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公開番号
2025141588
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024041598
出願日
2024-03-15
発明の名称
銅回路、プリント配線板及び多層基板
出願人
JX金属株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
H05K
1/02 20060101AFI20250919BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】プリント配線板を積層した際に、良好な密着性が得られる銅回路、プリント配線板及び多層基板を提供する。
【解決手段】回路パターンの延在方向に直交する断面において以下の式1で定義される窪み幅が1.0μm以上である、銅回路。
[式1] 窪み幅=(トップ幅-最小幅)/2
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
回路パターンの延在方向に直交する断面において以下の式1で定義される窪み幅が1.0μm以上である、銅回路。
[式1] 窪み幅=(トップ幅-最小幅)/2
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
回路パターンの延在方向に直交する断面において以下の式2で定義される第1の窪み比が0.05以上である、銅回路。
[式2] 第1の窪み比=窪み幅/回路高さ
([式2]において、窪み幅=(トップ幅-最小幅)/2である。)
【請求項3】
前記断面のトップとサイドとのなす角度が50~75°である、請求項1または2に記載の銅回路。
【請求項4】
前記断面の前記トップと、両側の前記サイドとのなす角度の差分が15°未満である、請求項3に記載の銅回路。
【請求項5】
前記断面において以下の式3で定義される第2の窪み比が0.08以上である、請求項1または2に記載の銅回路。
[式3] 第2の窪み比=窪み幅/トップ幅
([式3]において、窪み幅=(トップ幅-最小幅)/2である。)
【請求項6】
前記断面のボトム幅が80μm以下である、請求項1または2に記載の銅回路。
【請求項7】
多層基板に用いられる、請求項1または2に記載の銅回路。
【請求項8】
絶縁基板と、前記絶縁基板上に設けられた請求項1または2に記載の銅回路と、を備える、プリント配線板。
【請求項9】
請求項8に記載のプリント配線板を備える多層基板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、銅回路、プリント配線板及び多層基板に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
多層基板を含むプリント配線板における銅回路は、銅箔を樹脂に貼り合わせて作製した銅張積層板に、フォトリソグラフィ技術を用いてマスクパターンを形成し、サブトラクティブ法でエッチングして作製される。多層基板やビルドアップ基板の場合、銅回路パターンを作成した後に、複数のプリント配線板を積層し、熱や圧力を加えて密着させることで作製される。
【0003】
例えば、特許第4955104号(特許文献1)は、エッチングの際の銅回路のダレを抑制するためにエッチング面側の銅箔に銅よりもエッチング速度が遅い金属層を形成した銅箔を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4955104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図1(A)は、一般的なサブトラクティブ法で形成した銅回路の断面観察写真である。図1(B)は、一般的なアディティブ法で形成した銅回路の断面観察写真である。図1(A)に示されるように、サブトラクティブ法で形成した場合は、銅回路の断面におけるサイドがトップからボトムにかけてなだらかに広がる形状となることが技術常識であった。また、図1(B)に示されるように、アディティブ法で形成した場合は、銅回路の断面が比較的矩形となることが技術常識であった。しかしながら、銅回路の断面がこのような山なり、または、矩形の形状であると、プリント配線板を積層する際にアンカー効果を得づらく、プリント配線板間の密着性に劣ることを本発明者は見出した。
【0006】
本発明の実施形態はこのような問題に鑑み、プリント配線板を積層した際に、良好な密着性が得られる銅回路、プリント配線板及び多層基板を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の実施形態は、以下で規定される。
(1)回路パターンの延在方向に直交する断面において以下の式1で定義される窪み幅が1.0μm以上である、銅回路。
[式1] 窪み幅=(トップ幅-最小幅)/2
(2)回路パターンの延在方向に直交する断面において以下の式2で定義される第1の窪み比が0.05以上である、銅回路。
[式2] 第1の窪み比=窪み幅/回路高さ
([式2]において、窪み幅=(トップ幅-最小幅)/2である。)
(3)前記断面のトップとサイドとのなす角度が50~75°である、前記(1)または(2)に記載の銅回路。
(4)前記断面の前記トップと、両側の前記サイドとのなす角度の差分が15°未満である、前記(3)に記載の銅回路。
(5)前記断面において以下の式3で定義される第2の窪み比が0.08以上である、前記(1)~(4)のいずれかに記載の銅回路。
[式3] 第2の窪み比=窪み幅/トップ幅
([式3]において、窪み幅=(トップ幅-最小幅)/2である。)
(6)前記断面のボトム幅が80μm以下である、前記(1)~(5)のいずれかに記載の銅回路。
(7)多層基板に用いられる、前記(1)~(6)のいずれかに記載の銅回路。
(8)絶縁基板と、前記絶縁基板上に設けられた、前記(1)~(6)のいずれかに記載の銅回路と、を備える、プリント配線板。
(9)前記(8)に記載のプリント配線板を備える多層基板。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、プリント配線板を積層した際に、良好な密着性が得られる銅回路、プリント配線板及び多層基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(A)は、一般的なサブトラクティブ法で形成した銅回路の断面観察写真である。(B)は、一般的なアディティブ法で形成した銅回路の断面観察写真である。
本発明の実施形態に係る銅回路の回路パターンの延在方向に直交する断面の観察写真の一例である。
「窪み角度」を説明するための銅回路の回路パターンの延在方向に直交する断面の観察写真である。
実施例2の銅回路の粗化Ni層表面のSEM像である。
実施例2の銅回路の断面のSEM像である。
比較例1の銅回路の断面のSEM像である。
比較例2の銅回路の断面のSEM像である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されて解釈されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、改良などを行うことができる。この実施形態に開示されている複数の構成要素は、適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、この実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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