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公開番号2025135884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033945
出願日2024-03-06
発明の名称鋼桁上フランジ上面とPCa床版下面との間にセメント系充填材を埋め込む空隙形成用の型枠構造及びこの型枠構造を用いた床版構造構築方法
出願人ピーエス・コンストラクション株式会社
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類B28B 7/00 20060101AFI20250911BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】鋼桁上フランジ上面の全幅にわたってセメント系充填材を充填することができ、鋼桁上フランジおよびPCa床版に対する着脱が容易な型枠構造を提供する。
【解決手段】この型枠構造は、鋼桁1上フランジ1A上面とPCa床版下面との間にセメント系充填材が充填される空隙を形成する型枠本体5を含む型枠構造であって、型枠本体を載置する型枠載置板7を備え、型枠載置板は、型枠本体が載置される側の面の一部が、少なくとも型枠本体が載置される領域を除いて鋼桁上フランジ下面と接するように配置され、かつ、型枠構造は、マグネットユニット91と、このマグネットユニットに設けられ、型枠載置板を鋼桁上フランジ下面とマグネットユニットとの磁着により支持する載置板支持部と、を有する。
【選択図】図4B
特許請求の範囲【請求項1】
鋼桁上フランジ上面とPCa床版下面との間にセメント系充填材が充填される空隙を形成する型枠本体を含む型枠構造であって、
前記型枠本体を載置する型枠載置板を備え、
前記型枠載置板は、前記型枠本体が載置される側の面の一部が、少なくとも前記型枠本体が載置される領域を除いて鋼桁上フランジ下面と接するように配置され、
かつ、前記型枠構造は、
マグネットユニットと、
前記マグネットユニットに設けられ、前記型枠載置板を前記鋼桁上フランジ下面と前記マグネットユニットとの磁着により支持する載置板支持部と、を有する
型枠構造。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
請求項1に記載の型枠構造であって、
前記マグネットユニットは、前記鋼桁の上フランジ下面との磁着のオン/オフを切り替えることが可能なように構成される
型枠構造。
【請求項3】
請求項1または2の型枠構造を用いて床版構造を構築する床版構造構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁上部工において鋼桁上フランジ上にプレキャスト・コンクリート床版(以下、「PCa床版」という。)を敷設して床版構造を構築する際に、鋼桁上フランジ上面とPCa床版下面との間(以下、「接合部」という。)にセメント系充填材を充填する空隙の形成に用いられる型枠構造およびこれを用いた床版構造構築方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁上部工の鋼桁上フランジ上にPCa床版を敷設して床版構造を構築する際、鋼桁上フランジ上面とPCa床版下面との間に適宜空隙を設けておき、その空隙にセメント系充填材を充填して接合部を形成し両者を一体化することが行われている。一般的には、PCa床版の鋼桁上フランジ位置に、上面から下面に達する貫通孔を設けておき、PCa床版を鋼桁上フランジ上に、貫通孔が鋼桁上フランジ上に位置するようにPCa床版下面と鋼桁上フランジ上面間に空隙を設けて載置する。次いで、PCa床版の貫通孔を通してスタッドジベルを鋼桁上フランジ上面に溶植し、PCa床版の貫通孔よりセメント系充填材を注入して、硬化させる。
【0003】
鋼桁上フランジ上面とPCa床版下面との間の空隙にセメント系充填材を注入する際には、空隙部からセメント系充填材が漏出しないように空隙を囲う型枠が必要である。その型枠材には、L字型部材、スポンジパッキン、板バネを用いた特殊専用金具等が用いられる。
【0004】
例えば、非特許文献1には、ソールスポンジを型枠に用いる方法が開示されている。ソールスポンジと鋼桁上面及びPCa床版下面とが密に接触することで、空隙からのフランジ幅方向へのモルタル漏出を抑えることができる。
【0005】
また、特許文献1には、PCa床版下面にインサートを埋め込み、このインサートに一端部を累着した取付ボルトに横端太材を支持し、横端太材に空隙からのセメント系充填材の漏出を阻止する型枠材を抑える型枠押さえ材を固定する方法が開示されている。
【0006】
特許文献2には、鋼桁上フランジの上面両端部に弾性型枠材を配置し、両端の弾性型枠材の間にセメント系充填材を充填する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-073847号公報
特開平10-131125号公報
【非特許文献】
【0008】
PC床版施工の手引きプレキャストPC床版編、平成16年3月(p34,46)、社団法人日本橋梁建設協会発刊
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示された型枠材の固定方法では、PCa床版下面にインサートを埋め込んだり、インサートに一端部を累着した取付ボルトに横端太材を支持する必要があるなど、煩雑な作業を要し、着脱の手聞がかかり、工期の延長を招くおそれがある。
特許文献2に開示された型枠材の固定方法では、鋼桁上フランジの上面両端に弾性型枠材を配置するので、鋼桁上フランジ上面の幅全体にわたってセメント系充填材が行き渡らず、「接合部」としての強度が減少する。
また、ソールスポンジにはポリエチレンの樹脂発泡体が用いられることが多いが、長期的な耐久性は保証されておらず、年月を経て劣化し脱落してしまう恐れがある。また、耐熱性も優れているとはいえず、火害に対する抵抗性は無い。これに対して、充填材の硬化後にシール材等の別材料と置き換えることもできるが、その分費用と手間がかかることとなる。
【0010】
以上のような事情を鑑み、本発明は、鋼桁上フランジ上面の全幅にわたってセメント系充填材を充填することができ、鋼桁上フランジおよびPCa床版に対する着脱が容易な型枠構造及びこの型枠構造を用いた床版構造構築方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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