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公開番号
2025150495
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051396
出願日
2024-03-27
発明の名称
重量取付物の取付装置及び重量取付物の取付方法
出願人
飛島建設株式会社
,
株式会社佐藤鋼業
代理人
個人
,
個人
主分類
E01D
22/00 20060101AFI20251002BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】耐震補強工事において橋桁などに耐震ブラケットを取り付ける際、作業高さが制限されず、クレーンなどによりブラケットを吊上げ、その取付位置までクレーン先端部が橋桁下面にぶつかり移動できないとの支障もなく、橋桁下方空間に作業台を設置しブラケットを仮置きし、クレーンを使わずに取り付ける作業を必要としない重量取付物の取付装置及びその取付方法を提供する。
【解決手段】制限高さ面近傍位置に重量取付物を取り付ける装置であって、棒状をなす治具本体と、その先端部に設けられた固定部材と、本体長手方向に設けられた取付部と、脱着可能に取り付けられる係止体と、係止し本体を吊り上げる機材とを有し、取付物を固定した状態で本体が吊り上げられる取付部を選択し係止体を取り付け、取付位置を支点にして吊り上げ、固定部材が機材の先端部より高い位置となり、先端部が制限高さ面に接触せず取付物を取り付けることが出来ることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
作業高さが制限された制限高さ面近傍位置に重量取付物を取り付ける取付装置であって、
棒状をなす治具本体と、該治具本体の先端部に設けられた前記重量取付物を固定する固定部材と、前記治具本体の長手方向に間隔をおいて複数設けられた取付部と、前記複数の取付部に脱着可能に取り付けられる係止体と、係止体に係止して前記治具本体を所定の傾斜角度にして吊り上げる吊り上げ機材とを有し、
前記重量取付物を固定部材に固定した状態で治具本体が所定の傾斜角度にして吊り上げられる前記取付部を選択し、選択した取付部に係止体を取り付け、該係止体の取付位置を吊り上げ支点にして治具本体を吊り上げ、固定部材の位置が吊り上げ機材の先端部より高い位置となって、吊り上げ機材の先端部が前記制限高さ面に接触することなく前記重量取付物を取り付けることが出来る、
ことを特徴とした重量取付物の取付装置。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記治具本体の長手方向基端側には、重錘が取り付けられた、
ことを特徴とする請求項1記載の重量取付物の取付装置。
【請求項3】
前記取付部は取付孔であり、前記係止体は該取付孔に嵌着する吊り金具である、
ことを特徴とする請求項1記載の重量取付物の取付装置。
【請求項4】
作業高さが制限された制限高さ面近傍位置に重量取付物を取り付ける重量取付物の取付方法であり、
鋼製棒状をなす治具本体の先端部に重量取付物を固定し、該重量取付物を固定した状態で吊り上げ機材で吊り上げたとき、前記治具本体が、固定した重量取付物の位置が吊り上げ機材の先端部より上側に位置する傾斜状態となるよう、治具本体の長手方向箇所に吊り上げ支点を設定して吊り上げ、前記重量取付物を制限された作業高さ近傍位置に取り付け可能とした、
ことを特徴とする重量取付物の取付方法。
【請求項5】
作業高さが制限された制限高さ面近傍位置に重量取付物を取り付ける重量取付物の取付方法であり、
鋼製棒状をなす治具本体の先端部に重量取付物を固定し、該重量取付物を固定した状態で吊り上げ機材で吊り上げたとき、前記治具本体が、固定した重量取付物の位置が吊り上げ機材の先端部より上側に位置する傾斜状態となるよう、治具本体の長手方向箇所に第1吊り上げ支点を設定して吊り上げ、前記重量取付物を制限された作業高さ近傍位置に取り付けた後は、前記重量取付物を治具本体から離脱させたときの治具本体の第2吊り上げ支点を設定し、該第2吊り上げ支点で前記重量取付物を有しない治具本体の吊り上げバランスでの傾斜状態で吊り上げる、
ことを特徴とする重量取付物の取付方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重量取付物取付装置及び重量取付物の取付方法に係り、特に、橋梁や高架橋の耐震補強工事における橋桁と橋脚への耐震ブラケットの取付作業のように、橋桁等の存在により作業高さが制限される環境において、耐震ブラケットのような重量取付物の取付作業、例えば重量取付物の移動作業及びその取付位置調整作業などの安全性が確保でき作業性の向上も図ることが出来る重量取付物の取付装置及び重量取付物の取付方法に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
橋梁あるいは高架橋の耐震補強工事において例えば橋桁や橋脚などに耐震ブラケットを取り付ける作業は、橋桁の存在によって耐震ブラケットを取り付ける際の作業高さが制限されてしまう。すなわち、クレーンによって耐震ブラケットを吊上げ、前記耐震ブラケットを作業高さが制限された制限高さ面近傍位置の取付位置まで移動しようとしても、クレーンなど吊り上げ機材の先端部が制限高さ面となっている橋桁の下面にぶつかってしまい、またフックの吊りしろがあるため、吊り上げてある重量取付物を所定の取付位置まで移動させることができなかったのである。
【0003】
そこで従来は、橋桁の下方空間に作業台を設置し、この作業台にクレーンで吊り上げた耐震ブラケットを仮置きし、その後、クレーンの使わずに人力並びに他の機材を用いて仮置きした作業台から所定の取付位置に耐震ブラケットを取り付けるものとしていた。しかるに、前記作業は、多くの人力や機材を要するとともに、作業自体も非常に手間がかかるとの課題があった。
【0004】
ところで、この種の取付け技術としては、例えば橋桁より外側に確保した作業スペースにて、先端に耐震ブラケットを取り付けた鋼材を水平状態でクレーンにて取付高さまで吊り上げる技術が知られている(特開2020-084634号公報)。
【0005】
しかし、前記特開2020-084634号公報の方法は、例えば住宅や施設等が隣接していて桁の外側に作業スペースを確保できない現場では適用できない。
【0006】
したがって、作業高さが制限される環境にあって、クレーンなど吊り上げ機材の先端部(フック)より高さが高くなる取付け位置に対して、効率的に安全に重量取付物(耐震ブラケットなど)を取り付けることができる重量取付物の取付装置及び重量取付物の取付方法が要望されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-084634号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記従来の要望に鑑みなされたもので、例えば、橋梁あるいは高架橋の耐震補強工事において橋桁や橋脚などに耐震ブラケットを取り付ける際、橋桁の存在によって耐震ブラケットを取り付ける作業高さが制限されてしまうことがなく、もって、クレーンなどによって耐震ブラケットを吊上げ、前記耐震ブラケットをその取付位置まで移動しようとしても、クレーンの先端部15が橋桁の下面にぶつかってしまい取付位置にまで移動させることができないとの支障もなく、従来の如く、橋桁の下方空間に作業台を設置し、この作業台に耐震ブラケットを仮置きし、その後、クレーンを使わずに人力並びに他の機材を用いて仮置きした作業台から取付位置に耐震ブラケットを取り付ける作業を必要としない重量取付物の取付装置及び重量取付物の取付方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
作業高さが制限された制限高さ面近傍位置に重量取付物を取り付ける取付装置であって、
棒状をなす治具本体と、該治具本体の先端部に設けられた前記重量取付物を固定する固定部材と、前記治具本体の長手方向に間隔をおいて複数設けられた取付部と、前記複数の取付部に脱着可能に取り付けられる係止体と、係止体に係止して前記治具本体を所定の傾斜角度にして吊り上げる吊り上げ機材とを有し、
前記重量取付物を固定部材に固定した状態で治具本体が所定の傾斜角度にして吊り上げられる前記取付部を選択し、選択した取付部に係止体を取り付け、該係止体の取付位置を吊り上げ支点にして治具本体を吊り上げ、固定部材の位置が吊り上げ機材の先端部より高い位置となって、吊り上げ機材の先端部が前記制限高さ面に接触することなく前記重量取付物を取り付けることが出来る、
ことを特徴とし、
または、
前記治具本体の長手方向基端側には、重錘が取り付けられた、
ことを特徴とし、
または、
前記取付部は取付孔であり、前記係止体は該取付孔に嵌着するフック部材である、
ことを特徴とし、
または、
作業高さが制限された制限高さ面近傍位置に重量取付物を取り付ける重量取付物の取付方法であり、
鋼製棒状をなす治具本体の先端部に重量取付物を固定し、該重量取付物を固定した状態で吊り上げ機材で吊り上げたとき、前記治具本体が、固定した重量取付物の位置が吊り上げ機材の先端部より上側に位置する傾斜状態となるよう、治具本体の長手方向箇所に吊り上げ支点を設定して吊り上げ、前記重量取付物を制限された作業高さ近傍位置に取り付け可能とした、
ことを特徴とし、
または、
作業高さが制限された制限高さ面近傍位置に重量取付物を取り付ける重量取付物の取付方法であり、
鋼製棒状をなす治具本体の先端部に重量取付物を固定し、該重量取付物を固定した状態で吊り上げ機材で吊り上げたとき、前記治具本体が、固定した重量取付物の位置が吊り上げ機材の先端部より上側に位置する傾斜状態となるよう、治具本体の長手方向箇所に第1吊り上げ支点を設定して吊り上げ、前記重量取付物を制限された作業高さ近傍位置に取り付けた後は、前記重量取付物を治具本体から離脱させたときの治具本体の第2吊り上げ支点を設定し、該第2吊り上げ支点で前記重量取付物を有しない治具本体の吊り上げバランスでの傾斜状態で吊り上げる、
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、例えば、橋梁あるいは高架橋の耐震補強工事において橋桁や橋脚などに耐震ブラケットを取り付ける際、橋桁の存在によって耐震ブラケットを取り付ける作業高さが制限されてしまうことがなく、もって、クレーンなどの吊り機材によって耐震ブラケットを吊上げ、前記耐震ブラケットを所定の取付位置まで移動しようとしても、クレーンの先端部15が橋桁の下面にぶつかってしまい取付位置まで移動させることができないとの支障もなく、従来の如く、橋桁の下方空間に作業台を設置し、この作業台に耐震ブラケットを仮置きし、その後、クレーンなどを使わずに人力並びに他の機材を用いて仮置きした作業台から取付位置に耐震ブラケットを取り付ける作業を必要としない重量取付物の取付装置及び重量取付物の取付方法を提供できるとの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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