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公開番号2025137203
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024036270
出願日2024-03-08
発明の名称水栓装置
出願人TOTO株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E03C 1/044 20060101AFI20250911BHJP(上水;下水)
要約【課題】モータおよびコントローラを収容する防水ケースの内部における結露の発生を抑制することができるとともに、水栓本体の大型化を抑えることができる水栓装置を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る水栓装置は、湯水を吐水する吐水部と、浴室の内部に配置され、吐水部へ湯水を供給する水栓本体とを備える。水栓本体は、吐水部から吐水される湯水の流量調整および温度調整を行う流量・温度調整部と、流量・温度調整部を駆動するモータと、モータの駆動を制御するコントローラと、モータを収容し、浴室の内部空間から前記モータを隔離する第1防水ケースと、コントローラを収容し、浴室の内部空間からコントローラを隔離する第2防水ケースとを備える。第1防水ケースおよび第2防水ケースは、浴室の外部空間と連通する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
湯水を吐水する吐水部と、
浴室の内部に配置され、前記吐水部へ湯水を供給する水栓本体と
を備える水栓装置であって、
前記水栓本体は、
前記吐水部から吐水される湯水の流量調整および温度調整を行う流量・温度調整部と、
前記流量・温度調整部を駆動するモータと、
前記モータの駆動を制御するコントローラと、
前記モータを収容し、前記浴室の内部空間から前記モータを隔離する第１防水ケースと、
前記コントローラを収容し、前記浴室の内部空間から前記コントローラを隔離する第２防水ケースと
を備え、
前記第１防水ケースおよび前記第２防水ケースは、前記浴室の外部空間と連通する、水栓装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記第１防水ケースおよび前記第２防水ケースは、いずれか一方の防水ケースが前記浴室の外部空間と連通し、いずれか他方の防水ケースが前記一方の防水ケースと連通する、請求項１に記載の水栓装置。
【請求項３】
前記モータおよび前記コントローラを接続するハーネス
を備え、
前記ハーネスは、前記第１防水ケースおよび前記第２防水ケースを連通するための連通孔を通過する、請求項２に記載の水栓装置。
【請求項４】
前記モータは、湯水の温度調整のための第１モータと、湯水の流量調整のための第２モータとを有し、
前記第１防水ケースは、前記第１モータおよび前記第２モータを別々に収容し、
前記第２防水ケースは、前記浴室の外部空間と連通し、
前記第１モータは、前記第２モータよりも前記浴室の外部空間と連通する部分の近傍に配置される、請求項２に記載の水栓装置。
【請求項５】
前記モータは、湯水の温度調整のための第１モータと、湯水の流量調整のための第２モータとを有し、
前記第１防水ケースは、前記第１モータを収容する第１モータケースと、前記第２モータを収容する第２モータケースとを含み、前記第１モータケースが前記浴室の外部空間と連通する、請求項２に記載の水栓装置。
【請求項６】
前記第１防水ケースおよび前記第２防水ケースのうちいずれか一方の防水ケースが前記浴室の外部空間と連通し、いずれか他方の防水ケースが前記一方の防水ケースと連通し、
前記一方の防水ケースは、ホース部材を介して、前記浴室の外部空間と連通する、請求項１に記載の水栓装置。
【請求項７】
湯水が流れる流路を切り替える複数の電磁弁と、
複数の前記電磁弁のそれぞれと前記コントローラとを接続する複数のハーネスと
を備え、
前記第２防水ケースは、前記ハーネスが挿通されるハーネス孔を有し、
複数の前記ハーネスは、結束部材で束ねられて構成されるとともに前記ハーネス孔に挿通され、
前記ハーネス孔は、前記ハーネスが挿通された状態で、前記ハーネス孔と前記ハーネスとの間の隙間を水密に封止する封止部材を備える、請求項１に記載の水栓装置。
【請求項８】
前記第１防水ケースおよび前記第２防水ケースを覆うカバー部材
を備える、請求項１に記載の水栓装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
開示の実施形態は、水栓装置に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、湯水の温度調整部および流量調整部を駆動するモータ、およびこのモータの駆動を制御するコントローラを、防水ケースで収容して浴室の外部空間と隔離する水栓装置が知られている（たとえば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平３－２７５８２２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記のような従来の水栓装置は、モータおよびコントローラを収容する防水ケースの内部において結露が発生することがあった。また、上記のような従来の水栓装置は、１つの防水ケースでモータおよびコントローラを収容するため、防水ケースのサイズが必要以上に大きくなり、水栓本体が大型化するおそれがあった。
【０００５】
実施形態の一態様は、モータおよびコントローラを収容する防水ケースの内部における結露の発生を抑制することができるとともに、水栓本体の大型化を抑えることができる水栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態の一態様に係る水栓装置は、湯水を吐水する吐水部と、浴室の内部に配置され、前記吐水部へ湯水を供給する水栓本体とを備える水栓装置であって、前記水栓本体は、前記吐水部から吐水される湯水の流量調整および温度調整を行う流量・温度調整部と、前記流量・温度調整部を駆動するモータと、前記モータの駆動を制御するコントローラと、前記モータを収容し、前記浴室の内部空間から前記モータを隔離する第１防水ケースと、前記コントローラを収容し、前記浴室の内部空間から前記コントローラを隔離する第２防水ケースとを備え、前記第１防水ケースおよび前記第２防水ケースは、前記浴室の外部空間と連通する。
【０００７】
このような構成によれば、第１防水ケースおよび第２防水ケースが浴室の外部空間（たとえば、浴室の壁裏空間）と連通することで、第１防水ケースおよび第２防水ケースへ浴室の外部の空気が流入するとともに第１防水ケースおよび第２防水ケースから浴室の外部へ空気が流出するようになる。第１防水ケースおよび第２防水ケースに対して浴室の外部の空気が出入りすることで、第１防水ケースおよび第２防水ケースを、いわゆる「呼吸」させることができる。このように、第１防水ケースおよび第２防水ケースが「呼吸」することで、第１防水ケースおよび第２防水ケースの内部の温度を浴室の外部の温度と同じにすることができる。これにより、第１防水ケースおよび第２防水ケースの内部における結露の発生を抑制することができる。また、第１防水ケースでモータを覆い、第２防水ケースでコントローラを覆うことで、すなわち、モータおよびコントローラを別々に防水ケースで覆うことで、それぞれの防水ケースのサイズを最小限に抑えることができる。これにより、水栓本体の大型化を抑えることができる。
【０００８】
また、上記の水栓装置において、前記第１防水ケースおよび前記第２防水ケースは、いずれか一方の防水ケースが前記浴室の外部空間と連通し、いずれか他方の防水ケースが前記一方の防水ケースと連通する。
【０００９】
このような構成によれば、第１防水ケースおよび第２防水ケースのうちの一方が浴室の外部空間と連通し、他方が一方と連通することで、他方の防水ケースを、一方の防水ケースを介して、浴室の外部空間と間接的に連通するようになる。これにより、防水ケースの浴室の外部空間と連通させるために浴室の壁などに形成する孔の数を減らすことができ、モータおよびコントローラの配置の自由度を向上させることができる。これにより、水栓本体の大型化を抑えることができる。また、浴室の壁などに形成する孔の断面積が同一の場合は複数の小さな孔とするよりも１つの大きな孔とする方が空気の置換効率が上がるため、効果的に結露の発生を抑制することができる。
【００１０】
また、上記の水栓装置において、前記モータおよび前記コントローラを接続するハーネスを備え、前記ハーネスは、前記第１防水ケースおよび前記第２防水ケースを連通するための連通孔を通過する。
（【００１１】以降は省略されています）

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