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公開番号
2025135861
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024033882
出願日
2024-03-06
発明の名称
パン類の製造方法、パン類、製パン性向上方法及びパン類の品質向上方法
出願人
敷島製パン株式会社
,
株式会社 山本忠信商店
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A21D
2/36 20060101AFI20250911BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約
【課題】食塩添加量が通常より少ない低塩パン類、又は食塩不添加の無塩パン類であっても、優れた製パン性を有し、高品質なパン類を得ることが可能なパン類の製造方法、パン類、製パン性向上方法及びパン類の品質向上方法を提供する。
【解決手段】パン類の製造方法は、高分子グルテニンサブユニットのDゲノムの遺伝子型がGlu-D1dであり、低分子グルテニンサブユニットのAゲノムの遺伝子型がGlu-A3dであり、低分子グルテニンサブユニットのBゲノムの遺伝子型がGlu-B3gであり、低分子グルテニンサブユニットのBゲノムのアミロース合成遺伝子型がWx-B1bである品種の小麦から製粉された第1の小麦粉と、第1の小麦粉の品種よりグルテンの強度の弱い品種の小麦から製粉された第2の小麦粉と、を配合して生地を調製する工程を含む。第1の小麦粉は、全小麦粉量100重量部に対して、10重量部以上100重量部未満配合され、食塩は、全小麦粉量100重量部に対して0.0重量部~1.0重量部添加される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
高分子グルテニンサブユニットのDゲノムの遺伝子型がGlu-D1dであり、
低分子グルテニンサブユニットのAゲノムの遺伝子型がGlu-A3dであり、
低分子グルテニンサブユニットのBゲノムの遺伝子型がGlu-B3gであり、
低分子グルテニンサブユニットのBゲノムのアミロース合成遺伝子型がWx-B1bである品種の小麦から製粉された第1の小麦粉と、
前記第1の小麦粉の品種よりグルテンの強度の弱い品種の小麦から製粉された第2の小麦粉と、
を配合して生地を調製する工程を含み、
前記第1の小麦粉は、全小麦粉量100重量部に対して、10重量部以上100重量部未満配合され、
食塩は、全小麦粉量100重量部に対して0.0重量部~1.0重量部添加される、
ことを特徴とするパン類の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第2の小麦粉は、
高分子グルテニンサブユニットのDゲノムの遺伝子型がGlu-D1dであり、
低分子グルテニンサブユニットのBゲノムの遺伝子型がGlu-B3b又はGlu-B3abである品種の小麦から製粉された小麦粉である、
ことを特徴とする請求項1に記載のパン類の製造方法。
【請求項3】
前記食塩は、全小麦粉量100重量部に対して0.0重量部~0.5重量部添加される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパン類の製造方法。
【請求項4】
前記食塩は、添加されない、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパン類の製造方法。
【請求項5】
前記第2の小麦粉は、低分子グルテニンサブユニットのBゲノムのアミロース合成遺伝子型がWx-B1bである品種の小麦から製粉された小麦粉である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパン類の製造方法。
【請求項6】
前記生地は、リーンな生地であり、前記パン類は、非解離型酢酸を160ppm以上の濃度で含有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパン類の製造方法。
【請求項7】
前記生地は、リッチな生地であり、前記パン類は、非解離型酢酸を40ppm以上の濃度で含有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のパン類の製造方法。
【請求項8】
高分子グルテニンサブユニットのDゲノムの遺伝子型がGlu-D1dであり、
低分子グルテニンサブユニットのAゲノムの遺伝子型がGlu-A3dであり、
低分子グルテニンサブユニットのBゲノムの遺伝子型がGlu-B3gであり、
低分子グルテニンサブユニットのBゲノムのアミロース合成遺伝子型がWx-B1bである品種の小麦から製粉された第1の小麦粉と、
前記第1の小麦粉の品種よりグルテンの強度の弱い品種の小麦から製粉された第2の小麦粉と、
を配合した生地からなり、
前記第1の小麦粉は、全小麦粉量100重量部に対して、10重量部以上100重量部未満配合され、
食塩は、全小麦粉量100重量部に対して0.0重量部~1.0重量部添加される、
ことを特徴とするパン類。
【請求項9】
前記第2の小麦粉は、
高分子グルテニンサブユニットのDゲノムの遺伝子型がGlu-D1dであり、
低分子グルテニンサブユニットのBゲノムの遺伝子型がGlu-B3b又はGlu-B3abである品種の小麦から製粉された小麦粉である、
ことを特徴とする請求項8に記載のパン類。
【請求項10】
前記生地は、リーンな生地であり、前記パン類は、非解離型酢酸を160ppm以上の濃度で含有する、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載のパン類。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パン類の製造方法、パン類、製パン性向上方法及びパン類の品質向上方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
塩化ナトリウム(食塩)に含まれるナトリウムは、人体の細胞の細胞液のバランスを維持し、ヒトの神経及び筋肉の機能において重要な役割を果たしている。しかし、食塩の過剰摂取は、高血圧及び循環器系疾病の危険因子となり得る。これらの病気を回避し健康を維持するためには、1日当たりの食塩摂取量の低減が推奨されている。日本人の食事摂取基準(2015年版)(平成26年厚生労働省)に基づいて、2015年4月から、厚生労働省は、日本人のナトリウム(食塩相当量)の食事からの摂取目標量を、男性9.0g/日未満、女性7.5g/日未満から男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満に低減させた。
【0003】
食塩は、食品全般において広く使用されている代表的な調味料であり、多くの加工食品に添加されている。特に、パン類の製造において、適当量の食塩の添加は、パン生地の物性の改善(弾性の強化)を通じてパン生地の製パン性に大きく寄与するとともに、良好な呈味性にも深く関係しているため、食塩はパン類の製造にはかかせない原料の一つである。しかしながら、上記のとおり現在、日本においては食塩摂取量を減らす動きが拡大しており、それを達成するために、各種の無塩食品及び減塩(低塩)食品が製造販売されてきた。
【0004】
無塩又は減塩(低塩)のパン類の製法がいくつか提案されてきた。
【0005】
特許文献1には、Bacillus stearothermophilus由来のプロテアーゼをグルテンフリーの米粉で作成した生地に添加することにより、食塩を添加することなく、焼き色が良く、ふんわりとして柔らかく、老化の遅いパンが製造できることが開示されている。
【0006】
特許文献2には、通常食塩濃度の生地と無塩生地とを別々に製造し、それらを組み合わせて生地、パンを製造し、パン全体の食塩濃度を低下させた低塩パンの製造法が開示されている。本製造法によって得られたパンは低塩パンでありながら、通常食塩濃度の従来のパンに近い塩味を呈することが示されている。
【0007】
特許文献3には、グルテニンサブユニットの遺伝子型がグルテンの網目構造を密にする Glu-D1dを持ち、かつ網目構造の量を増やすGlu-B3b、Glu-B3g及びGlu-B3abの少なくともいずれかを持ち、Wx-B1が欠損した小麦品種の小麦を製粉したベース小麦粉と、ベース小麦粉とグルテニンサブユニットの遺伝子型が異なる穀物粉とを用いて製造されたブレンド粉を用いて無・低塩素材用パンの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2014-33646号公報
特開2017-18007号公報
特開2017-6021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、特許文献1のパンは、米粉パンであり、小麦粉を用いたパンとは、食感、呈味などが大きく異なるため、特許文献1に記載のプロテアーゼを、小麦粉を用いたパンに適用しても同様の効果が得られないという問題があった。
【0010】
また、特許文献2による製パン法では、通常食塩濃度の生地と無塩生地との間で、生地中の食塩濃度が異なるため、両生地におけるイーストの膨張速度が異なり、均一な内相や良好な外観・食感を得るのが困難である等の弊害があり、また、生地の一部に必ず通常食塩濃度の生地を用いるため、無塩パンの製造が不可能という点で課題を残していた。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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