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公開番号2025134458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032385
出願日2024-03-04
発明の名称鉄道車両
出願人日本車輌製造株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類B61D 17/12 20060101AFI20250909BHJP(鉄道)
要約【課題】側構体と屋根構体との接合部にて、溶接の作業性を向上させて、良好な溶接品質を確保できる鉄道車両を提供すること。
【解決手段】本開示の一態様は、台枠21と、台枠21の枕木方向の両端部に接合される一対の側構体23A,23Bと、一対の側構体23A,23Bの上端に接合される屋根構体24と、を有する鉄道車両1において、屋根構体24は、一対の側構体23A,23Bを横架する垂木41および屋根外板42の横架部421と、垂木41および屋根外板42の横架部421よりも枕木方向の外方に向かって突出し、側構体23A,23Bと接合する突出部422と、を備え、側構体23A,23Bの上端部と屋根構体24の突出部422との溶接部61が、屋根構体24の垂木41および屋根外板42の横架部421よりも上側の位置に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
台枠と、前記台枠の枕木方向の両端部に接合される一対の側構体と、一対の前記側構体の上端に接合される屋根構体と、を有する鉄道車両において、
前記屋根構体は、
一対の前記側構体を横架する第1部位と、
前記第1部位よりも枕木方向の外方に向かって突出し、前記側構体の上端部と接合する第2部位と、
を備え、
前記側構体の上端部と前記屋根構体の前記第2部位との接合部が、前記屋根構体の前記第1部位よりも上側の位置に配置されていること、
を特徴とする鉄道車両。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
請求項1の鉄道車両において、
前記側構体は、前記接合部から枕木方向の外方に向かって延伸しつつ、前記鉄道車両の外側に向かって湾曲する湾曲部を備え、
前記湾曲部では、前記接合部側から順に、第1湾曲部、第2湾曲部が形成されており、
前記第1湾曲部の曲げ半径が、前記第2湾曲部の曲げ半径よりも小さいこと、
を特徴とする鉄道車両。
【請求項3】
請求項1または2の鉄道車両において、
前記屋根構体は、前記第1部位と前記第2部位との間に第3部位を備え、
前記第2部位は、前記第3部位を介して前記第1部位よりも上側の位置に配置され、
前記接合部は、前記第1部位と前記第3部位とにより形成される雨樋部よりも上側の位置に配置されていること、
を特徴とする鉄道車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、台枠と、台枠の枕木方向の両端部に接合される一対の側構体と、一対の側構体の上端に接合される屋根構体と、を有する鉄道車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、屋根構体の突出部の先端部が、溶接により側構体の側外板のフランジ部に接合される鉄道車両が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-10655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される鉄道車両においては、側構体と屋根構体との接合部(すなわち、側構体の側外板のフランジ部と屋根構体の突出部との接合部)は、側構体の側外板の第2湾曲部から屋根構体側に向かって立ち下がる立下り面の下端部の位置であって、かつ、屋根構体における垂木の部位と同じくらいの高さの位置に配置されている。
【0005】
このようにして、側構体と屋根構体との接合部は、側構体の側外板の立下り面と屋根構体における垂木の部位との間に挟まれる位置に配置されている。そのため、鉄道車両の製造時やメンテナンス時において側構体と屋根構体との接合部の溶接を行うときに、側構体の側外板の立下り面や屋根構体における垂木の部位に注意を払いながら作業を行う必要があり、作業性が低下するおそれがある。したがって、側構体と屋根構体との接合部にて、溶接の作業性の低下により、溶接品質が十分に得られないおそれがある。
【0006】
そこで、本開示は上記した課題を解決するためになされたものであり、側構体と屋根構体との接合部にて、溶接の作業性を向上させて、良好な溶接品質を確保できる鉄道車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本開示の鉄道車両は、以下の構成を備えている。
(1)台枠と、前記台枠の枕木方向の両端部に接合される一対の側構体と、一対の前記側構体の上端に接合される屋根構体と、を有する鉄道車両において、前記屋根構体は、一対の前記側構体を横架する第1部位と、前記第1部位よりも枕木方向の外方に向かって突出し、前記側構体の上端部と接合する第2部位と、を備え、前記側構体の上端部と前記屋根構体の前記第2部位との接合部が、前記屋根構体の前記第1部位よりも上側の位置に配置されていること、を特徴とする。
【0008】
本開示においては、側構体と屋根構体との接合部の溶接を行うときに、側構体や屋根構体(の第1部位)に注意を払う必要性が軽減され、溶接の作業性が向上する。そのため、側構体と屋根構体との接合部において、溶接欠陥が生じることを防ぐことができ、良好な溶接品質を確保できる。したがって、側構体と屋根構体との接合部における水密性を向上させることができる。ゆえに、例えば、トンネル通過時に車内の気圧の変化などが生じたとしても、側構体と屋根構体との接合部から車内へ雨水などが浸入することを防止できる。
【0009】
(2)(1)の鉄道車両において、前記側構体は、前記接合部から枕木方向の外方に向かって延伸しつつ、前記鉄道車両の外側に向かって湾曲する湾曲部を備え、前記湾曲部では、前記接合部側から順に、第1湾曲部、第2湾曲部が形成されており、前記第1湾曲部の曲げ半径が、前記第2湾曲部の曲げ半径よりも小さいこと、が好ましい。
【0010】
本開示においては、側構体の湾曲部にて、第1湾曲部と第2湾曲部とにより、2段階の曲げ半径を設定している。そして、第1湾曲部の曲げ半径が、第2湾曲部の曲げ半径よりも小さくなっている。そのため、第1湾曲部の剛性が、第2湾曲部の剛性よりも高くなっている。したがって、側構体と屋根構体との接合部の溶接を行うときに側構体の湾曲部に生じる溶接歪みを、第1湾曲部により食い止めることができる。ゆえに、側構体と屋根構体との接合部の溶接を行った後において、側構体の湾曲部にうねりが生じることを抑制できるので、側構体の美観を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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