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公開番号
2025137677
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2025121764,2023033919
出願日
2025-07-18,2021-03-29
発明の名称
積層体及びその製造方法
出願人
JX金属株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
B32B
15/01 20060101AFI20250911BHJP(積層体)
要約
【課題】低周波領域における電磁波シールド効果を向上させる積層体を提供すること。
【解決手段】少なくとも1つの非磁性金属層と、少なくとも1つの磁性金属層とを含み、当該磁性金属層の少なくとも1つがアモルファス相を含む、積層体。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つの非磁性金属層と、少なくとも1つの磁性金属層とを含み、前記磁性金属層の少なくとも1つがアモルファス相を含む積層体。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記アモルファス相を含む前記磁性金属層の結晶化度が10%以上である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記積層体の少なくとも一部が成形加工されている、請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
前記非磁性金属層の厚みが4~100μmである、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項5】
前記磁性金属層の厚みが4~100μmである、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項6】
前記非磁性金属層と前記磁性金属層との合計厚みが15~150μmである、請求項1~5のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項7】
前記非磁性金属層は、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔及び銅合金箔からなる群から選択される、請求項1~6のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項8】
前記アモルファス相を含む前記磁性金属層では、Fe、Ni、Coの合計量が65.0~90.0原子%であり、Cuの量が0~2.0原子%であり、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Ag、Zn、Al、Sn、As、Sb、Bi及びREMの合計量が0~8.0原子%であり、残部がB、Si、P及びCからなる群からなる少なくとも1種及び不純物であり、Fe、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Co、Ni、Ag、Zn、Al、Sn、As、Sb、Bi及びREMの合計量が65.0~90.0原子%である、請求項1~7のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項9】
前記アモルファス相を含む前記磁性金属層では、Fe、Ni、Coの合計量が65.0~92.0原子%であり、Cuの量が0~2.0原子%であり、Ti、V、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Ag、Zn、Al、Sn、As、Sb、Bi及びREMの合計量が0~8.0原子%であり、B、Si、P及びCの合計量が0~10.0原子%であり、残部がZr、Hf及びNbからなる群から選択される少なくとも1種及び不純物である請求項1~7のいずれか1項に記載の積層体。
【請求項10】
前記アモルファス相を含む前記磁性金属層では、Feの量が79.0~88.0原子%であり、Bの量が5.0~15.0原子%であり、Siの量が0~8.0原子%であり、Pの量が1.0~8.0原子%であり、Cの量が0~5.0原子%であり、Cuの量が0~1.4原子%であり、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Ag、Zn、Al、Sn、As、Sb、Bi及びREMの合計量が0~8.0原子%であり、Fe、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Co、Ni、Ag、Zn、Al、Sn、As、Sb、Bi及びREMの合計量が79.0~88.0原子%であり、Fe、B、Si、P、C、Cu、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Co、Ni、Ag、Zn、Al、Sn、As、Sb、Bi及びREMの合計量が100%である、請求項1~7のいずれか1項に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関する。とりわけ、本発明は、電気・電子機器の被覆材又は外装材として使用される電磁波シールド材を構成できる積層体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球環境問題に対する関心が全世界的に高まっており、電気自動車やハイブリッド自動車といった二次電池を搭載した環境配慮型自動車の普及が進展している。これらの自動車においては、搭載した二次電池から発生する直流電流をインバータを介して交流電流に変換した後、必要な電力を交流モーターに供給し、駆動力を得る方式を採用するものが多い。インバータのスイッチング動作等に起因して電磁波が発生する。電磁波は車載の音響機器や無線機器等の受信に障害となることから、インバータ或いはインバータと共にバッテリーやモーター等を金属製ケース内に収容して、電磁波をシールドするという対策が行われてきた(特許文献1:特開2003-285002号公報)。
【0003】
また、自動車に限らず、通信機器、ディスプレイ及び医療機器を含め多くの電気・電子機器から電磁波が放射される。電磁波は精密機器の誤作動を引き起こす可能性があり、更には、人体に対する影響も懸念される。このため、電磁波シールド材を用いて電磁波の影響を軽減する各種の技術が開発されてきた。例えば、銅箔と樹脂フィルムとを積層してなる銅箔複合体(積層体)が電磁波シールド材として用いられている(特許文献2:特開平7-290449号公報)。銅箔は電磁波シールド効果を有し、樹脂フィルムは銅箔の補強のために銅箔上に積層される。また、絶縁材料からなる中間層の内側と外側とにそれぞれ金属層を積層した電磁波シールド構造も知られている(特許文献3:特許第4602680号公報)。また、ベース基板と、ベース基板の一面に形成されて金属層および高屈折率層(五酸化ニオブ)を含む複数の反復単位膜で構成された積層部材とを具備する電磁波遮断用光学部材も知られている(特許文献4:特開2008-21979号公報)。
【0004】
さらに、近年、電気・電子機器の小型化や高能率化により、電磁波シールド効果に対する要求がますます高まっている。特に、例えば電気自動車のモーター周辺のインバータなど、電源・駆動に関連する電気・電子機器からは、低周波領域(典型的には、周波数1MHz以下の領域)で強い磁界ノイズが発生する場合が多い。そのため、より高い電磁波シールド効果をもたらす電磁波シールド材が必要とされる。
【0005】
電磁波シールド効果を大きく向上する方法として、特許第6278922号公報(特許文献5)のような技術もある。当該文献では、少なくとも3枚の金属箔が絶縁層を介して積層された構造を有する電磁波シールド材が提案されている。この電磁波シールド材では、金属箔を3枚以上積層することで、金属箔の合計厚みが同じだとしても金属箔が単層の場合や金属箔を2枚積層する場合に比べて、シールド効果が顕著に向上することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-285002号公報
特開平7-290449号公報
特許第4602680号公報
特開2008-21979号公報
特許第6278922号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献5に開示される方法では、全体的に電磁波シールド効果が向上したものの、低周波領域における磁界ノイズに対するシールド効果の向上は限られている。本発明者らが原因を探索したところ、従来から電磁波シールド材に使用する金属箔の材料自体が、低周波領域における磁界ノイズに対して、シールド効果が低いことが分かった。そのため、中周波から高周波までの領域の磁界ノイズのみならず、低周波領域においても磁界ノイズを低減できる新規材料の開発が望まれている。
【0008】
また、電磁波シールド材は、それが適用される電気・電子機器の形状等に適合するために、絞り加工や曲げ加工などの成形加工を行うことが必要となることがある。一般的に、電磁波シールド材に使用される金属箔の厚みは、数μmから数十μmであるため、成形加工時に割れが発生しやすい。そのため、成形加工が必要である場合には、成形加工時に電磁波シールド材が割れるのを防止することが重要である。そのため、種々の成形加工に対応できるように、成形性を向上させた新規材料を提供できれば、新規材料を適切な形状に加工することによって、新規材料は、より多くの電気・電子機器に対して電磁波シールド効果(特に、低周波領域における磁界ノイズの低減)を付与することができる。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、一実施形態において、中周波から高周波までの領域の磁界ノイズに対する電磁波シールド効果を維持したまま低周波領域における電磁波シールド効果を向上させた積層体を提供することを課題とする。また、本発明は、別の一実施形態において、そのような積層体の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の通り、本発明者らは、従来の材料では、低周波領域における磁界ノイズに対するシールド効果が不足していることを発見した。そこで、本発明者らが鋭意検討した結果、非磁性金属と結晶化度の低いアモルファス磁性金属とを積層して作製した積層体は、低周波領域から高周波領域までの幅広い帯域で高い電磁波シールド効果を有していることを見出した。また、発明者らは、この積層体を所定の形状に成形加工してみたところ、積層体に生じる割れを効果的に低減することができることを見出した。さらに、アモルファス磁性金属を含む磁性金属層を一部又は全部結晶化させることにより、低周波領域における電磁波シールド効果をさらに高めることができることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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