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公開番号
2025150571
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051523
出願日
2024-03-27
発明の名称
耐硫酸性グラウト組成物、耐硫酸性モルタル組成物、耐硫酸性コンクリート組成物、およびこれらの製造方法
出願人
大成建設株式会社
,
UBE三菱セメント株式会社
代理人
個人
主分類
C04B
28/02 20060101AFI20251002BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】流動性が良好で、後伸びが抑制された耐硫酸性グラウト組成物、耐硫酸性モルタル組成物、耐硫酸性コンクリート組成物、ならびにこれらの製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一態様は、(a)第1のセメント、(b)石灰石微粉末、(c)耐硫酸性付与剤、(d1)20℃における2質量%水溶液の粘度が1,000mPa・s以上18,000mPa・s以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース1重量%~5重量%、および第2のセメントを含む第1の混和材、ならびに、(e)水を含む、耐硫酸性グラウト組成物、耐硫酸性モルタル組成物または耐硫酸性コンクリート組成物に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)第1のセメント、
(b)石灰石微粉末、
(c)耐硫酸性付与剤、
(d1)20℃における2質量%水溶液の粘度が1,000mPa・s以上18,000mPa・s以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース1重量%~5重量%、および第2のセメントを含む第1の混和材、ならびに、
(e)水
を含む、耐硫酸性グラウト組成物。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
さらに、
(d2)アタパルジャイト、セピオライト、ベントナイト、タルク、およびシリカヒュームからなる群より選ばれる1種以上である第2の混和材
を含む、請求項1に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
【請求項3】
前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースのメトキシ基の置換度が1.7~1.9であり、ヒドロキシプロポキシ基の置換度が0.1~0.2である、請求項1または2に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
【請求項4】
前記耐硫酸性付与剤がナフタレンスルホン酸塩縮合物を含む、請求項1または2に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
【請求項5】
第1の混和材および第2の混和材との合計100質量部に対する、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースの含有量が0.2~1.0質量部である、請求項2に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
【請求項6】
第1の混和材(d1)を、成分(a)、(b)、(c)および(e)とは別に有する、請求項1または2に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
【請求項7】
第1の混和材(d1)および第2の混和材(d2)を、成分(a)、(b)、(c)および(e)とは別に有する、請求項2に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
【請求項8】
第1の混和材(d1)および第2の混和材(d2)以外の成分1m
3
に対する、第1の混和材(d1)および第2の混和材(d2)の合計含有量が5~30kgである、請求項2に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
【請求項9】
請求項1または2に記載の耐硫酸性グラウト組成物の硬化物。
【請求項10】
(a)第1のセメント、
(b)石灰石微粉末、
(c)耐硫酸性付与剤、
(d1)20℃における2質量%水溶液の粘度が1,000mPa・s以上18,000mPa・s以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース1重量%~5重量%、および第2のセメントを含む第1の混和材、
(e)水、ならびに
(f)細骨材
を含む、耐硫酸性モルタル組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐硫酸性グラウト組成物、耐硫酸性モルタル組成物、耐硫酸性コンクリート組成物、およびこれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
下水道、温泉地等の硫酸または硫酸塩にさらされる箇所においては、従来から、硫酸によるセメント硬化体の腐食が問題となっている。さらに近年、酸性雨による腐食は、下水道、温泉地等の限定された箇所での問題に留まらず、セメントを使用した構築物全体の問題となっている。
【0003】
セメント硬化物(グラウト、モルタル、コンクリート等の硬化体)は硫酸に長期間接触し続けると、難溶性の石膏を形成すると共に、シリカゲルやアルミナゲルを生成する。コンクリートに対する硫酸のこの作用は、当然、酸の濃度に依存する。pHが2を超える場合(硫酸濃度0.1%以下)、すなわち、酸の濃度が低い場合には、炭酸ガスや低濃度の酸による腐食、又は硫酸塩等の腐食性を示す塩類による場合と同様に、セメント硬化体を緻密化させること、例えば高性能AE減水剤等の使用により作業性を確保しながら水セメント比を低下させることにより、腐食物質の内部への浸透を抑制することができ、これにより耐食性を向上させることができる。しかし、硫酸の濃度が高くなるとコンクリートの緻密化のみでは対応が難しく、例えばpHが2より低くなると、セメント材料自体に硫酸に対する抵抗性を期待することは困難である。
【0004】
特許文献1には、セメント、特定のナフタレンスルホン酸塩縮合物、膨張材、発泡材、および細骨材を含み、耐硫酸性が向上した硬化体が得られるグラウト組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2013-234101号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
耐硫酸性グラウト組成物、モルタル組成物およびコンクリート組成物について更なる選択性を広げるため、発明者らは、これら組成物に用いる混和材について詳細に検討した。特許文献1では、実施例において分離低減剤としてアクリル系化合物であるTNS-100が用いられているが、これに代えて用いることができる混和材について検討した。しかしながら、セメント混和材として知られる種々のアクリル系化合物を用いてモルタル組成物を混練りしたところ、組成物がフロー化せず(流動性を発現せず)、練り混ぜるほど粒状に凝集してしまうという問題があることがわかった。そこで、本発明は、混練りによる材料分離を抑制でき、混練り後の流動性が良好で、かつ流動性の経時変化が小さくてワーカビリティーに優れた耐硫酸性グラウト組成物、耐硫酸性モルタル組成物、耐硫酸性コンクリート組成物等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の好ましい態様は下記のとおりである。
【0008】
1. (a)第1のセメント、
(b)石灰石微粉末、
(c)耐硫酸性付与剤、
(d1)20℃における2質量%水溶液の粘度が1,000mPa・s以上18,000mPa・s以下のヒドロキシプロピルメチルセルロース1重量%~5重量%、および第2のセメントを含む第1の混和材、ならびに、
(e)水
を含む、耐硫酸性グラウト組成物。
【0009】
2. さらに、
(d2)アタパルジャイト、セピオライト、ベントナイト、タルク、およびシリカヒュームからなる群より選ばれる1種以上である第2の混和材
を含む、項1に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
【0010】
3. 前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースのメトキシ基の置換度が1.7~1.9であり、ヒドロキシプロポキシ基の置換度が0.1~0.2である、項1または2に記載の耐硫酸性グラウト組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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