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公開番号
2025137329
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024094823
出願日
2024-06-12
発明の名称
水栓装置
出願人
TOTO株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
E03C
1/044 20060101AFI20250911BHJP(上水;下水)
要約
【課題】弁体を制御するためのアクチュエータの駆動音によって、使用者に不快感を与えることを抑制すること。
【解決手段】実施形態に係る水栓装置は、吐水部と、湯水混合部と、アクチュエータと、制御装置と、操作部と、を備える。湯水混合部は、本体ケーシングと、感温付勢部と、弁体と、を有する。制御装置は、設定温度の情報を受信した際に、設定温度に対応した、予め決められた位置に、または予め決められた駆動量だけアクチュエータを駆動することで、弁体の軸方向の位置の調整を行う。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
浴室内に向けて吐水を行う吐水部と、
前記吐水部に供給する湯水を混合する湯水混合部と、
前記湯水混合部を動作させるアクチュエータと、
前記アクチュエータの駆動を制御する制御装置と、
使用者からの操作で設定温度の情報を前記制御装置に送信する操作部と、
を備えた水栓装置であって、
前記湯水混合部は、
水流入口、湯流入口および混合湯水流出口が形成された本体ケーシングと、
混合湯水の温度に応じて付勢力が変化するとともに、前記湯流入口および前記水流入口の開度を調整可能な感温付勢部と、
前記本体ケーシング内の軸方向に摺動自在に組み込まれ、前記湯流入口および前記水流入口の開度を調整可能な弁体と、を有し、
前記制御装置は、
前記設定温度の情報を受信した際に、当該設定温度に対応した、予め決められた位置に、または予め決められた駆動量だけ前記アクチュエータを駆動することで、前記弁体の軸方向の位置の調整を行う水栓装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、前記設定温度の変更が行われた後、次の前記設定温度の変更が行われるまで前記弁体の開度を固定する請求項1に記載の水栓装置。
【請求項3】
前記制御装置は、前記設定温度の変更が行われた後、次の前記設定温度の変更が行われるまで前記アクチュエータを駆動させて前記弁体の開度を変更しない請求項1に記載の水栓装置。
【請求項4】
前記アクチュエータは、モータであり、
前記制御装置は、前記予め決められた位置に、または前記予め決められた駆動量だけ前記モータを駆動させた後に、当該モータの励磁を開放する請求項2に記載の水栓装置。
【請求項5】
前記モータは、ステッピングモータであり、
前記ステッピングモータおよび前記弁体は、位置合わせされた状態で固定されている請求項4に記載の水栓装置。
【請求項6】
水温を検知する温度センサを備え、
前記吐水部は、第1吐水部と、当該第1吐水部よりも低い位置に設けられた第2吐水部と、を有し、
前記制御装置は、
吐水中に前記温度センサで検知した水温が所定温度以上の場合、
前記第2吐水部から吐水されるように制御する請求項1に記載の水栓装置。
【請求項7】
水温を検知する温度センサを備え、
前記制御装置は、
吐水中に前記温度センサで検知した水温が所定温度以上の場合、
前記湯流入口の開度が小さくなる方向に前記弁体が移動するように、前記アクチュエータを駆動させる請求項1に記載の水栓装置。
【請求項8】
前記操作部は、所定時間以内に前記設定温度が高くなるように連続操作された際は、所定温度以上に前記設定温度が変更されることを規制する請求項1に記載の水栓装置。
【請求項9】
前記制御装置は、設置された環境および製品ばらつきのうち少なくとも一方に応じて、前記予め決められた位置または前記予め決められた駆動量の設定を調整するキャリブレーションモードを実行可能であり、
前記アクチュエータは、モータであり、
前記キャリブレーションモードは、前記制御装置により、前記吐水部から吐水を行いながら、前記モータを駆動させて、実行され、
前記キャリブレーションモード中において、前記制御装置は、前記モータを駆動させた後、前記モータの励磁を開放する請求項1に記載の水栓装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、水栓装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、吐水温度の調整のためフィードバック制御が行われる水栓装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-113579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術において、フィードバック制御による温調制御を実施すると、吐水中における設定温度が一定であるときであっても、弁体を制御するためにアクチュエータが駆動する場合がある。そのため、アクチュエータの駆動音によって、使用者に不快感を与えるという問題があった。
【0005】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、弁体を制御するためのアクチュエータの駆動音によって、使用者に不快感を与えることを抑制できる水栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の一態様に係る水栓装置は、浴室内に向けて吐水を行う吐水部と、前記吐水部に供給する湯水を混合する湯水混合部と、前記湯水混合部を動作させるアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動を制御する制御装置と、使用者からの操作で設定温度の情報を前記制御装置に送信する操作部と、を備えた水栓装置であって、前記湯水混合部は、水流入口、湯流入口および混合湯水流出口が形成された本体ケーシングと、混合湯水の温度に応じて付勢力が変化するとともに、前記湯流入口および前記水流入口の開度を調整可能な感温付勢部と、前記本体ケーシング内の軸方向に摺動自在に組み込まれ、前記湯流入口および前記水流入口の開度を調整可能な弁体と、を有し、前記制御装置は、前記設定温度の情報を受信した際に、当該設定温度に対応した、予め決められた位置に、または予め決められた駆動量だけ前記アクチュエータを駆動することで、前記弁体の軸方向の位置の調整を行う。
【0007】
水栓装置は、感温付勢部により温度調整が行われるため、設定温度を変更するとき以外では、弁体を制御するためのアクチュエータが駆動しない。したがって、水栓装置は、アクチュエータの駆動音によって、使用者に不快感を与えることを抑制できる。また、感温付勢部による自発的な温度調整が行われるにも関わらず、当該温度調整を行った結果に基づくフィードバック制御を行うと、自発的な温度調整を阻害し吐水温度が安定しない可能性がある。本発明の温調制御によれば、感温付勢部による自発的な温度調整性能を十分に発揮させることができる。
【0008】
また、前記制御装置は、前記設定温度の変更が行われた後、次の前記設定温度の変更が行われるまで前記弁体の開度を固定する。
【0009】
水栓装置は、設定温度の設定変更後に次の設定変更の指令が届くまで、アクチュエータの駆動音による不快感をより抑制できる。
【0010】
また、前記制御装置は、前記設定温度の変更が行われた後、次の前記設定温度の変更が行われるまでアクチュエータを駆動させて弁体の開度を変更しない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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