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公開番号2025135895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033962
出願日2024-03-06
発明の名称幼齢木保護具
出願人高知県種苗緑化協同組合
代理人個人
主分類A01G 13/20 20250101AFI20250911BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 幼齢木の生長を妨げることなく野生動物から保護でき、設置場所への運搬が簡便で、設置作業も非常に容易であるとともに、低コストで回収作業を不要とした幼齢木保護具を提供する。
【解決手段】 幼齢木保護具10は、幼齢木の近傍に立設される支柱12と、長尺の一対の板状部14、14を相対させた状態で形成される挟持部材16と、を含んで構成され、幼齢木Tの先端部Xを露出させた状態で、一対の板状部14、14間に幼齢木T及び支柱12を挟んだ状態で設置される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
幼齢木の近傍に立設される支柱と、
長尺の一対の板状部を相対させた状態で形成される挟持部材と、
を含んで構成され、
前記幼齢木の先端部を露出させた状態で、前記一対の板状部間に前記幼齢木及び前記支柱を挟んだ状態で設置されることを特徴とする幼齢木保護具。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記挟持部材が、各前記板状部の一方の長辺同士を予め接合することによって形成されるか、或いは一の板状部材を二つ折りにして前記一対の板状部を相対させた状態とすることによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の幼齢木保護具。
【請求項3】
前記板状部がヤシ繊維から成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の幼齢木保護具。
【請求項4】
幼齢木の近傍に支柱を立設し、
長尺の一対の板状部を相対させた状態で形成される挟持部材に係る該一対の板状部間に、前記幼齢木の先端部を露出させた状態で、前記幼齢木及び前記支柱を挟み込み、該一対の板状部を接合することを特徴とする幼齢木保護方法。
【請求項5】
前記挟持部材に係る各前記一対の板状部の一方の長辺同士を予め接合しておき、
前記一対の板状部間に前記幼齢木及び前記支柱を挟み込んだ後、各前記一対の板状部の他方の長辺同士を接合することを特徴とする請求項4に記載の幼齢木保護方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、幼齢木を野生動物の食害などから保護する幼齢木保護具に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、植栽した幼齢木を、シカ、野ウサギ、野ネズミなどの野生動物による食害から保護するための保護具が種々開示されている(例えば、特許文献1から特許文献4を参照。)。特許文献1には、棒状の支柱と、前記支柱の一端に着脱可能である環状部材と、前記環状部材に取り付けられ、網目を有し縦長筒状又は円錐台状である形状を有し、前記支柱を覆う保護ネットと、前記支柱に嵌合して前記支柱と前記保護ネットを係止する係止部材を備えることを特徴とする苗木等保護具が開示されている。当該特許文献1に開示された苗木等保護具によると、苗木等に設置するときにおいて、保護ネットと環状部材を支柱に取り付けるときにより簡便に取り付けることができ、複数の苗木等に設置するとしても設置に掛かる時間を大幅に短縮することができる、と記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、透明または半透明の樹脂製シートからなるプロテクタ本体の両側縁部に係合突部を千鳥状にそれぞれ配置するとともに、前記係合突部の基部に設けた係止用切り欠き部の中心を、前記プロテクタ本体の外周縁部と前記係合突部の外周縁部との交点よりも奥側に配置するとともに、前記係合突部の前記係止用切り欠き部に他の前記係合突部の前記係止用切り欠き部を係止することを特徴とするツリープロテクタが開示されている。当該特許文献2に開示されたツリープロテクタによると、製造コストが低減でき、現場における組立作業が容易であって、耐久性が向上する、と記載されている。
【0004】
更に、特許文献3には、合成樹脂ネットからなる角筒形状の網筒体の四隅のコーナー部に、L形の断面形状を備えた非硬質で変形及び復元が自在な合成樹脂製の縦帯を設けたことを特徴とする獣害防止用網筒体が開示されている。当該特許文献3に開示された害獣防止用網筒体によると、押し広げられた略平らな状態で多数の獣害防止用網筒体を積み重ねて、一度に大量の獣害防止用網筒体を現場まで運搬することができ、現場で獣害防止用網筒体を幼木の周囲に設置するときには、網筒体の四隅の縦帯の形状を手で少し修正するだけで、四隅の縦帯が全て元のL形の断面形状に復元するため、獣害防止用網筒体を簡単に元の角筒形状に復元することができる、と記載されている。
【0005】
また、特許文献4には、通気性を有し、光透過性が50%以上であるポリエステル、ポリオレフィン繊維の布または不織布を、縫製、融着または接着して筒状とし、太さおよび形状を苗木を収めやすい円錐台、または苗木を収めやすい円柱とし、高さを100~180cmとした苗木の被覆保護用筒状物であって、該筒状物が筒の基部から先端までが直線状に支柱に固定され、その支柱が支柱全体または先端にしなりを有する棒であることを特徴とする、苗木の被覆保護用筒状物が開示されている。当該特許文献4に開示された被覆保護用筒状物によると、野外自然条件下で3年以上の耐久性を有するので、草食動物の食害から苗木を保護することができる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6344571号公報
特許第5773428号公報
特許第4199083号公報
特許第3548956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1から特許文献4に開示された苗木等保護具などによると、野生動物による食害などから幼齢木を保護することができるものと思料する。
【0008】
しかしながら、山林へ植樹された各幼齢木への設置作業は手作業であるため、設置場所への運搬が簡便で、容易に設置できる幼齢木保護具が求められている。特許文献1から特許文献4に開示された苗木等保護具などは、何れも設置場所への運搬は容易であるものと思料するが、特許文献1に開示された幼齢木保護具や特許文献4に開示された被覆保護用筒状物は、幼齢木を覆って筒状に形成する必要があり、特許文献2に開示されたツリープロテクタも筒状に組み立てる作業が必要となり、手間を要するものと思料する。
【0009】
また、特許文献2に開示されたツリープロテクタのようには再利用可能となっているが、その反面、回収作業が必要となる。この回収作業に非常に労力を要するとともに、回収作業に伴う人件費も掛かるため、かえってコスト高を招くおそれがある。
【0010】
更に、回収作業を不要とするべく、特許文献1に係る苗木等保護具や特許文献3に開示された獣害防止用網筒体などでは、構成部材に生分解性樹脂を使用することも開示されているが、生分解性樹脂の使用もコスト高を招くこととなる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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