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公開番号
2025148837
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049157
出願日
2024-03-26
発明の名称
ポリウレタンエラストマー
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類
C08G
18/48 20060101AFI20251001BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】透明性や成形性、低温時の弾性回復性及び柔軟性、耐オレイン酸性などの耐薬品
性に優れたポリウレタン樹脂エラストマーを提供する。
【解決手段】複数のイソシアネート基を有する化合物に由来する構造単位、ポリオールに
由来する構造単位、及び、下記式(1)で表されるポリエーテルポリオールに由来する構
造単位を含むポリウレタン樹脂エラストマー。
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(上記式(1)において、Rは炭素数2~10の二価の炭化水素基を表し、nは2~12
の整数であり、mは1以上の整数であり、sは1~30の整数である。なお、式(1)中
、複数のRは同一であってもよく、異なるものであってもよい。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のイソシアネート基を有する化合物に由来する構造単位、ポリオールに由来する構
造単位、及び、下記式(1)で表されるポリエーテルポリオールに由来する構造単位を含
むポリウレタンエラストマー。
TIFF
2025148837000006.tif
32
155
(上記式(1)において、Rは炭素数2~10の二価の炭化水素基を表し、nは2~12
の整数であり、mは1以上の整数であり、sは1~30の整数である。なお、式(1)中
、複数のRは同一であってもよく、異なるものであってもよい。)
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記式(1)で表されるポリエーテルポリオール数平均分子量が600以上である請求
項1に記載のポリウレタンエラストマー。
【請求項3】
前記式(1)におけるRがn-ブチレン基である請求項1又は2に記載のポリウレタン
エラストマー。
【請求項4】
前記ポリオールが、1,4-ブタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,6-ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン及びグリセリンからなる群よ
り選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポリウ
レタンエラストマー。
【請求項5】
前記複数のイソシアネート基を有する化合物が、4,4’-ジフェニルメタンジイソシ
アネート、2,4-トルエンジイソシアネート、2,6-トルエンジイソシアネート、4
,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,6-ヘキサメチレンジイソシア
ネート及びイソホロンジイソシアネートからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物
である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポリウレタンエラストマー。
【請求項6】
前記ポリウレタンエラストマー中、前記式(1)で表されるポリエーテルポリオールに
由来する構造単位の量が40.0質量%以上78.5質量%以下である請求項1乃至5の
いずれか1項に記載のポリウレタンエラストマー。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のポリウレタンエラストマーが熱可塑性であるポ
リウレタンエラストマー。
【請求項8】
請求項7に記載の熱可塑性ポリウレタンエラストマーを含む、成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタンエラストマーに関する。さらに詳しくは、透明性、成形性、低
温特性、耐久性に優れたポリウレタンエラストマーに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリウレタンエラストマーは加熱すると軟化し、その後冷却すると硬化する熱可塑性ポ
リウレタンエラストマー(以下「TPU」と称する場合がある。)と、加熱より硬化する
熱硬化性ポリウレタンエラストマー(以下「TSU」と称する場合がある。)がある。
【0003】
TPUは、鎖延長剤となる短鎖ジオールとジイソシアネート化合物との反応によって形
成されたハードセグメントと、ポリオールとジイソシアネート化合物との反応によって形
成されたソフトセグメントから構成されるブロックコポリマーである。
【0004】
TPUは、2つのセグメントが互いに相溶せずにミクロ相分離した状態で存在し、水素
結合を主とする分子間凝集力により結晶相を形成するハードセグメントから形成されたド
メインと、ソフトセグメントから形成されたドメインとの弱い分子間力(ファンデルワー
ルス力)によって、運動性の高いマトリックスからなる高次構造を形成している(非特許
文献1)。
【0005】
TSUは、鎖延長剤となる短鎖ジオール又は短鎖ジアミンとジイソシアネート化合物と
の反応によって形成されたハードセグメント、ポリオールとジイソシアネート化合物との
反応によって形成されたソフトセグメント、及び、トリオールとジイソシアネート化合物
との反応又は短鎖ジオール若しくはポリオールとトリイソシアネート化合物との反応によ
って形成される架橋点で形成されるブロックコポリマーである。
【0006】
TSUは、2つのセグメントが互いに相溶せずにミクロ相分離した状態で存在している
点はTPUと同様だが、TSUは架橋点によって三次元網目構造を形成している。
【0007】
現在、ポリウレタンエラストマーであるTPU、TSUはいずれも優れた弾性、機械的
強度、低温特性、耐摩擦性、耐候性、耐油性を持ち、加工性にも優れ、様々な形状に容易
に加工することができることから、ロール、キャスター等の工業部品、ソリッドタイヤ、
ベルト等の自動車部品、紙送りロール、複写機用ロール等のOA機器部品の他、スポーツ
、レジャー用品など広範囲に利用されている。
【0008】
TPUは、一般的にジイソシアネート化合物、短鎖ジオール、及び長鎖ジオールを反応
させて得られる。TPUの中でも、イソシアネート化合物として芳香族系の4,4’-ジ
フェニルメタンジイソシアネート(以下「MDI」と称する場合がある。)、鎖延長剤と
して1,4-ブタンジオール(以下「1,4BG」と称する場合がある。)を原料として
用いたTPUが、最も広く使用されている。
【0009】
長鎖ジオールとしてはポリエステル系ジオール、ポリエーテル系ジオール、ポリカーボ
ネート系ジオールが挙げられる。ポリエステル系ジオールは、得られたTPUの機械強度
、耐摩耗性に優れるが、耐加水分解性に劣る。ポリエーテル系ジオールは、得られたTP
Uの耐加水分解性、低温柔軟性、抗菌性に優れるが、耐熱性、耐薬品性、耐候性が劣る。
ポリカーボネート系ジオールは、得られたTPUの耐加水分解性、耐熱性、耐候性は優れ
るが、一般的に該ポリカーボネート系ジオールの粘度が高く、使いにくい欠点を持つ。
【0010】
よって、TPUに要求される特性によって、ポリエステル系ジオール、ポリエーテル系
ジオール、及びポリカーボネート系ジオールの中から、好適な長鎖ジオールが適宜選択さ
れる。例えば、特許文献1では、テトラヒドロフランと3-アルキルテトラヒドロフラン
を共重合させて得られたポリエーテル系ジオールを用いたポリウレタン樹脂が開示されて
いる。また、特許文献2では、ポリカーボネートジオールを用いたポリウレタンが記載さ
れ、柔軟性、耐薬品性、撥菌性を改善した合成皮革用ポリウレタンが開示されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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