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公開番号2025139971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039082
出願日2024-03-13
発明の名称養殖用網
出願人日東製網株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A01G 33/02 20060101AFI20250919BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】魚類による被養殖物の食害を防ぐとともに、被養殖物と接触することを防ぐ養殖用網を提供する。
【解決手段】養殖用網1は、水面またはその近傍に配置される海苔網8と、底面網部11および側面網部12a,12b,13a,13bを有して上方が開口している箱型に形成された食害防止網10と、海苔網8および食害防止網10を設置する枠体2と、を備え、食害防止網10は、底面網部11が海苔網8の下方に配置され、側面網部12a,12b,13a,13bが海苔網8を囲むように枠体2に設置される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水面またはその近傍に配置されて被養殖物を付着させる部材と、
前記水面に対して略平行に配置される底面網部、および、前記底面網部の網面に対して略垂直に配置される複数の側面網部を有し、上方が開口している箱型に形成された食害防止網と、
前記被養殖物を付着させる部材および前記食害防止網を設置する枠体と、
を備え、
前記食害防止網は、
前記枠体に設置された前記被養殖物を付着させる部材の下方に前記底面網部が配置され、前記複数の側面網部が前記被養殖物を付着させる部材を囲むように前記枠体に設置される、
ことを特徴とする養殖用網。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記底面網部の網面および前記複数の側面網部の網面に張りが生じるように、前記底面網部および前記複数の側面網部の所定の位置に錘部材を固定させた、
ことを特徴とする請求項1に記載の養殖用網。
【請求項3】
前記枠体は、
第1枠辺、前記第1枠辺に対向配置される第2枠辺、第3枠辺、および、前記第3枠辺に対向配置される第4枠辺を有して上方から見たとき四辺形に形成され、
前記第1枠辺に沿って、該第1枠辺の近傍に設置された第1ガイドロープと、
前記第2枠辺に沿って、該第2枠辺の近傍に設置された第2ガイドロープと、
を備え、
前記食害防止網は、
前記複数の側面網部のうち、対向配置される第1側面網部および第2側面網部に、それぞれ複数の支持リングが任意の間隔をあけて固定され、
前記第1側面網部に固定された前記複数の支持リングに前記第1ガイドロープが挿通され、
前記第2側面網部に固定された前記複数の支持リングに前記第2ガイドロープが挿通され、
前記複数の支持リングを移動させる移動部材が操作されたとき、前記第1ガイドロープおよび前記第2ガイドロープに沿って、前記第3枠辺側へ、または、前記第4枠辺側へ移動し、前記被養殖物を付着させる部材の周囲を開放する、または、覆うように前記枠体に設置される、
ことを特徴とする請求項2に記載の養殖用網。
【請求項4】
前記底面網部は、前記被養殖物以外の藻類又は貝類の付着を防ぐナイロンモノフィラメント糸を用いて、目合が50~400mmになるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の養殖用網。
【請求項5】
前記複数の側面網部は、目合が50~400mmである、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の養殖用網。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海苔などの藻類や貝類などの養殖に用いる養殖用網に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、海苔の養殖を行う場合、海洋から採取した海苔の胞子を糸状体に成長させ、さらに糸状体を育成させた殻胞子を海苔網の網目部分に付着させる。その後、殻胞子を付着させた海苔網を水中に固定し、一定期間が経過した後、海苔網を水中から引き揚げて、成長した海苔を摘採している。
海苔を成長させる期間は、海苔網を水中に固定したままであるため、海苔網に付着している海苔が魚類に食べられてしまう食害が発生する。このような食害は、海苔のような藻類の養殖やカキのような貝類の養殖において発生する。
【0003】
食害を防ぐ、もしくは抑制するため、例えば、養殖藻類を付着させた藻類保持部材を水面またはその近傍に配置し、水中に食害防止網を配置して、魚類等が藻類保持部材に近付くことを防ぐ技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、海上に筏を浮かべてカキの養殖を行うとき、レコーダが発生した所定周波数の音を水中スピーカから出力し、筏を設置した養殖場に魚類が近付くことを抑制する装置も開示されている(例えば、特許文献2)。
さらに、海苔網の位置に浮かべたブイに水中スピーカを設置し、イルカの音声、サイレンの音、物を激しく叩く音などを海中に伝達させることによって、食害を防ぐ装置が開示されている(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-186809号公報
特開2004-357545号公報
特開2002-247926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
養殖保持部材の下方に食害防止網を配置する場合、食害防止網を水よりも比重の重い素材で形成し、水面に配置されている藻類保持部材から離間して配置する。また、食害防止網に錘、沈子コード等を連結させ、食害防止網が藻類保持部材に接近しないようにすることも考えられている。
この食害防止網は、網端部を、藻類保持部材を支持している縄、浮力体、アンカーロープに固定し、網中央部分を水底に向けて垂らした吊り下げ状態(風呂敷型)となって水中に配置されている。そして、この食害防止網は、中央部分の形状を維持する部材等がなく、この部分に十分な張力等が作用していないため、水中で変形し易い。そのため、例えば、強い波風や潮流等によって、食害防止網が不意に変形し、海苔等の被養殖物に接触して損傷が生じることがある。
【0006】
また、水中に所定の音を出力する装置は、同様な音の出力を繰り返すことから、危険を示す音か否かを魚類が学習し、ある程度の時間が経過すると養殖用の筏や海苔網等に近付くようになり、食害を防ぐ効果が薄れることがある。
【0007】
そこで、本発明は、魚類等による被養殖物の食害を防ぐとともに、被養殖物と接触することを防ぐ養殖用網を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る養殖用網は、水面またはその近傍に配置されて被養殖物を付着させる部材と、前記水面に対して略平行に配置される底面網部、および、前記底面網部の網面に対して略垂直に配置される複数の側面網部を有し、上方が開口している箱型に形成された食害防止網と、前記被養殖物を付着させる部材および前記食害防止網を設置する枠体と、を備え、前記食害防止網は、前記枠体に設置された前記被養殖物を付着させる部材の下方に前記底面網部が配置され、前記複数の側面網部が前記被養殖物を付着させる部材を囲むように前記枠体に設置されることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る養殖用網は、前記底面網部の網面および前記複数の側面網部の網面に張りが生じるように、前記底面網部および前記複数の側面網部の所定の位置に錘部材を固定させたことを特徴とする。
【0010】
本発明に係る養殖用網は、前記枠体が、第1枠辺、前記第1枠辺に対向配置される第2枠辺、第3枠辺、および、前記第3枠辺に対向配置される第4枠辺を有して上方から見たとき四辺形に形成され、前記第1枠辺に沿って、該第1枠辺の近傍に設置された第1ガイドロープと、前記第2枠辺に沿って、該第2枠辺の近傍に設置された第2ガイドロープと、を備え、前記食害防止網は、前記複数の側面網部のうち、対向配置される第1側面網部および第2側面網部に、それぞれ複数の支持リングが任意の間隔をあけて固定され、前記第1側面網部に固定された前記複数の支持リングに前記第1ガイドロープが挿通され、前記第2側面網部に固定された前記複数の支持リングに前記第2ガイドロープが挿通され、前記複数の支持リングを移動させる移動部材が操作されたとき、前記第1ガイドロープおよび前記第2ガイドロープに沿って、前記第3枠辺側へ、または、前記第4枠辺側へ移動し、前記被養殖物を付着させる部材の周囲を開放する、または、覆うように前記枠体に設置されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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