TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025145101
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045114
出願日2024-03-21
発明の名称圧粉磁心の製造方法及び圧粉磁心
出願人株式会社トーキン
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 41/02 20060101AFI20250926BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高温下で長時間保持しても優れた絶縁性が維持される圧粉磁心の製造方法を提供する。
【解決手段】圧粉磁心の製造方法は、軟磁性体粉末の表面に絶縁層を形成して、絶縁被覆粉末を作製する絶縁被覆工程(step2)と、絶縁被覆粉末と、熱硬化性樹脂と、有機溶媒とを混合して造粒粉末を作製する造粒工程(step3)と、金型内に造粒粉末を充填して、金型内の前記造粒粉末を加圧成形する加圧工程(step4)とを備えている。軟磁性体粉末は、表面に酸化層を有している。軟磁性体粉末のBET比表面積は、0.35m2/g以下である。絶縁層は、リン酸塩及びケイ酸塩から選択される1種以上からなる。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
軟磁性体粉末の表面に絶縁層を形成して、絶縁被覆粉末を作製する絶縁被覆工程と、
前記絶縁被覆粉末と、熱硬化性樹脂と、有機溶媒とを混合して造粒粉末を作製する造粒工程と、
金型内に前記造粒粉末を充填して、前記金型内の前記造粒粉末を加圧成形する加圧工程とを備える
圧粉磁心の製造方法であって、
前記軟磁性体粉末は、表面に酸化層を有しており、
前記軟磁性体粉末のBET比表面積は、0.35m

/g以下であり、
前記絶縁層は、リン酸塩及びケイ酸塩から選択される1種以上からなる
圧粉磁心の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1記載の圧粉磁心の製造方法であって、
前記軟磁性体粉末は、2000ppm以下の酸素を含有している
圧粉磁心の製造方法。
【請求項3】
請求項1記載の圧粉磁心の製造方法であって、
前記軟磁性体粉末は、3重量%以上6重量%以下のSi及び3重量%以上6重量%以下のCrの少なくとも一方を含有している
圧粉磁心の製造方法。
【請求項4】
請求項1記載の圧粉磁心の製造方法であって、
前記絶縁層と前記酸化層とは、複合酸化物層を構成し、
前記複合酸化物層は、10nm以上100nm以下の厚みを有している
圧粉磁心の製造方法。
【請求項5】
軟磁性体粉末を含有する圧粉磁心であって、
前記圧粉磁心の比抵抗値は、180℃の環境下で1000時間保持後でも、10

Ωcm以上であり、
前記圧粉磁心の切断面の走査電子顕微鏡(SEM)画像から求められる前記軟磁性体粉末の粒子のアスペクト比の平均値は、1.5未満である
圧粉磁心。
【請求項6】
軟磁性体粉末を含有する圧粉磁心であって、
前記圧粉磁心の比抵抗値は、180℃の環境下で1000時間保持後でも、10

Ωcm以上であり、
前記圧粉磁心の切断面の走査電子顕微鏡(SEM)画像から求められる、前記軟磁性体粉末の粒子の断面積をS、前記軟磁性体粉末の粒子の周長をLとした場合に、下式で与えられる円形度Aの累積分布(%)が10%以上となる範囲は、0.70~1.00である
A=2/L・(π・S)
1/2
圧粉磁心。
【請求項7】
請求項5記載の圧粉磁心であって、
前記軟磁性体粉末は、Fe-Si-Cr系合金からなり、
前記Fe-Si-Cr系合金は、3重量%以上6重量%以下のSiと、3重量%以上6重量%以下のCrとを含有している
圧粉磁心。
【請求項8】
請求項5又は請求項6記載の圧粉磁心であって、
前記圧粉磁心は、絶縁被覆粉末を含んでおり、
前記絶縁被覆粉末は、表面に絶縁層を有しており、
前記絶縁被覆粉末は、前記軟磁性体粉末を含んでおり、
前記軟磁性体粉末は、表面に酸化層を有しており、
前記絶縁層と前記酸化層とは、複合酸化物層を構成し、
前記複合酸化物層は、P,Si,Zn,Fe,Al,Ti,Bから選択される1種以上の元素を含有している
圧粉磁心。
【請求項9】
請求項8記載の圧粉磁心であって、
前記複合酸化物層は、10nm以上100nm以下の厚みを有している
圧粉磁心。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧粉磁心の製造方法及び圧粉磁心に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、軟磁性材料からなるコア部(軟磁性体粉末)と、絶縁性材料からなる被覆層であってコア部の表面を被覆する被覆層とを有する複合粒子を用いて製造された圧粉磁心が開示されている。特許文献1の圧粉磁心は、複合粒子、バインダー及び有機溶媒を混合し、得られた混合物を乾燥させて塊状の乾燥体を得た後、この乾燥体を粉砕して造粒粉を形成し、この造粒粉を加圧・成形して得られた成形体を加熱することにより、成形体中のバインダーを硬化させて作製されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-232223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の圧粉磁心のような圧粉磁心を電気自動車の車載機器に使用する場合、その使用環境に鑑みて、高温下で長時間保持しても優れた絶縁性の維持が求められる。
【0005】
そこで、本発明は、高温下で長時間保持しても優れた絶縁性が維持される圧粉磁心の製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、その製造方法により製造された圧粉磁心を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、第1の圧粉磁心の製造方法として、
軟磁性体粉末の表面に絶縁層を形成して、絶縁被覆粉末を作製する絶縁被覆工程と、
前記絶縁被覆粉末と、熱硬化性樹脂と、有機溶媒とを混合して造粒粉末を作製する造粒工程と、
金型内に前記造粒粉末を充填して、前記金型内の前記造粒粉末を加圧成形する加圧工程とを備える
圧粉磁心の製造方法であって、
前記軟磁性体粉末は、表面に酸化層を有しており、
前記軟磁性体粉末のBET比表面積は、0.35m

/g以下であり、
前記絶縁層は、リン酸塩及びケイ酸塩から選択される1種以上からなる
圧粉磁心の製造方法を提供する。
【0007】
また、本発明は、第2の圧粉磁心の製造方法として、第1の圧粉磁心の製造方法であって、
前記軟磁性体粉末は、2000ppm以下の酸素を含有している
圧粉磁心の製造方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、第3の圧粉磁心の製造方法として、第1の圧粉磁心の製造方法であって、
前記軟磁性体粉末は、3重量%以上6重量%以下のSi及び3重量%以上6重量%以下のCrの少なくとも一方を含有している
圧粉磁心の製造方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、第4の圧粉磁心の製造方法として、第1の圧粉磁心の製造方法であって、
前記絶縁層と前記酸化層とは、複合酸化物層を構成し、
前記複合酸化物層は、10nm以上100nm以下の厚みを有している
圧粉磁心の製造方法を提供する。
【0010】
また、本発明は、第1の圧粉磁心として、
軟磁性体粉末を含有する圧粉磁心であって、
前記圧粉磁心の比抵抗値は、180℃の環境下で1000時間保持後でも、10

Ωcm以上であり、
前記圧粉磁心の切断面の走査電子顕微鏡(SEM)画像から求められる前記軟磁性体粉末の粒子のアスペクト比の平均値は、1.5未満である
圧粉磁心を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社トーキン
圧電振動子
29日前
株式会社トーキン
電流センサ装置
27日前
株式会社トーキン
積層圧電アクチュエータ
27日前
株式会社トーキン
マルチインダクタの製造方法及びマルチインダクタ
7日前
東ソー株式会社
絶縁電線
1か月前
APB株式会社
蓄電セル
1か月前
個人
フレキシブル電気化学素子
1か月前
マクセル株式会社
電源装置
27日前
日新イオン機器株式会社
イオン源
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
株式会社東芝
端子台
27日前
株式会社ユーシン
操作装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
28日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
20日前
オムロン株式会社
電磁継電器
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
28日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
14日前
富士電機株式会社
電磁接触器
6日前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
1か月前
株式会社ホロン
冷陰極電子源
1か月前
太陽誘電株式会社
コイル部品
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電設備
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
バッテリ
1か月前
日東電工株式会社
積層体
1か月前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
28日前
北道電設株式会社
配電具カバー
1か月前
ホシデン株式会社
複合コネクタ
今日
ノリタケ株式会社
熱伝導シート
1か月前
日新イオン機器株式会社
基板処理装置
1か月前
サクサ株式会社
電池の固定構造
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
バッテリ
1か月前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
冷却構造
1か月前
続きを見る