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公開番号2025151731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024053294
出願日2024-03-28
発明の名称中継装置、プログラム
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H04L 12/28 20060101AFI20251002BHJP(電気通信技術)
要約【課題】異なるプロトコルを用いる複数の伝送線路が接続される中継装置において、各伝送線路を効率的に利用する技術を提供する。
【解決手段】中継装置2は、プロトコル変換部21と経路選択部23とを備える。プロトコル変換部21は、外部ツール4との通信に用いる第1プロトコルと、ECU3との通信に用いる第2プロトコルとの変換を相互に行う。経路選択部23は、物理的又は論理的な複数の経路R1~R3で接続されたECU3を送信先とする、外部ツール4からの通信メッセージを中継する。その際、経路選択部23は、通信メッセージの特長及び複数の経路の状況のうち少なくともいずれかに従って、複数の経路のいずれかを選択し、選択した経路を用いてECU3への送信を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電子装置間のデータ中継を行う中継装置であって、
第1電子装置(4)との通信に用いる第1プロトコルと、第2電子装置(3)との通信に用いる第2プロトコルとの変換を相互に行うように構成されたプロトコル変換部(21)と、
物理的又は論理的な複数の経路で接続された前記第2電子装置を送信先とする、前記第1電子装置からの通信メッセージを中継する際に、前記通信メッセージの特長及び前記複数の経路の状況のうち少なくともいずれかに従って、前記複数の経路のいずれを用いるか選択し、選択した前記経路を用いて前記第2電子装置への送信を実行するように構成された経路選択部(23)と、
を備える中継装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の中継装置であって、
当該中継装置と前記第2電子装置とは、第1伝送線路(B1)及び前記第1伝送線路より通信速度の遅い第2伝送線路(B2)によって接続され、
前記複数の経路には、前記第1伝送線路を使用する第1経路(R1)と、前記第2伝送線路(B2)を使用する第2経路(R2)とが含まれ、
前記経路選択部は、前記通信メッセージのメッセージ長が指定長以上である場合、前記第1経路を選択し、前記通信メッセージのメッセージ長が指定長より短い場合、前記第2経路を選択するように構成された、
中継装置。
【請求項3】
請求項2に記載の中継装置であって、
前記第1伝送線路に適用される前記第2プロトコルは、UDS及びイーサネットを含み、
前記第2伝送線路に適用される前記第2プロトコルは、DoCANを含むように設定された
中継装置。
【請求項4】
請求項1に記載の中継装置であって、
前記経路選択部は、前記複数の経路の状況として、前記第2電子装置と接続される複数の伝送線路のそれぞれについて通信可能であるか否かを判定し、前記複数の経路のうち、通信可能と判定された前記伝送線路を使用する前記経路を選択の対象とするように構成された
中継装置。
【請求項5】
請求項4に記載の中継装置であって、
前記経路選択部は、前記複数の伝送線路が通信可能であるか否かの判定に、イーサネットのリンクダウン、ICMP又はCANのバスオフのいずれかを用いるように構成された
中継装置。
【請求項6】
請求項1に記載の中継装置であって、
前記通信メッセージを一時的に記憶するメッセージ記憶部(22)を備え、
前記複数の経路には、前記メッセージ記憶部を経由する論理的な遅延経路(R3)が含まれ、
前記経路選択部は、前記通信メッセージの中継を開始すると、他の通信メッセージの遅延が許容値を超える可能性がある場合に、前記遅延経路を選択して、前記メッセージ記憶部に前記通信メッセージを記憶し、前記メッセージ記憶部に記憶された前記通信メッセージを、送信条件が成立したタイミングで、中継先となる前記第2電子装置へ送信するように構成された
中継装置。
【請求項7】
請求項6に記載の中継装置であって、
前記送信条件は、当該中継装置を電源オフする指令を受けることである
中継装置。
【請求項8】
請求項6に記載の中継装置であって、
前記経路選択部は、前記遅延経路を選択した場合、中継先となる前記第2電子装置に代って前記第1電子装置への応答を実行するように構成された
中継装置。
【請求項9】
請求項1に記載の中継装置であって、
前記第1プロトコルは、DoIPかつTCP/IPを含むように設定されるか、又は、UDSにおいてサービスの識別に用いられるSID、前記UDSにおいてデータの識別に用いられるDID、前記UDSにおいて機器の識別に用いられるロジカルアドレス、TCP/UDPポート番号、IPアドレス、及び、MACアドレスのいずれかの情報を含むように設定され、
中継装置。
【請求項10】
コンピュータを、複数の電子装置間のデータ中継を行う中継装置(2)として機能させるためのプログラムであって、
前記中継装置は、
第1電子装置(4)との通信に用いる第1プロトコルと、第2電子装置(3)との通信に用いる第2プロトコルとの変換を相互に行うように構成されたプロトコル変換部(21)と、
物理的又は論理的な複数の経路(R1~R3)で接続された前記第2電子装置を送信先とする前記第1電子装置からの通信メッセージを中継する際に、前記通信メッセージの特長及び前記複数の経路の状況のうち少なくともいずれかに従って、前記複数の経路のいずれを用いるか選択し、選択した前記経路を用いて前記第2電子装置への送信を実行するように構成された経路選択部(23)と、
を備える、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プロトコルの異なるネットワーク間を中継する技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
車載システムでは、診断装置等の外部ツールと中継装置との接続にイーサネットが用いられ、複数の電子制御装置(以下、ECU)と中継装置との接続に、イーサネットとCANとが混在する場合がある。CAN及びイーサネットは登録商標である。イーサネットにおけるダイアグ通信は、例えばDoIPが知られており、CANにおけるダイアグ通信は、例えばDoCANが知られている。
【0003】
DoIPは、大量のデータを高速に送信できるが、TCP/IPを経由する場合、応答性が悪いという特長がある。一方、DoCANは1度に送信できるデータは小さいが応答性が良いという特長がある。
【0004】
外部ツールを用いてCANに接続されたECUとのダイアグ通信を行う場合、DoIPとDoCANの相互変換を行う必要があり、DoIPとCANの速度差により、CAN通信速度にDoCANが律速されてしまう。
【0005】
下記特許文献1には、CAN及びイーサネットを含む複数の通信パスを備え、通信に要求される安全性等に応じて通信パスを切り替える技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-50775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、従来技術は、同じ伝送線路上に設定されるプロトコルの異なる複数種類の通信パスを切り替えて使用するという技術であり、伝送線路毎に使用するプロトコルが固定されているネットワークには適用することができないという課題が見いだされた。
【0008】
本開示の1つの局面は、異なるプロトコルを用いる複数の伝送線路が接続される中継装置において、各伝送線路を効率的に利用する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様は、複数の電子装置間のデータ中継を行う中継装置であって、プロトコル変換部(21)と、経路選択部(23)と、を備える。プロトコル変換部は、第1電子装置(4)との通信に用いる第1プロトコルと、第2電子装置(3)との通信に用いる第2プロトコルとの変換を相互に行うように構成される。経路選択部は、物理的又は論理的な複数の経路で接続された第2電子装置を送信先とする、第1電子装置からの通信メッセージを中継する。その中継の際に、経路選択部は、通信メッセージの特長及び複数の経路の状況のうち少なくともいずれかに従って、複数の経路のいずれを用いるか選択し、選択した経路を用いて第2電子装置への送信を実行するように構成される。
【0010】
このような構成によれば、異なるプロトコルが用いられる複数の伝送線路を効率的に利用することができる。
本開示の一態様は、コンピュータを、複数の電子装置間のデータ中継を行う中継装置(2)として機能させるためのプログラムである。中継装置は、プロトコル変換部(21)と、経路選択部(23)と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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