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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025135345
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-18
出願番号
2024033131
出願日
2024-03-05
発明の名称
化合物の製造方法、および、化合物
出願人
三菱瓦斯化学株式会社
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C07D
307/52 20060101AFI20250910BHJP(有機化学)
要約
【課題】芳香族ジアミンの製造方法、および前記製造方法に用いる新規な化合物の提供。
【解決手段】式(Pm)で表される化合物のホルミル基に対し、1価または2価の脂肪族アルコールを反応させることを含む、式(Pa)で表される化合物の製造方法。(式中、Hrはハロゲン原子、Xはヘテロ原子、R
s1
およびR
s2
は、炭素数1~10の脂肪族炭化水素基、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成していてもよい。)
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(Pm)で表される化合物のホルミル基に対し、1価または2価の脂肪族アルコールを反応させることを含む、式(Pa)で表される化合物の製造方法。
TIFF
2025135345000040.tif
30
170
(式(Pm)中、Hrはハロゲン原子であり、Xはヘテロ原子であり、n1は、1または2である。)
TIFF
2025135345000041.tif
35
170
(式(Pa)中、Hrはハロゲン原子であり、Xはヘテロ原子であり、R
s1
およびR
s2
は、それぞれ独立に、炭素数1~10の脂肪族炭化水素基であり、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成していてもよい。n1は、1または2である。n1が2のとき、それぞれのR
s1
およびR
S2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい。)
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記反応を、水を除きながら行う、請求項1に記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
【請求項3】
前記反応を0~40℃で行う、請求項1に記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
【請求項4】
前記反応を、水を除きながら行い、かつ、前記反応を0~40℃で行う、請求項1に記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
【請求項5】
前記式(Pa)中、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成している、請求項1~4のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
【請求項6】
前記式(Pa)中、n1が1である、請求項1~5のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
【請求項7】
前記式(Pa)中、Xが酸素原子である、請求項1~6のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
【請求項8】
前記式(Pa)中、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して5員環または6員環を形成している、請求項1~7のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
【請求項9】
前記式(Pa)中、n1が1であり、
Xが酸素原子であり、
R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して5員環または6員環を形成しており、
請求項1~8のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
【請求項10】
前記式(Pa)で表される化合物が下記式(Pa-2)で表される化合物を含む、請求項1~9のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
TIFF
2025135345000042.tif
48
170
(式(Pa-2)中、Hrはハロゲン原子であり、R
s4
は水素原子またはメチル基であり、n2は0または1である。)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は化合物の製造方法、および、新規化合物に関する。特に、2,5-ビス(アミノメチル)フラン(AMF)等化合物を製造することができる化合物の製造方法、および、そのために用いる中間体等に関する。
続きを表示(約 4,900 文字)
【背景技術】
【0002】
エポキシ樹脂の硬化剤、潤滑剤、接着剤、柔軟仕上げ剤、界面活性剤として、また、ポリアミドやポリウレタンの原料として用いられるジアミン化合物は、ジアルデヒドから還元的アミノ化によって合成可能なことは知られている。
例えば、特許文献1には、2,5-ビス(アミノメチル)フラン(AMF)を製造する方法であって、2,5-ジホルミルフラン(DFF)、n-ブチルアミンおよび溶媒を反応容器内で混合し、さらに、前記反応容器内に水素化触媒、アンモニアおよび水素を添加し、還元的アミノ化反応を行う工程を含むことを特徴とする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2017/169739号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、2,5-ビス(アミノメチル)フラン(AMF)の合成に際し、ブチルアミンを用いており、ブチルアミンの分離回収の手間がかかる。すなわち、新たな、2,5-ビス(アミノメチル)フラン(AMF)等の芳香族ジアミンの製造方法が求められる。
本発明はかかる課題を解決することを目的とするものであって、新たな、2,5-ビス(アミノメチル)フラン(AMF)等の芳香族ジアミンの製造方法を提供することを目的とする。また、前記製造方法に用いる新規な化合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題のもと、本発明者が検討を行った結果、下記手段により、上記課題は解決された。
<1>式(Pm)で表される化合物のホルミル基に対し、1価または2価の脂肪族アルコールを反応させることを含む、式(Pa)で表される化合物の製造方法。
TIFF
2025135345000001.tif
30
170
(式(Pm)中、Hrはハロゲン原子であり、Xはヘテロ原子であり、n1は、1または2である。)
TIFF
2025135345000002.tif
35
170
(式(Pa)中、Hrはハロゲン原子であり、Xはヘテロ原子であり、R
s1
およびR
s2
は、それぞれ独立に、炭素数1~10の脂肪族炭化水素基であり、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成していてもよい。n1は、1または2である。n1が2のとき、それぞれのR
s1
およびR
S2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい。)
<2>前記反応を、水を除きながら行う、<1>に記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<3>前記反応を0~40℃で行う、<1>に記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<4>前記反応を、水を除きながら行い、かつ、前記反応を0~40℃で行う、<1>に記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<5>前記式(Pa)中、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成している、<1>~<4>のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<6>前記式(Pa)中、n1が1である、<1>~<5>のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<7>前記式(Pa)中、Xが酸素原子である、<1>~<6>のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<8>前記式(Pa)中、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して5員環または6員環を形成している、<1>~<7>のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<9>前記式(Pa)中、n1が1であり、
Xが酸素原子であり、
R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して5員環または6員環を形成しており、
<1>~<8>のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<10>前記式(Pa)で表される化合物が下記式(Pa-2)で表される化合物を含む、<1>~<9>のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
TIFF
2025135345000003.tif
48
170
(式(Pa-2)中、Hrはハロゲン原子であり、R
s4
は水素原子またはメチル基であり、n2は0または1である。)
<11>前記式(Pa)で表される化合物が下記式(Pa-3)で表される化合物を含む、<1>~<9>のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
TIFF
2025135345000004.tif
34
170
(式(Pa-3)中、Hrはハロゲン原子である。)
<12>前記1価または2価の脂肪族アルコールが、1,3-プロパンジオールを含む、<1>~<11>のいずれか1つに記載の式(Pa)で表される化合物の製造方法。
<13>式(Pa)で表される化合物のHrに、アミノ化反応を進行させることを含む、式(PA)で表される化合物の製造方法。
TIFF
2025135345000005.tif
35
170
(式(Pa)中、Hrはハロゲン原子であり、Xはヘテロ原子であり、R
s1
およびR
s2
は、それぞれ独立に、炭素数1~10の脂肪族炭化水素基であり、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成していてもよい。n1は、1または2である。n1が2のとき、それぞれのR
s1
およびR
S2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい。)
TIFF
2025135345000006.tif
35
170
(式(PA)中、Xはヘテロ原子であり、R
s1
およびR
s2
は、それぞれ独立に、炭素数1~10の脂肪族炭化水素基であり、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成していてもよい。n1は、1または2である。n1が2のとき、それぞれのR
s1
およびR
S2
【発明の効果】
【0006】
本発明により、新たな、2,5-ビス(アミノメチル)フラン(AMF)等の芳香族ジアミンを提供可能になった。また、前記製造方法に用いる新規な化合物を提供可能になった。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という)について詳細に説明する。なお、以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明は本実施形態のみに限定されない。
なお、本明細書において「~」とはその前後に記載される数値を下限値および上限値として含む意味で使用される。また、本明細書における数値の上限値と下限値は、前記上限値と下限値のいずれの組み合わせについても、本実施形態の一例として挙げられる。
本明細書において、各種物性値および特性値は、特に述べない限り、23℃におけるものとする。また、室温も23℃とする。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換および無置換を記していない表記は、置換基を有さない基(原子団)と共に置換基を有する基(原子団)をも包含する。例えば、「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含する。本明細書では、置換および無置換を記していない表記は、無置換の方が好ましい。
本明細書における置換基の例としては、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、複素環基、複素環オキシ基、アルケニル基、アルキルスルファニル基、アリールスルファニル基、アシル基またはアミノ基であることが好ましく、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アルケニル基、または、アシル基であることがより好ましく、アルキル基、アリール基、アリールオキシ基またはアルケニル基であることがさらに好ましく、アルキル基であることが一層好ましい。これらの置換基の式量は、15以上であることが好ましく、また、200以下であることが好ましい。式量とは、例えば、メチル基(-CH
3
)であれば、15である。これらの置換基はさらに置換基を有していてもよいが、置換基を有していない方が好ましい。
【0008】
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。
本明細書で示す規格で説明される測定方法等が年度によって異なる場合、特に述べない限り、2023年1月1日時点における規格に基づくものとする。本明細書で示す規格で説明される測定方法等が2023年1月1日時点で廃止となっている場合、廃止時点の規格に基づくものとする。
【0009】
本実施形態はでは、式(Pm)で表される化合物のホルミル基に対し、1価または2価の脂肪族アルコールを反応させることを含む、式(Pa)で表される化合物の製造方法を開示する。
TIFF
2025135345000015.tif
30
170
(式(Pm)中、Hrはハロゲン原子であり、Xはヘテロ原子であり、n1は、1または2である。)
TIFF
2025135345000016.tif
35
170
(式(Pa)中、Hrはハロゲン原子であり、Xはヘテロ原子であり、R
s1
およびR
s2
は、それぞれ独立に、炭素数1~10の脂肪族炭化水素基であり、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成していてもよい。n1は、1または2である。n1が2のとき、それぞれのR
s1
およびR
S2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい。)
【0010】
さらには、詳細を後述するとおり、式(Pa)で表される化合物のHrに、アミノ化反応を進行させることを含む、式(PA)で表される化合物の製造方法によって、式(PA)で表される化合物を得ることが好ましい。
TIFF
2025135345000017.tif
35
170
(式(PA)中、Xはヘテロ原子であり、R
s1
およびR
s2
は、それぞれ独立に、炭素数1~10の脂肪族炭化水素基であり、R
s1
およびR
s2
は、互いに結合して環を形成していてもよい。n1は、1または2である。n1が2のとき、それぞれのR
s1
およびR
S2
は、それぞれ、同一であっても異なっていてもよい。)
(【0011】以降は省略されています)
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