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公開番号2025151165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052451
出願日2024-03-27
発明の名称熱伝導シート及び熱伝導シートの製造方法
出願人日本ゼオン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08J 9/06 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】圧縮性及び接着性に優れる熱伝導シート、及びこのような熱伝導シートの製造方法の提供
【解決手段】架橋性樹脂を含有する樹脂、黒鉛粒子、架橋剤、及び発泡剤を含み、黒鉛粒子の体積分率が40体積%以上である、伝導シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
架橋性樹脂を含有する樹脂、黒鉛粒子、架橋剤、及び発泡剤を含み、
前記黒鉛粒子の体積分率が40体積%以上である、
熱伝導シート。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
下記式(1)に従って算出される空隙率が15%以上30%以下である、請求項1に記載の熱伝導シート。
空隙率(%)=100×(1-熱伝導シートの実測比重÷熱伝導シートの理論比重)・・・(1)
【請求項3】
前記架橋性樹脂がアクリル系重合体、及び、スチレン-ブタジエンブロック共重合体又はその水素添加物のうちの少なくとも一種を含む、請求項1に記載の熱伝導シート。
【請求項4】
ゲル分率が85%以下である、請求項1に記載の熱伝導シート。
【請求項5】
請求項1~4の何れかに記載の熱伝導シートの製造方法であって、
架橋性樹脂を含有する樹脂、黒鉛粒子、架橋剤、及び発泡剤を含む組成物を加圧してシート状に成形し、プレ熱伝導シートを得るプレ熱伝導シート成形工程と、
前記プレ熱伝導シートを厚み方向に複数枚積層して、あるいは、前記プレ熱伝導シートを折畳又は捲回して、積層体を得る積層体形成工程と、
前記積層体を、前記熱伝導シートにおけるゲル分率が85%以下となる温度条件で加熱する積層体接着工程と、
前記積層体を積層方向に対して45°以下の角度でスライスして、熱伝導シートを得るスライス工程とを含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導シート及び熱伝導シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、パワー半導体(IGBTモジュール等)及び集積回路(IC)チップ等の電子部品は、高性能化に伴って発熱量が増大している。その結果、電子部品を用いた電子機器では、電子部品の温度上昇による機能障害対策を講じる必要が生じている。
【0003】
電子部品の温度上昇による機能障害対策としては、一般に、電子部品等の発熱体に対し、金属製のヒートシンク、放熱板、放熱フィン等の放熱体を取り付けることによって、放熱を促進させる方法が採られている。そして、放熱体を使用する際には、発熱体から放熱体へと熱を効率的に伝えるために、発熱体と放熱体との間に熱伝導性が高いシート状の部材(以下、「熱伝導シート」ともいう。)を用いる。
【0004】
熱伝導シートには、放熱を促進するための高い熱伝導性の他に、高い柔軟性が求められる。近年では、熱伝導シートの属性をより一層高めるために種々の熱伝導シートの製造方法が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1では、樹脂及び黒鉛粒子を含む、第一主面及び第二主面が厚みを介して隔てられてなる熱伝導シートであって、黒鉛粒子がアスペクト比1.0超であり、黒鉛粒子の長軸が熱伝導シートの厚み方向に配向してなり、熱伝導シートにおける黒鉛粒子の体積分率が50体積%以上であり、熱伝導シートを、第一主面側から厚み方向に加圧して30%圧縮した後に、熱伝導シートの厚み方向断面視において、第一主面と第二主面との間に位置し、且つ第一主面からの厚み方向の距離が、30%圧縮した熱伝導シートの厚みに対して30%以上100%以下である領域に、黒鉛粒子の長軸が変曲点を有さない、熱伝導シートが開示されている。
【0006】
また、特許文献2では、厚み方向に配向した、鱗片状粒子、楕円体状粒子及び棒状粒子からなる群より選択される少なくとも1種の黒鉛粒子を含有し、弾性率及びタック力がそれぞれ所定値以上である熱伝導シートが記載されており、該熱伝導シートにおいて、液状成分の含有割合が一定以上であれば、熱伝導シートが粘着性に優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2023-151582号公報
国際公開第2019/159340号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、熱伝導シートには、圧縮性に加えて、例えば放熱体及び発熱体などの熱伝導シートが適用された部材との間の接着性に優れることも求められる。
しかし、上記従来のシートには、圧縮性及び接着性を高いレベルで両立するという点において改善の余地があった。
【0009】
そこで、本発明は、圧縮性及び接着性に優れる熱伝導シート、及びこのような熱伝導シートの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を行った。そして、本発明者は、樹脂及び黒鉛粒子を含む熱伝導シートの製造にあたり、架橋性樹脂、架橋剤、及び発泡剤を配合することで、圧縮性及び接着性に優れる熱伝導シートが提供可能であることを新たに見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)

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