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公開番号2025135093
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024032691
出願日2024-03-05
発明の名称コネクタユニット
出願人住友電装株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01R 13/74 20060101AFI20250910BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】抜き勾配が設定された取付部材に対するコネクタのガタつきを抑制する技術を提供する。
【解決手段】コネクタユニット100は、取付部材50と、コネクタ10と、を備えている。取付部材50は、前後方向に貫通する貫通孔50Aと、貫通孔50Aの内面から径方向内側に張り出す着座部50Nと、を有している。コネクタ10は、貫通孔50A内に配置されるハウジング11と、ハウジング11の外周面から突出するロック部12と、ハウジング11の外面から張り出してロック部12との間に前後方向に間隔を空けて配置される鍔部15と、を有している。着座部50Nは、ロック部12と鍔部15との間に挟まる。鍔部15は、着座部50Nに接触可能に対向する対向面15Aを有している。対向面15Aには、凸部16が突出して設けられ、着座部50Nには、凸部16と接触して凸部16の軸周り方向の変位を抑制する変位抑制部50Dが設けられている。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項１】
取付部材と、前記取付部材に取り付けられるコネクタと、を備え、
前記取付部材は、
軸方向に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔の内面から径方向内側に張り出す着座部と、
を有し、
前記コネクタは、
前記貫通孔の内部に配置されるハウジングと、
前記ハウジングの外周面から突出する弾性変形可能なロック部と、
前記ハウジングの外面から張り出して前記ロック部との間に前記軸方向に間隔を空けて配置される鍔部と、
を有し、
前記着座部は、前記ロック部と前記鍔部との間に挟まるように配置され、
前記鍔部は、前記着座部に接触可能に対向する対向面を有し、
前記対向面には、凸部が突出して設けられ、
前記着座部には、前記凸部と接触して前記凸部の軸周り方向の変位を抑制する変位抑制部が設けられている、コネクタユニット。
続きを表示（約 810 文字）【請求項２】
前記変位抑制部は、前記着座部に凹設されており、
前記凸部は、前記ロック部の先端と対向する位置に配置され、前記変位抑制部に挿入される、請求項１に記載のコネクタユニット。
【請求項３】
前記ハウジングは、幅方向を長手方向とする形状であり、
前記ロック部は、前記ハウジングの前記幅方向の両端に設けられ、
前記ハウジングは、前記ロック部の間に配置されて高さ方向に突出する突出部を有し、
前記取付部材は、前記貫通孔の前記ハウジングの離脱方向で前記突出部に接触可能に対向する被係止部を有している、請求項１又は請求項２に記載のコネクタユニット。
【請求項４】
前記凸部は、前記軸方向と交差する延出方向に延びるリブ状をなし、
前記変位抑制部は、前記凸部における前記延出方向の両端に接触する一対の接触面を有している、請求項１又は請求項２に記載のコネクタユニット。
【請求項５】
前記貫通孔の内面には、前記軸方向の一方向への抜き勾配の基点と、前記軸方向の他方向への抜き勾配の基点とが隣接する隣接部が設けられ、
前記接触面は、前記隣接部に設けられている、請求項４に記載のコネクタユニット。
【請求項６】
前記コネクタは、
相手側コネクタに係止する相手側ロック部を有し、
前記突出部は、前記相手側ロック部の後方に配置され、
前記取付部材は、
前記貫通孔を囲んだ筒状をなして前記軸方向に延びて内部に前記コネクタが配置される筒部を有し、
前記筒部の内面には、前記相手側ロック部を避けるように凹んだ形態で前記軸方向に延びる溝部が設けられ、
前記突出部は、前記溝部を塞ぐように前記溝部内に配置されて前記溝部内において前記被係止部に係止される、請求項３に記載のコネクタユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、コネクタユニットに関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、端子付電線が挿通された軸シール部をハウジングの被挟込部によって上下方向から挟み込み、ハウジングを金属製のシールドシェル（以下、取付部材と称す）に組み付ける構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－１９１８２６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の場合、被挟込部がシールドシェルの筒状部に挿入される。筒状部の内面は、成形金型からスムーズに離型させるため、抜き勾配が設定されている。このため、被挟込部を筒状部に挿入すると、被挟込部の外面と筒状部の抜き勾配を持った内面との隙間によって被挟込部がガタついてしまい、軸シール部と被挟込部の密着が不安定になる懸念がある。
【０００５】
そこで、本開示は、抜き勾配が設定された取付部材に対するコネクタユニットのガタつきを抑制する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示のコネクタユニットは、
取付部材と、前記取付部材に取り付けられるコネクタと、を備え、
前記取付部材は、
軸方向に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔の内面から径方向内側に張り出す着座部と、
を有し、
前記コネクタは、
前記貫通孔の内部に配置されるハウジングと、
前記ハウジングの外周面から突出する弾性変形可能なロック部と、
前記ハウジングの外面から張り出して前記ロック部との間に前記軸方向に間隔を空けて配置される鍔部と、
を有し、
前記着座部は、前記ロック部と前記鍔部との間に挟まるように配置され、
前記鍔部は、前記着座部に接触可能に対向する対向面を有し、
前記対向面には、凸部が突出して設けられ、
前記着座部には、前記凸部と接触して前記凸部の軸周り方向の変位を抑制する変位抑制部が設けられている。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、抜き勾配が設定された取付部材に対するコネクタのガタつきを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態１のコネクタユニットを示す分解斜視図である。
図２は、ハウジングを示す斜視図である。
図３は、ハウジングを示す平面図である。
図４は、ハウジングを示す要部拡大側面図である。
図５は、取付部材を斜め前方から見た斜視図である。
図６は、取付部材を斜め後方から見た斜視図である。
図７は、取付部材の背面図である。
図８は、取付部材の側断面図である。
図９は、取付部材にコネクタを取り付ける途中の状態を示す平断面図である。
図１０は、取付部材にコネクタを取り付けた状態を示す平断面図である。
図１１は、図１０におけるＡ－Ａ断面図である。
図１２は、取付部材にコネクタを取り付けた状態を示す側断面図である。
図１３は、取付部材にコネクタを取り付けた状態を示す正面図である。
図１４は、取付部材にコネクタを取り付けた状態を示す要部拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
［本開示の実施形態の説明］
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
（１）取付部材と、前記取付部材に取り付けられるコネクタと、を備え、
前記取付部材は、
軸方向に貫通する貫通孔と、
前記貫通孔の内面から径方向内側に張り出す着座部と、
を有し、
前記コネクタは、
前記貫通孔の内部に配置されるハウジングと、
前記ハウジングの外周面から突出する弾性変形可能なロック部と、
前記ハウジングの外面から張り出して前記ロック部との間に前記軸方向に間隔を空けて配置される鍔部と、
を有し、
前記着座部は、前記ロック部と前記鍔部との間に挟まるように配置され、
前記鍔部は、前記着座部に接触可能に対向する対向面を有し、
前記対向面には、凸部が突出して設けられ、
前記着座部には、前記凸部と接触して前記凸部の軸周り方向の変位を抑制する変位抑制部が設けられている、コネクタユニット。
【００１０】
（１）によるコネクタユニットは、変位抑制部に凸部が接触することによって取付部材に対するコネクタの軸回り方向の移動（すなわち、ガタつき）を抑制することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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