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公開番号
2025143446
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2025114585,2020102135
出願日
2025-07-07,2020-06-12
発明の名称
樹脂組成物およびフィルム
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
C08L
33/06 20060101AFI20250924BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】添加剤の熱劣化を抑制することが可能な樹脂組成物およびそれを含むフィルムを提供すること。
【解決手段】下記一般式(I)または(II)で表される部分構造を有する繰り返し単位を含有する樹脂と添加剤とを含有し、樹脂に対する添加剤の配合比が50質量%以下である樹脂組成物。(式(I)中、Q
A
は式中に示されるエステル結合を表し、R
A
は置換基を表し、n1は1~5の整数を表し、*は前記繰り返し単位の残部との結合部位を表し、**は式中のフェニル基との結合部位を表す。式(II)中、Q
B
は式(I)中のQ
A
で表されるエステル結合以外の連結基又は単結合を表し、R
B
は置換基を表し、n2は1~5の整数を表し、*は前記繰り返し単位の残部との結合部位を表す。但し、少なくとも1つのR
B
は水酸基を表す。)
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
繰り返し単位(a)として下記一般式(iii)で表される(メタ)アクリルアミド系繰り返し単位(aII)と、
下記一般式(b)で表される(メタ)アクリレート系繰り返し単位(b)と
からなる2元共重合体である樹脂と添加剤とを含有し、
前記繰り返し単位(a)の含有率は、前記樹脂中の全繰り返し単位に対し、2モル%以上20モル%以下であり、
前記樹脂に対する前記添加剤の配合比が50質量%以下である樹脂組成物。
JPEG
2025143446000020.jpg
46
170
式(iii)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、R
B
は置換基を表し、n2は1~5の整数を表す。但し、少なくとも1つのR
B
は水酸基を表す。
JPEG
2025143446000021.jpg
34
170
式中、R
1
は水素原子又はメチル基を表す。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記繰り返し単位(a)がN-(4-ヒドロキシフェニル)(メタ)アクリルアミドである請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
繰り返し単位(a)として下記一般式(iii)で表される(メタ)アクリルアミド系繰り返し単位(aII)と、
下記一般式(b)で表される(メタ)アクリレート系繰り返し単位(b)と
下記一般式(c)で表される(メタ)アクリレート系繰り返し単位(c)と
からなる3元共重合体である樹脂と添加剤とを含有し、
前記繰り返し単位(a)の含有率は、前記樹脂中の全繰り返し単位に対し、2モル%以上20モル%以下であり、
前記樹脂に対する前記添加剤の配合比が50質量%以下である樹脂組成物。
JPEG
2025143446000022.jpg
44
170
式(iii)中、Rは水素原子又はメチル基を表し、R
B
は置換基を表し、n2は1~5の整数を表す。但し、少なくとも1つのR
B
は水酸基を表す。
JPEG
2025143446000023.jpg
46
170
式中、R
1
及びR
2
は、各々独立に、水素原子又はメチル基を表す。
【請求項4】
前記繰り返し単位(a)は、N-(4-ヒドロキシフェニル)(メタ)アクリルアミドである請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含むフィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物およびフィルムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリル樹脂などの熱可塑性樹脂は、加工性が良好であることから、様々な日用品や工業用製品に使用される汎用樹脂である。一方で、これらの汎用樹脂は、耐熱性が低いため、耐熱性が要求される用途においての使用が難しい場合が多く、その代りに、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチックといった融点が高い樹脂が用いられることがある。しかしながら、これらのエンジニアリングプラスチックは加工性が悪い、また、一般的な有機溶剤への溶解性が低いためにコーティング膜などの薄膜用途での利用が難しいといったデメリットが存在する。
【0003】
また、樹脂を使用する際には、加工性の向上や耐候性の向上など、用途に応じて各種添加剤を樹脂に混合することにより樹脂組成物を調製して利用することが一般的となっている。このため添加剤においても、樹脂組成物の加工温度や使用温度に十分耐える耐熱性が必要となる。添加剤の耐熱性を高めるために、例えば、特許文献1~3には、添加剤の分子量を高分子量化するという技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-338777号公報
特開2003-40937号公報
国際公開第2008/062860号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の通り耐熱性が改善された種々の添加剤が開発されているが、高温下ではある程度の添加剤の分解が生じ、その機能を十分に発揮することが困難となっている。さらに、添加剤の熱分解生成物が樹脂の劣化を促進することも多い。このような状況下において近年における高度な耐熱性要求を満たした樹脂組成物の開発が所望される。
【0006】
そこで本発明は、添加剤の熱劣化を抑制することが可能な樹脂組成物およびそれを含むフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らによる鋭意検討の結果、耐熱性に優れる特定の樹脂を使用し、さらにこの特定の樹脂に対する添加剤の配合比を特定範囲に調整することが上記課題を解決するために重要であることが見出され、本発明は開発された。
本発明は、例えば、以下の通りである。
【0008】
[1]
下記一般式(I)または(II)で表される部分構造を有する繰り返し単位を含有する樹脂と添加剤とを含有し、上記樹脂に対する上記添加剤の配合比が50質量%以下である樹脂組成物。
JPEG
2025143446000001.jpg
47
170
式(I)中、Q
A
は式中に示されるエステル結合を表し、R
A
は置換基を表し、n1は1~5の整数を表し、*は前記繰り返し単位の残部との結合部位を表し、**は式中のフェニル基との結合部位を表す。
JPEG
2025143446000002.jpg
36
170
式(II)中、Q
B
は式(I)中のQ
A
で表されるエステル結合以外の連結基又は単結合を表し、R
B
は置換基を表し、n2は1~5の整数を表し、*は前記繰り返し単位の残部との結合部位を表す。但し、少なくとも1つのR
B
は水酸基を表す。
[2]
上記樹脂中の上記繰り返し単位の含有率が、上記樹脂中の全繰り返し単位に対し2モル%以上50モル%以下である、[1]に記載の樹脂組成物。
[3]
上記繰り返し単位が、(メタ)アクリレート系モノマー由来の繰り返し単位、(メタ)アクリルアミド系モノマー由来の繰り返し単位、およびN-置換マレイミド系モノマー由来の繰り返し単位のいずれかである、[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4]
上記樹脂が上記繰り返し単位に加え、炭素数1~5個の直鎖又は分岐アルキル基を側鎖に有する(メタ)アクリレート系繰り返し単位、及び/又は、フェノール性水酸基以外の水酸基を側鎖に有する(メタ)アクリレート系繰り返し単位を更に含有する、[1]~[3]のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
[5]
上記樹脂が上記繰り返し単位に加え、オレフィン系繰り返し単位を更に含有する、[1]~[3]のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
[6]
上記樹脂が上記繰り返し単位に加え、ハロゲン原子含有繰り返し単位を更に含有する、[1]~[3]のいずれか1項に記載の樹脂組成物。
[7]
[1]~[6]のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含むフィルム。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、添加剤の熱劣化を抑制することが可能な樹脂組成物およびそれを含むフィルムを提供することが可能となった。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態(以下において、「本実施形態」という。)について詳細に説明する。
本実施形態に係る樹脂組成物は、耐熱性に優れた特定の樹脂と添加剤とを含有してなり、当該樹脂に対する添加剤の配合比が50質量%以下に調整されたものである。日用品や工業製品に汎用される熱可塑性樹脂のように耐熱性が低い樹脂が使用される場合、樹脂の熱分解生成物が併用される添加剤の熱劣化を促進するため、耐熱性に優れ且つ所望される機能が付与された樹脂組成物を得ることが困難となる。以下に詳述する耐熱性に優れた特定の樹脂と、当該樹脂に対する配合比が特定範囲に調整された添加剤とを含有してなる本実施形態に係る樹脂組成物においては、添加剤の熱劣化が抑制されるため、耐熱性に優れ且つ所望される機能を有する樹脂組成物を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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