TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025139275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038112
出願日2024-03-12
発明の名称冷蔵調理済み麺類の製造方法
出願人日清製粉株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23L 7/109 20160101AFI20250918BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】ほぐれの改善された冷蔵調理済み麺類の提供。
【解決手段】冷蔵調理済み麺類用の生麺、及び該生麺を用いた冷蔵調理済み麺類の製造方法。該生麺の原料粉は、穀粉及び澱粉の総質量中に高アミロース小麦粉を3質量%以上20質量%未満の量で含有し、該高アミロース小麦粉は、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
冷蔵調理済み麺類用の生麺であって、
該生麺の原料粉は、穀粉及び澱粉の総質量中に高アミロース小麦粉を3質量%以上20質量%未満の量で含有し、
該高アミロース小麦粉は、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、
生麺。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記原料粉が、穀粉及び澱粉の総質量中に加工澱粉を5~50質量%含有する、請求項1記載の生麺。
【請求項3】
前記加工澱粉が、アセチル化タピオカ澱粉及びエーテル化タピオカ澱粉からなる群より選択される1種以上を含む、請求項2記載の生麺。
【請求項4】
前記原料粉における前記高アミロース小麦粉以外の穀粉と澱粉の総含有量が、穀粉及び澱粉の総質量中60質量%以上である、請求項1記載の生麺。
【請求項5】
前記原料粉における穀粉と澱粉の総含有量が80質量%以上である、請求項1記載の生麺。
【請求項6】
前記冷蔵調理済み麺類が、ほぐれの改善された冷蔵調理済み麺類である、請求項1記載の生麺。
【請求項7】
前記高アミロース小麦粉が、SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、請求項1記載の生麺。
【請求項8】
冷蔵調理済み麺類の製造方法であって、
請求項1~7のいずれか1項記載の生麺を加熱調理すること、及び、
該加熱調理した麺を冷蔵すること、
を含む、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵調理済み麺類の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
調理済みの冷やし中華、冷やしうどん、パスタなどがスーパーやコンビニエンスストアなどで販売されている。これらの麺は、調理された状態で冷蔵されて流通、保管又は販売され、喫食前に再加熱される場合もあるが、冷たい又は常温の状態で喫食されることも少なくない。
【0003】
調理済み麺類を冷蔵保存すると、老化により食感が低下しがちであり、また麺同士が接着してほぐれにくくなる。冷蔵調理済み麺類の食感改善や老化防止のために、原料に澱粉が配合されることがある。しかし、澱粉類を多く含む麺類は、べたついて、ほぐれが悪くなりがちである。特許文献1には、穀粉と、特定の澱粉及び加工澱粉と、デュラム小麦由来の蛋白質とを含む穀粉組成物を原料粉に用いることで、冷蔵保存されても、粘弾性等の食感が良好で、かつ喫食時にほぐれやすい麺類を製造することができることが記載されている。
【0004】
近年、澱粉合成に関連する酵素に変異を有することでアミロース含有量を増加させた高アミロース小麦が開発されている(非特許文献1、2、特許文献2~5)。アミロースは難消化性であるため、高アミロース小麦粉は有望な食物繊維素材の1つである。高アミロース小麦粉を主原料穀粉として用いることで低糖質な麺類を製造することができる。特許文献6、7には、高アミロース小麦粉を穀粉類中に20質量%以上含有する穀粉組成物から製造したうどん及びそばが、食物繊維を豊富に含有しているにもかかわらず生地の作業性に優れ、かつ調理後に保存した後でもほぐれがよく良好な食感を有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6408732号公報
特表2007-504803号公報
特表2008-526690号公報
特表2015-504301号公報
特表2019-527054号公報
特開2023-098084号公報
特開2023-136065号公報
【非特許文献】
【0006】
J Jpn Assoc Dietary Fiber Res, 2003, 7(1):20-25
Trends in Food Science and Technology, 2006, 17:448-456
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述のとおり、冷蔵調理済み麺類は、麺同士が接着することによりほぐれにくくなる。食感改善等のために澱粉を配合した場合、その傾向はより顕著になる。本発明は、ほぐれの改善された冷蔵調理済み麺類を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、通常の穀粉又は澱粉を主原料とする麺類の原料粉に、高アミロース小麦粉を所定量添加することによって、高アミロース小麦粉に起因する食感の硬さを感じさせることなく、麺類を調理後冷蔵保存したときのほぐれを改善できることを見出した。
【0009】
本発明の代表的実施形態として、以下を提供する。
〔1〕冷蔵調理済み麺類用の生麺であって、
該生麺の原料粉は、穀粉及び澱粉の総質量中に高アミロース小麦粉を3質量%以上20質量%未満の量で含有し、
該高アミロース小麦粉は、コンカナバリンA法で分析された総澱粉中のアミロース含有量が40質量%以上の小麦粉である、
生麺。
〔2〕前記原料粉が、穀粉及び澱粉の総質量中に加工澱粉を5~50質量%含有する、〔1〕記載の生麺。
〔3〕前記加工澱粉が、アセチル化タピオカ澱粉及びエーテル化タピオカ澱粉からなる群より選択される1種以上を含む、〔2〕記載の生麺。
〔4〕前記原料粉における前記高アミロース小麦粉以外の穀粉と澱粉の総含有量が、穀粉及び澱粉の総質量中60質量%以上である、〔1〕~〔3〕のいずれか1項記載の生麺。
〔5〕前記原料粉における穀粉と澱粉の総含有量が80質量%以上である、〔1〕~〔4〕のいずれか1項記載の生麺。
〔6〕前記冷蔵調理済み麺類が、ほぐれの改善された冷蔵調理済み麺類である、〔1〕~〔5〕のいずれか1項記載の生麺。
〔7〕前記高アミロース小麦粉が、SBEIIaの活性が低い改変小麦由来の小麦粉である、〔1〕~〔6〕のいずれか1項記載の生麺。
〔8〕冷蔵調理済み麺類の製造方法であって、
〔1〕~〔7〕のいずれか1項記載の生麺を加熱調理すること、及び、
該加熱調理した麺を冷蔵すること、
を含む、方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ほぐれが改善された冷蔵調理済み麺類を提供することができる。本発明の冷蔵調理済み麺類は、添加した高アミロース小麦粉に起因する食感の硬さを感じさせることなく、通常の穀粉及び/又は澱粉を主原料とする麺類らしい食感を維持しながらも、麺類のほぐれが改善されている。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
健康促進霊芝茶
1か月前
不二製油株式会社
グミ類
1か月前
不二製油株式会社
組成物
12日前
不二製油株式会社
油性食品
23日前
不二製油株式会社
加工食品
1か月前
個人
ヨーグルト等の発酵器
1か月前
不二製油株式会社
光照射油脂
12日前
池田食研株式会社
風味改善剤
3か月前
不二製油株式会社
油脂組成物
2か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
2か月前
池田食研株式会社
微粉状食品
3か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
4か月前
株式会社東洋新薬
飲料
13日前
不二製油株式会社
油脂組成物
1か月前
アサヒ飲料株式会社
飲料
3か月前
奥野製薬工業株式会社
処理方法
15日前
東ソー株式会社
食品品質保持剤
2か月前
東洋ライス株式会社
搗精米
1か月前
株式会社エポック社
絞出具
15日前
株式会社ソディック
食品搬送装置
2か月前
日本メナード化粧品株式会社
飲料
1か月前
不二製油株式会社
被覆用油性食品
14日前
個人
発酵あんこの製造方法
6日前
個人
廃棄食品の資源化法とその装置
2か月前
個人
天然マンゴー果汁色青汁
3か月前
池田食研株式会社
油脂含有造粒顆粒
1か月前
不二製油株式会社
カカオ含有飲食物
13日前
不二製油株式会社
冷凍霜付き抑制剤
19日前
池田食研株式会社
食品生地用組成物
2か月前
不二製油株式会社
易溶融解性食品素材
14日前
個人
にんにくの熟成方法
1日前
長谷川香料株式会社
動物油脂感付与剤
2か月前
理研ビタミン株式会社
米菓の製造方法
1か月前
株式会社オーツボ
海苔剥ぎ装置
5日前
株式会社米島本店
七草加工食品
3か月前
株式会社和田機械
食品原料の裏ごし機
8日前
続きを見る