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公開番号2025152360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024054212
出願日2024-03-28
発明の名称疎水性イオン排除物を導入した感応物質自然発生型陰イオン選択性電極
出願人株式会社常光
代理人弁理士法人みなとみらい特許事務所
主分類G01N 27/333 20060101AFI20251002BHJP(測定;試験)
要約【課題】本発明は、エポキシ樹脂を基材とする陰イオン選択性電極に於いて、親水性イオンへの高選択性を維持したまま、疎水性イオンに対する選択性も向上させることを課題とする。
【解決手段】陰イオン選択性電極に疎水性イオン排除物をエポキシ樹脂内に導入する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
エポキシ樹脂主剤と硬化剤及び疎水性イオン排除物を、またはエポキシ樹脂主剤と硬化剤と硬化促進剤及び疎水性イオン排除物とを、陰イオン選択性感応物質を添加することなく混ぜ合わせた混合物(溶剤を含むものを除く)を硬化させて作製した陰イオン選択性電極であって、
前記電極中には、エポキシ樹脂主剤の硬化反応の際に生じた4級アンモニウム陽イオンが陰イオン選択性感応物質として存在することを特徴とした感応物質自然発生型陰イオン選択性電極。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記陰イオン選択性感応物質が塩化物イオン選択性感応物質として作用することを特徴とした、請求項1に記載の感応物質自然発生型陰イオン選択性電極。
【請求項3】
前記疎水性イオン排除物が、以下の(A)の条件を備え、かつ、以下の(B)及び/又は(C)の条件を備える化合物である、請求項1に記載の感応物質自然発生型陰イオン選択性電極。
(A)エポキシ基を有する炭化水素。
(B)炭素数8以上の炭化水素。
(C)親水性官能基を有する炭化水素。
【請求項4】
前記疎水性イオン排除物が、以下の(A)の条件を備え、かつ、以下の(B)及び/又は(C)の条件を備える化合物である、請求項1に記載の感応物質自然発生型陰イオン選択性電極。
(A)エポキシ基を有する脂肪族炭化水素。
(B)炭素数12以上の脂肪族炭化水素。
(C)水酸基を有する脂肪族炭化水素。
【請求項5】
疎水性イオン排除物を含む感応物質自然発生型陰イオン選択性電極の製造方法であって、
エポキシ樹脂主剤と硬化剤及び疎水性イオン排除物を、またはエポキシ樹脂主剤と硬化剤と硬化促進剤及び疎水性イオン排除物とを、陰イオン選択性感応物質を添加することなく混ぜ合わせた混合物(溶剤を含むものを除く)を調製する工程において、
前記疎水性イオン排除物を1種類、または複数種類含むことを特徴とした感応物質自然発生型陰イオン選択性電極の製造方法。
【請求項6】
エポキシ樹脂主剤と硬化剤及び添加物とを、またはエポキシ樹脂主剤と硬化剤と硬化促進剤及び添加物とを混ぜ合わせて混合物を調製する工程における、電位安定剤の添加量が0.8パーセント未満であることを特徴とした、請求項5に記載の感応物質自然発生型陰イオン選択性電極の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ樹脂またはその類似物の硬化反応において自然発生的に生成する陽イオンを陰イオン選択性感応物質として利用したプラスチック膜型の感応物質自然発生型陰イオン選択性電極に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
エポキシ樹脂を基材または基材の一部として用いた陰イオン選択性電極としては以下のものが知られている。なお、ここで述べる『基材』とは「形を維持するモノ」を意味する。例えば従来型の液膜電極の場合、測定対象物に応答する感応物質は形状が液体か、または粉末であるため、それ自体では形を維持できない。よって、これを可塑剤に溶かし、樹脂内に拡散させ、電極応答膜として用いている。
【0003】
(1)少なくとも1種の電気活性成分(感応物質)を含むポリマーマトリックスを有し、そのポリマーマトリックスが硬化剤としてのアミン化合物とともにエポキシ樹脂を含有する塩化物イオン感応性電極膜。(特許文献1)
※ 特許文献1には膜の具体的な作製法が記載されていない。
【0004】
(2)基材であるポリマーマトリックスがエポキシ樹脂とアミド基を含有するアミンを含み、このアミンが化学量論的に過剰量で存在し、硬化剤及び塩化物選別剤(感応物質)の両方として機能する塩化物選択性電極膜。(特許文献2)
【0005】
(3)エポキシ樹脂主剤と硬化剤とを、またはエポキシ樹脂主剤と硬化剤と硬化促進剤とを、陰イオン選択性感応物質を添加することなく混合して硬化させて作製した陰イオン選択性電極用応答膜であって、前記電極用応答膜中には、エポキシ樹脂主剤の硬化反応の際に生じた4級アンモニウム陽イオンが陰イオン選択性感応物質として存在し、前記電極用応答膜中に、電位安定剤が配合されることを特徴とする電位安定剤を含有した陰イオン選択性電極用応答膜。(特許文献3)
【0006】
(1)は塩化物イオンに応答(感応)する物質を電極基材に加えているので、従来型のポリ塩化ビニルと可塑剤を基材とした電極用応答膜と構成的な違いはない。(2)は化学量論的に過剰なアミンを用い、それを感応物質として用いているが、過剰なアミンが感応物質と見做せるので、(1)と大差ない。それに比して(3)は感応物質を添加しておらず、エポキシ樹脂硬化反応の際に生じる4級アンモニウム塩をそのまま感応物質として用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第3350728号公報
特許第4503599号公報
特許第3970032号公報
特許第6996781号公報
特許第7107563号公報
【0008】
なお、特許文献(3)には関連した他の2つの特許が存在する(特許文献4、特許文献5)。
【0009】
(1)から(3)のいずれの応答膜も、測定したい検体に合わせて応答膜を調製し、妨害物質(例えば、塩化物イオンを測定したいときの臭化物イオンや重炭酸イオン)に対する選択性を高めている。その一例として、測定系に存在しない妨害物質に対する選択性を弱めることにより、測定系に存在する妨害物質に対する選択性を高めるような調製を行う場合もある。結果として、上記の応答膜から作製された電極の選択性は従来型の固体膜や液膜と比較して改善されている。
【0010】
しかしながら、イオン応答性物質(感応物質)に所謂ニュートラルキャリアを用いた陽イオン選択性電極のイオン選択性と比較すると、目的とするイオンに対する応答性の違いから、それそれの用途に使用する場合に十分とは言えないこともあり得る。具体的には、例えば、臨床目的で使用する場合、体液に含まれる多くは親水性イオンから受ける妨害を減少させるために、体液には多く含まれない疎水性イオンの選択性を犠牲にするが、電極膜に対する妨害は、測定マトリックッス内に同時に存在する(イオン以外も含む)すべての物質の総和であるため、でき得ることならば、親水性イオンへの高選択性を維持したまま、疎水性イオンに対する選択性も向上させたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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