレイン構造において、
前記電気接続部は、前記駆動装置ハウジングの周壁部に配設されており、
前記導電部材は、前記導電装置ハウジング内を経由して前記電気接続部に接続されている、ことを特徴とする車両のパワートレイン構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のパワートレイン構造に関し、特に走行用のモータおよび電力変換装置を含むパワートレイン構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、走行用モータと電力変換装置とを備えた電気自動車やハイブリッド車などの電動車両が周知である。電力変換装置は、バッテリと走行用モータとの間で電力を変換する装置である。
【0003】
電力変換装置は、走行用モータへの供給電力の損失を小さくするため、また、スペース効率の観点から走行用モータを含む駆動装置の上部に配置される場合が多い。例えば、特許文献1(その他の実施形態/図9)には、走行用モータと、該モータに接続される変速機構と、モータおよび変速機構を収容する駆動装置ケースとを備え、該駆動装置ケースの上部にインバータ装置(電力変換装置)が配置された車両用駆動装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-113915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電力変換装置が上部に配置される駆動装置は、サイズが上下方向に拡大し易い。このため、上方に配置される機器との干渉を避けながら、コンパートメント内の限られたスペースに収まるように、電力変換装置については、その上面高さを出来るだけ低く抑えた構成とすることが求められる。この場合、例えば電力変換装置の構成要素を極力平面的に配置して装置全体を平たく構成することが考えられる。
【0006】
しかしこの場合には、装置全体の水平方向の占有面積が大きくなり、車両衝突時に電力変換装置が周辺機器と干渉し易くなる。従って、走行用モータおよび電力変換装置を含むパワートレインについては、電力変換装置の水平方向の占有面積の拡大を抑えながら、該電力変換装置の上面高さを低く抑え得る構成が求められるが、特許文献1にはそのような工夫についての言及は見られない。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、電力変換装置の占有面積の拡大を抑えながらその上面高さを低く抑え得る車両のパワートレイン構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面に係る車両のパワートレイン構造は、車両に搭載されるとともに、前記車両の走行用の駆動源としてのモータと、少なくとも前記モータを収容する駆動装置ハウジングとを有する駆動装置と、前記駆動装置の上部に配置され、バッテリと前記モータとの間で電力変換を行うための回路部と、前記回路部を収容する変換装置ハウジングとを有する電力変換装置と、前記変換装置ハウジングの外部に配置され、前記バッテリから延びる配線が接続される電源接続部と、前記回路部と前記電源接続部とを接続する導電部材と、を備え、前記変換装置ハウジングは、駆動装置に沿って前記モータの回転軸線と直交する方向に延びるハウジング主部と、該ハウジング主部の端部から下方に突出する下方突出部とを有し、前記回路部は、電力変換機能を有する部品であって、前記ハウジング主部の平面視において前記下方突出部と重複するエリア以外に配置される主回路部品と、その他の部品であって前記エリアに配置される副回路部品と、を含み、前記導電部材は、前記下方突出部において前記回路部に接続されていることを特徴とする。
【0009】
なお、「電力変換」とは、電力の変数としての電圧、電流、周波数、位相、位相数などの少なくとも1つを別の形態に変換する意味である。例えば、直流電力と交流電力との変換、電圧の昇圧又は降圧の変換などを意味する。
【0010】
上記のパワートレイン構造によると、電力変換装置の占有面積の拡大を抑えながらその上面高さを低く抑えることが可能となる。すなわち、モータは、回転軸の軸芯方向(すなわち回転軸線の方向)から見る場合に円形のステータおよびロータを有する。このため、駆動装置ハウジングの上部輪郭は、側面視モータの収容領域に沿った円弧状又はそれに近い形状となる場合が多い。上記のパワートレイン構造では、駆動装置ハウジングの形状に鑑み、変換装置ハウジングは、駆動装置に沿って前記モータの回転軸線と直交する方向に延びるハウジング主部と、該ハウジング主部の端部から下方に突出する下方突出部とを有している。そして、ハウジング主部の平面視において下方突出部と重複するエリアに副回路部品が配置されるとともに、前記回路部と電源接続部とを接続する導電部材とが下方突出部において接続されている。このため、副回路部品をハウジング主部から下方(下方突出部内)に並べて配置することができ、その結果、電力変換装置の占有面積の拡大を抑えながら、その上面高さを低く抑えることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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