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公開番号2025149331
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-08
出願番号2024049913
出願日2024-03-26
発明の名称ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する方法
出願人Dアミノ酸ラボ株式会社
代理人弁理士法人みなとみらい特許事務所
主分類C12Q 1/48 20060101AFI20251001BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】
本発明は、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する新たな方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、D-アミノ酸を定量する新たな方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
下記の(a)又は(b)の酵素、若しくはD-アミノ酸オキシダーゼを用いて、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する方法。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
下記の(a)又は(b)の酵素、若しくはD-アミノ酸オキシダーゼを用いて、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する方法。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
下記の(a)又は(b)の酵素を用いて、ヒトを除く哺乳類動物の尿中の、酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸の定量をすることによって、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する、請求項1に記載の方法。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
【請求項3】
ヒトを除く哺乳類動物の尿、アセチルCoA、DTNB、及び下記の(a)又は(b)の酵素を混合する混合工程を備える、請求項2に記載の方法。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
【請求項4】
対象哺乳類動物の尿中の酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸濃度が、前記の対象哺乳類動物と同種の腎疾患ではない哺乳類動物の尿中の酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸濃度と比較して低いとき、
前記対象哺乳類動物は腎疾患である可能性があると判断する、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
対象哺乳類動物の尿中の酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸濃度が1.0mM以下であるとき、前記対象哺乳類動物は腎疾患である可能性があると判断する、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項6】
D-アミノ酸オキシダーゼを用いて、ヒトを除く哺乳類動物の尿中の、D-アミノ酸を定量することによって、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
下記の(a)又は(b)の酵素を用いて、酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸を定量する方法。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
【請求項8】
測定対象、アセチルCoA、DTNB、及び下記の(a)又は(b)の酵素を混合する混合工程を備える、請求項7に記載の方法。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
【請求項9】
D-アミノ酸オキシダーゼを用いて、D-アミノ酸を転換することにより得られるケト酸を定量することによって、D-アミノ酸を定量する方法。
【請求項10】
下記の(a)又は(b)の酵素、若しくはD-アミノ酸オキシダーゼを用いた、哺乳類動物の腎疾患の検出のための情報提供方法。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する方法、D-アミノ酸を定量する方法、哺乳類動物の腎疾患の検出のための情報提供方法、及び哺乳類動物の腎疾患を検出する検出装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ネコは膀胱炎等泌尿器の疾患が多い動物であり、1989年の報告では15歳以上のネコの30%が慢性腎臓病と言われていた。検査技術の進歩により、2014年の論文では15歳以上のネコの81%が慢性腎臓病と報告されている(非特許文献1)。この結果、家ネコの泌尿器系疾患による死亡率は10歳で約30%、15歳で42%に達する。症状が出にくい慢性腎疾患では、いかに早期に疾患を発見し、食餌の改善といった対処を図るかが寿命の延長に重要となる。
【0003】
ところで、配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素は、D-アミノ酸に特異的に作用する酵素であることが知られている(非特許文献2)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Marino et al. J Feline Med Surg. (2014) 16, 465-472
Geok-Yong Yow et al. Arch Microbiol(2004) 182,396-403
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、哺乳類動物の腎疾患の健診は、血中の尿素窒素(BUN)、クレアチニン、対称性ジメチルアルギニン(SDMA)、尿比重、X線検査、超音波検査などによって行われる。これらの検査のほとんどは獣医師によって行われるが、哺乳類動物を動物病院に連れて行くのは簡単ではない。したがって獣医師の関与を必要としない簡易な腎疾患のスクリーニング法は、腎疾患の早期発見にとって大いに有効であると考えられる。
【0006】
すなわち、本発明は、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する新たな方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、D-アミノ酸を定量する新たな方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意研究の結果、腎疾患の哺乳類動物は、腎疾患でない同種の哺乳類動物と比較しての尿中のD-アミノ酸濃度が低いことを発見した。そして、下記の(a)又は(b)の酵素、若しくはD-アミノ酸オキシダーゼ(DAO)を用いて、哺乳類動物の尿中のD-アミノ酸の濃度を測定し、哺乳類動物の腎疾患を検出する方法を確立した。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
【0008】
すなわち、上記課題を解決する本発明は、下記の(a)又は(b)の酵素、若しくはD-アミノ酸オキシダーゼを用いて、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する方法である。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
本発明によれば、簡易にヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出することができる。
【0009】
本発明の方法は、好ましくは、下記の(a)又は(b)の酵素を用いて、ヒトを除く哺乳類動物の尿中の、酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸の定量をすることによって、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する方法である。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
【0010】
本発明の方法は、好ましくは下記の(a)又は(b)の酵素を用いて、酸性D-アミノ酸を除くD-アミノ酸とアセチルCoAを反応させることによって得られるCoAを定量することによって、ヒトを除く哺乳類動物の腎疾患を検出する方法である。
(a)配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む酵素
(b)配列番号1で表されるアミノ酸配列に置いて1若しくは数個のアミノ基が欠失、置換若しくは付加されたアミノ酸配列を含み、かつ酸性アミノ酸を除くD-アミノ酸のアミノ基にアセチルCoAからアセチル基を転移する酵素
(【0011】以降は省略されています)

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