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公開番号
2025146688
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2025019473
出願日
2025-02-07
発明の名称
ポリエチレン樹脂及びフィルム
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
110/02 20060101AFI20250926BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、自己粘着力、剛性及び繰出し性に優れ、かつ、引裂き強度が優れたポリエチレン樹脂及びフィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】以下の(A)~(C)を満たすポリエチレン樹脂;(A)密度が915kg/m
3
以上935kg/m
3
以下であること、(B)ゲルパーミエーションクロマトグラフの測定におけるMw/Mnが3.0以上12.0以下であること、(C)超高速示差走査型熱量計の測定から求められる、S2/S1が0.20以上0.90以下であり、Tc1-Tc2が3.0℃以上9.0℃以下であること(ここで、S1は高温結晶化成分比率[%]であり、S2は低温結晶化成分比率[%]であり、Tc1は高温結晶化成分ピークトップ[℃]であり、Tc2は低温結晶化成分ピークトップ[℃]である)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
以下の(A)~(C)を満たすポリエチレン樹脂;
(A)密度が915kg/m
3
以上935kg/m
3
以下であること、
(B)ゲルパーミエーションクロマトグラフの測定(以下、GPC)におけるMw/Mn(Mnは数平均分子量であり、Mwは重量平均分子量であり、Mw/Mnは分子量分布である。)が3.0以上12.0以下であること、
(C)超高速示差走査型熱量計の測定から求められる、S2/S1が0.20以上0.90以下であり、Tc1-Tc2が3.0℃以上9.0℃以下であること(ここで、S1は高温結晶化成分比率[%]であり、S2は低温結晶化成分比率[%]であり、Tc1は高温結晶化成分ピークトップ[℃]であり、Tc2は低温結晶化成分ピークトップ[℃]である)。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
JIS K7210(190℃、2.16kg荷重)に従って測定したメルトフローレートが、0.5g/10分以上20.0g/10分以下である、請求項1に記載のポリエチレン樹脂。
【請求項3】
クロス分別クロマトグラフィー(CFC)の昇温溶離分別(TREF)により得られる溶出温度-溶出量曲線において、最も溶出量が多い温度(Te1)が70℃超であり、Te1で溶出する成分の溶出量が13.0質量%以上23.0質量%以下である、請求項1に記載のポリエチレン樹脂。
【請求項4】
クロス分別クロマトグラフィー(CFC)の昇温溶離分別(TREF)により得られる溶出温度-溶出量曲線において、70℃以下における積算溶出量が10.0質量%以上50.0質量%以下である、請求項1に記載のポリエチレン樹脂。
【請求項5】
前記ポリエチレン樹脂が高圧法低密度ポリエチレンからなる、請求項1に記載のポリエチレン樹脂。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のポリエチレン樹脂を含む、フィルム。
【請求項7】
厚みが3~240μmであり、自己粘着力が0.9N/15mm以上である、請求項6に記載のフィルム。
【請求項8】
引裂き強度が1.5N以上であり、繰出し力が2.0N/15mm未満である、請求項7に記載のフィルム。
【請求項9】
前記ポリエチレン樹脂のみからなる、請求項7に記載のフィルム。
【請求項10】
請求項1~5のいずれか一項に記載のポリエチレン樹脂を含む、シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエチレン樹脂及びフィルムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレン樹脂は、種々の成形方法により成形され、多方面の用途に供されている。これら成形方法や用途に応じて、ポリオレフィン樹脂及びポリエチレン樹脂に要求される特性も異なってくる。例えば、フィルムの代表的な用途として、金属板、樹脂板、光学部材などの製品の運搬時、貯蔵時あるいは加工時に、これらの製品の表面の埃や塵などの汚れや傷がつくことを防止する目的で、保護フィルムが利用されている。また、被着体を汚染させないため、被着体に保護フィルムを貼り付ける際に接着剤などの手段を用いず、自己により発揮される粘着性によって被着体に貼着することができる自己粘着力を有した保護フィルムなどとしても使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、柔軟でありながら低伸度で伸びにくく、二次加工時における耐ブロッキング性及び粘着性に優れ、必要時に剥がし易く、しかも、保護対象物の粗面被着体に対し十分な粘着強度を持ち、また、広幅製品の生産性に適し、メタロセン触媒を用いていることや、粘着剤塗布を必要としないことから、クリーンで糊残りが発生せず、且つ安価に製造することができる二軸延伸自己粘着性プロテクトフィルムが提案されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、粘着特性、経時での粘着力安定、透明性、耐熱性、耐汚染性及びロールからの繰出し性に優れた表面保護フィルムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6158689号
特許第4855302号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、品質に対する要求特性は年々高まっていることに加えて、社会的に環境問題への関心も高まっている。環境問題への対応としては、リサイクルが容易なモノマテリアル製品の開発、環境負荷の小さい素材の開発、バイオマス由来の樹脂の開発、及び樹脂のリサイクル技術の開発等が望まれている。
【0007】
しかしながら、特許文献1や2に示されるように、高まる品質の要求特性に応えるべく、
複数の樹脂を積層した複合素材により粘着特性や作業効率等を改善した、自己粘着力を有した保護フィルムが開発されたものの、環境問題の対応として求められる、リサイクルが容易なモノマテリアル製品の開発には依然として課題を有している。
【0008】
自己粘着力を有した保護フィルムのモノマテリアル製品の開発について、具体的な要求例としては、ポリエチレン樹脂のみを使用したフィルムが求められる。しかしながら、ポリエチレンフィルムの粘着力は比較的低いため、特許文献1や特許文献2に開示されるように、粘着層には粘着力を高めるためプロピレン・エチレン・1-ブテン共重合や水添スチレン系エラストマーなどの樹脂が用いられている。そのため、市場からは自己粘着力を一層向上させたポリエチレンフィルムが要求されるようになっている。自己粘着力を向上する方法の一つとして、ポリエチレン重合時にコモノマーの導入量を増やし低密度化すること等が考えられる。しかしながら、低密度化させると、フィルムの剛性が低くなり、保護フィルムを被着体に貼り付ける際に、シワ等が発生しやすく、ハンドリング性が低下するおそれがある。また、フィルムの自己粘着力を向上させると、ロール状の製品から繰出す際に剥がれにくく、フィルム外観にシワや筋が発生やすくなる。また、最悪の場合フィルムが裂けてしまうおそれがある。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、市場からの高品質かつ環境問題における要求に対応するため、自己粘着力、剛性及び繰出し性に優れ、かつ、引裂き強度が優れたポリエチレン樹脂及びフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、特定の構成のポリエチレン樹脂により、上記課題が解決しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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