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公開番号2025137560
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2025115514,2022103169
出願日2025-07-09,2022-06-28
発明の名称時間ゲート検出、デュアルレイヤSPADベースの電子検出
出願人エフ イー アイ カンパニ,FEI COMPANY
代理人弁理士法人ITOH
主分類H01J 37/22 20060101AFI20250911BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本開示は、時間分解電子顕微鏡法に関する。
【解決手段】方法であって、電子顕微鏡において、電子ビームをサンプルに誘導するステップと、第1の単一光子検出器(SPD)アレイにおいて前記サンプルに誘導された対応するポンプパルスに応答する前記電子ビームの変調に基づいて、イベントを検出するステップと、前記検出されたイベントを、前記対応するポンプビームパルスの印加からの経過時間に対応する時間ビンに関連付けるステップと、を有する、方法。
【選択図】図1A

特許請求の範囲【請求項1】
方法であって、
電子顕微鏡において、
電子ビームをサンプルに誘導するステップと、
第1の単一光子検出器(SPD)アレイにおいて前記サンプルに誘導された対応するポンプパルスに応答する前記電子ビームの変調に基づいて、イベントを検出するステップと、
前記検出されたイベントを、前記対応するポンプビームパルスの印加からの経過時間に対応する時間ビンに関連付けるステップと、
を有する、方法。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
さらに、前記検出されたイベントの数のヒストグラムを形成するステップを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
さらに、対応するポンプパルス間の時間インターバルの少なくとも一部について、前記電子ビームを繰り返しブランキングするステップを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記電子ビームは、前記ポンプパルスの印加に基づいてブランク解除される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記電子ビームは、前記ポンプパルスに対する固定時間遅延でブランク解除される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ポンプパルスおよび前記電子ビームブランキングは、一定の繰り返し周波数で印加される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記一定の繰り返し周波数は、100Hz~300MHzであり、前記電子ビームは、前記一定の繰り返し周波数に関連付けられた固定周期の少なくとも95%のインターバルで繰り返しブランク化される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のSPDアレイは、単一光子アバランシェ検出器(SPAD)アレイであり、さらに、
前記第1のSPADアレイに固定された第2のSPADアレイを用いて、前記第1のSPADアレイで検出された前記イベントに対応する一致イベントが検出されたかどうかを判定するステップと、
前記一致イベントに基づいてヒストグラムを形成するステップと、
を有し、
各一致イベントについての時間ビンは、関連するポンプビームパルスに対する時間に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のSPADアレイおよび前記第2のSPADアレイは、それぞれ、第1および第2の基板上に画定され、前記第1の基板は、前記第2の基板に対して固定されており、
前記第1のSPADアレイおよび前記第2のSPADアレイに結合された第3の基板は、前記第1のSPADアレイおよび前記第2のSPADアレイの複数の対応するSPADアレイ要素についての検出イベントのヒストグラムを形成するように動作可能である、請求項8に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、時間分解電子顕微鏡法に関する。
続きを表示(約 4,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来の時間分解電子顕微鏡法は、レーザパルス、マイクロ波パルス、温度パルス、機械的または他の励起などのポンプパルスを同期させて、サンプルプロービングプロセスを開始することを中心に展開される。典型的には、ポンプパルスは、サンプルに方向付けられて、サンプルと相互作用し、サンプル応答を開始する。次に、プローブパルスが、ポンプされたサンプルに方向付けられ、プローブパルスへの応答が測定される。時間的応答は、ポンプパルスに対するプローブパルスの時間的遅延を変化させることによって得ることができる。プローブパルスは、ポンプレーザに応答して生成される電子ビームパルスであり得、多くの場合、ポンプパルスの周波数を2倍にし、周波数を2倍にしたポンプパルスに応答して電子ビームパルスを発生させることによる。パルス/プローブパルスは、信号対雑音比の増加を可能にするために繰り返され、パルス/プローブの時間的遅延を変化させることにより、サンプルの時間的応答の再構築が可能になる。これらのポンプ/プローブ測定では、適切な信号対雑音比を提供するために長い取得時間が必要になる場合がある。加えて、電子ビーム変調および関連する時間的遅延により、測定のセットアップが複雑になる。
【0003】
特定の電子検出器は高い時間的分解能を提供することができるが、高いノイズを提示し、その結果、信号対ノイズ比が低い。例えば、単一光子アバランシェ検出器(SPAD)は、単一電子に応答してアバランシェベースの出力信号を生成することができる。残念ながら、SPADはまた、電子ビーム入力がない場合にも出力信号(ダークカウント)を生成する。これらのダークカウントは、SPAD冷却によって低減することができるが、実信号と区別することはできない。
【0004】
上記を考慮して、従来のポンプ/プローブ測定アプローチに対する代替物、ならびに、代替的な検出器構成が必要である。
【発明の概要】
【0005】
荷電粒子(CP)検出器は、第1の単一光子検出器(SPD)アレイとCPビーム軸に沿って第1のSPDアレイに対して整列した第2のSPDアレイとを備える。一致検出器が、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイのうちの1つに固定され、所定の時間窓内で第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイの対応するSPDアレイ要素における荷電粒子の検出に対応する検出イベントを示すように動作可能である。いくつかの例では、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイは、それぞれ第1の基板および第2の基板上に画定され、第1の基板は、第2の基板に対して固定されている。さらなる例では、第1の基板および第2の基板は、それぞれ第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイのSPDアレイ要素が画定されている半導体基板であり、第1のSPDおよび第2のSPDは、単一光子アバランシェ検出器(SPAD)である。典型的な例では、一致検出器は、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイの対応するSPDアレイ要素の各対に対して対応する一致検出器要素を含む。場合によっては、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイは、異なる数のSPD要素を含み、一致検出器は、第1のSPDアレイの少なくとも1つのSPD要素および第2のSPDアレイの少なくとも1つのSPD要素における荷電粒子の検出に応答して検出イベントを示すように構成されている。一致検出器は、第1の基板および第2の基板のうちの少なくとも1つに固定された第3の基板上に画定することができる。他の例では、フレームが、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイを整列させるために配置され、少なくとも1つのスペーサが、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイの分離を確定するために配置される。第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイは、それぞれ第1および第2の基板上に画定することができ、第1の基板は、第2の基板に対して固定することができる。第3の基板は、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイから検出イベントを受信し、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイの複数の対応するSPDアレイ要素について各受信した検出イベントに関連付けられたタイムスタンプを生成するように、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイに結合される。いくつかの例では、第3の基板は、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイから検出イベントを受信し、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイの複数の対応するSPDアレイ要素について検出イベントのヒストグラムを生成するように、第1のSPDアレイおよび第2のSPDアレイに結合される。第1のSPDおよびSPDアレイは、単一光子アバランシェ検出器(SPAD)アレイであることができる。
【0006】
方法は、電子顕微鏡において、電子ビームをサンプルに方向付けることと、第1の単一光子検出器(SPD)アレイにおいてサンプルに方向付けられた対応するポンプビームパルスに応答する電子ビームの変調に基づいてイベントを検出することと、を含む。検出されたイベントは、対応するポンプビームパルスの印加からの経過時間に対応する時間ビンに関連付けられている。典型的には、検出されたイベントの数のヒストグラムが作成される。いくつかの実施形態では、電子ビームは、対応するポンプビームパルス間の時間間隔の少なくとも一部分について、繰り返しブランクされる。電子ビームは、ポンプパルスの印加に基づいてブランク解除することができ、いくつかの例では、電子ビームは、ポンプビームパルスに対して固定時間遅延でブランク解除され、ポンプビームパルスおよび電子ビームブランキングは、固定繰り返し周波数で印加される。固定繰り返し周波数は、100Hz~300MHzであることができ、電子ビームは、固定繰り返し周波数に関連付けられた固定周期の少なくとも95%の間隔で繰り返しブランクすることができる。
【0007】
代表的な実施形態によれば、第1のSPDアレイは、単一光子アバランシェ検出器(SPAD)アレイであり、第1のSPADアレイに固定された第2のSPADアレイを用いて、第1のSPADアレイで検出されたイベントに対応する一致イベントが検出されたかどうかが判定される。ヒストグラムは、一致イベントに基づいて形成され、各一致イベントについての時間ビンは、関連するポンプビームパルスに対する時間に基づいている。いくつかの例では、第1のSPADアレイおよび第2のSPADアレイは、それぞれ第1および第2の基板上に画定され、第1の基板は、第2の基板に対して固定され、第3の基板は、第1のSPADアレイおよび第2のSPADアレイに結合され、第1のSPADアレイおよび第2のSPADアレイの複数の対応するSPADアレイ要素についての検出イベントのヒストグラムを生成するように動作可能である。
【0008】
前述および他の特徴、ならびに開示された技術の効果は、添付の図を参照する以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ポンプビームおよび単一光子アバランシェ検出器(SPAD)アレイを使用するように構成された代表的な電子顕微鏡システムを示す。
図1Aのシステムに関連付けられた代表的なタイミング図である。
ポンプビーム、SPADアレイを使用し、プローブ電子ビームをブランクおよびブランク解除するように構成された代表的な電子顕微鏡システムを示す。
図2Aのシステムに関連付けられた代表的なタイミング図である。
ポンプビーム、ポンプビームに応答して生成されるプローブ電子ビーム、およびSPADアレイを使用するように構成された代表的な電子顕微鏡システムを示す。
図3Aのシステムに関連付けられた代表的なタイミング図である。
一緒に固定されたウェーハなどのそれぞれの基板上に画定された第1および第2のSPADアレイを含むスタックされたSPADアセンブリを示す。
間隔を空けて配置された第1および第2のSPADアレイを含むスタックされたSPADアセンブリを示す。
共通基板の対向する主面に画定された第1および第2のSPADアレイを含むスタックされたSPADアレイの断面図である。
関連する基板回路領域を含む、第1および第2の基板上に画定された二次元スタックされたSPADアレイを示す。
第1の基板上に画定され、第2の基板上に画定された一次元SPADアレイと整列してスタックされた二次元SPADアレイを示す。
検出イベント回路が配置されているそれぞれの回路エリアを含む複数のサブアレイを備える二次元SPADアレイを示す。
ポンプパルスに応答するサンプル電子ビーム変調がSPADアレイを使用して検出されて、SPADアレイの一部またはすべてのSPAD要素の到着時間ヒストグラムを生成する代表的な方法を示す。
スタックされたSPADアレイを使用する代表的な方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
序論
電子顕微鏡で使用される従来のポンププローブ法とは異なり、開示されたアプローチでは、電子ビームを変調する必要はないが、SPADアレイおよびポンプパルスは、SPADアレイに印加されるゲート信号と同期される。シンチレータベースの検出器を使用した場合でも、5~30ps以上の時間分解能を達成することができる。プローブビームとして機能する電子ビームは、従来の透過型電子顕微鏡法と同様にオンのままにするか、あるいは、静電ブランカーまたは他の変調器を使用してより遅いタイムスケールで変調して、サンプルの線量を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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