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公開番号2025141449
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024041384
出願日2024-03-15
発明の名称浴室システム
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61B 5/11 20060101AFI20250919BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】バスルームおける利用者の状態検出を基に利用者の身体能力を分析すること。
【解決手段】実施形態に係る浴室システムは、バスルームに設置されると共に前記バスルーム内における利用者の状態変化を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記バスルーム内の利用者の行動履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記バスルーム内の利用者の行動履歴に基づいて、前記利用者の身体能力を分析する分析手段と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
バスルームに設置されると共に前記バスルーム内における利用者の状態変化を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて、前記バスルーム内の利用者の行動履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記バスルーム内の利用者の行動履歴に基づいて、前記利用者の身体能力を分析する分析手段と、
を備えたことを特徴とする浴室システム。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記検知手段は、前記バスルームに設置された浴槽内への身体移動、または前記浴槽から出るときの身体移動を検知し、
前記分析手段は、前記バスルームに設置された浴槽内への身体移動、または前記浴槽から出るときの身体移動に基づいて、前記利用者の身体能力を分析する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。
【請求項３】
前記分析手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記利用者の身体能力として身体のバランス能力を分析する
ことを特徴とする請求項２に記載の浴室システム。
【請求項４】
前記検知手段は、前記バスルームに設置されたバスチェアへの着座または離座に伴う身体移動、または前記バスルームに設置されたシャワーの利用時における身体移動を検知し、
前記分析手段は、前記バスルームに設置されたバスチェアへの着座または離座に伴う身体移動、または前記バスルームに設置されたシャワーの利用時における身体移動に基づいて、前記利用者の身体能力を分析する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。
【請求項５】
前記分析手段は、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記利用者の身体能力として身体のバランス能力を分析する
ことを特徴とする請求項４に記載の浴室システム。
【請求項６】
前記バスルームの利用者を識別する識別手段、
を備え、
前記識別手段は、前記バスルームの利用者として予め登録された利用者リストに含まれた利用者であるか否かを識別し、
前記記憶手段は、識別された前記利用者の所定期間における行動履歴を記憶する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。
【請求項７】
前記分析手段の分析結果に基づいて、所定期間における前記利用者の身体能力の変化を時系列で表示する表示手段、
を備えたことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。
【請求項８】
前記利用者の生体情報を外部情報として受け付ける情報受付手段、
を備え、
前記分析手段は、前記利用者の行動履歴及び前記外部情報に基づいて、前記利用者の身体能力を分析する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。
【請求項９】
電波センサの出力データに基づいて、前記バスルーム内の状態変化を推定する状態推定手段、
を備え、
前記検知手段は、複数のパネルにより形成される前記バスルームに設置され、前記バスルーム内の状態変化を検知する前記電波センサを有し、
前記状態推定手段は、前記パネルの表面を含む電波反射領域を除外して前記バスルーム内の空間における状態変化を推定する
ことを特徴とする請求項１に記載の浴室システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
開示の実施形態は、浴室システムに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、センシング等により様々な対象の状態を推定するための技術が提供されている。例えば、浴室（バスルーム）において利用者の状態を検出する方法として、電波式レーダを設け、利用者の姿勢などを推定し、転倒などの異常があれば、表示、通知、鳴動などで報知する技術が知られている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－１５８８６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述の従来技術のバスルームおける利用者の状態検出等、バスルーム内の状態を検出（検知）する技術は、異常に限らず様々な用途に有効利用することができる可能性が有り、バスルーム内の状態検知に基づいて、異常報知以外の利用者にとって有用なサービスを提供することが望まれている。例えば、バスルームの利用者のバランス能力等の利用者の身体能力を分析するサービスを提供可能にすることが望まれている。
【０００５】
上記のような点を鑑みて、バスルームおける利用者の状態検出を基に利用者の身体能力を分析することが課題となる。
【０００６】
開示の実施形態は、バスルームおける利用者の状態検出を基に利用者の身体能力を分析することができる浴室システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
実施形態の一態様に係る浴室システムは、バスルームに設置されると共に前記バスルーム内における利用者の状態変化を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果に基づいて、前記バスルーム内の利用者の行動履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記バスルーム内の利用者の行動履歴に基づいて、前記利用者の身体能力を分析する分析手段と、を備えることを特徴とする。
【０００８】
例えば、バスルーム（「浴室」ともいう）内での人の行動には、浴槽のまたぎや椅子からの立ち上がりなど体勢が不安定になる動きがあり、また通常の動作であっても、経時的に比較すると、動きが遅くなったなどの変化を検知することが可能となる。そこで、実施形態の一態様に係る浴室システムによれば、上記のような浴室内での行動時の利用者の体動を検知し、その情報を用いて利用者の身体能力に関する分析処理を行う。これにより、浴室システムは、バスルームおける利用者の状態検出を基に利用者の身体能力を分析することができる。また、浴室システムは、分析結果を、身体能力に関する情報として通知することで、利用者本人だけではなく、例えば遠くに離れて暮らす子供が、高齢の親の身体の衰えを早期に推定することを可能にすることができる。例えば、浴室システムにおいては、毎日の入浴時に利用者の行動履歴を記録して、過去のデータと比較することで例えば立ち座りに時間がかかるようになった、浴槽のまたぎの際の体の揺れが大きくなったなどの身体能力の変化を示す情報を取得（収集）することができ、利用者の運動不足、加齢による衰え等を推定（捕捉）でき、例えば利用者のフレイルの状態を適切に推定（捕捉）することができる。
【０００９】
実施形態の一態様に係る浴室システムにおいて、前記検知手段は、前記バスルームに設置された浴槽内への身体移動、または前記浴槽から出るときの身体移動を検知し、前記分析手段は、前記バスルームに設置された浴槽内への身体移動、または前記浴槽から出るときの身体移動に基づいて、前記利用者の身体能力を分析する。
【００１０】
浴槽（の縁）をまたいで浴槽に入るとき、あるいは出るときは片足立ちなり、体が不安定になる。そこで、実施形態の一態様に係る浴室システムによれば、上記のような浴室内での行動時の利用者の体動を検知し、その情報を分析処理に用いる。これにより、浴室システムは、バスルームおける利用者の状態検出を基に利用者の身体能力を分析することができる。例えば、浴室システムは、上記のような分析により、普段の動きでは分かりづらい筋力の衰えなどを、早期に把握することができる。例えば、浴槽のまたぎの際は、片足立ちが必須となり、体が不安定になるため、浴室システムにおいては、そのような行動時の利用者の情報を用いることで、利用者の足腰や体幹の衰えを感知しやすく、利用者の身体的な衰え等を把握でき、例えば利用者のフレイルの状態を早期に把握することが可能となる。
（【００１１】以降は省略されています）

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