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公開番号
2025134090
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-16
出願番号
2025080892,2023215497
出願日
2025-05-14,2020-06-25
発明の名称
抗SARS-COV-2-スパイク糖タンパク質抗体および抗原結合断片
出願人
リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
,
REGENERON PHARMACEUTICALS, INC.
代理人
個人
,
個人
主分類
C12N
5/10 20060101AFI20250908BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】コロナウイルススパイクタンパク質に特異的に結合する抗体およびその抗原結合断片、ならびにウイルス感染(例えば、コロナウイルス感染)を治療または予防するためにそのような抗体および断片を使用する方法を提供する。SARS-CoV-2-Sに特異的に結合する中和ヒト抗原結合タンパク質、例えば、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
【解決手段】特定のアミノ酸配列を含むSARS-CoV-2スパイクタンパク質に結合する抗体またはその抗原結合断片の重鎖可変領域(HCVR)をコードする第1のポリヌクレオチド、および該抗体またはその抗原結合断片の軽鎖可変領域(LCVR)をコードする第2のポリヌクレオチドを含む単離された宿主細胞を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号832に記載のアミノ酸配列を含むSARS-CoV-2スパイクタンパク質に結合する単離された抗体またはその抗原結合断片であって、前記単離された抗体または抗原結合断片が、配列番号202に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)内に含まれる3つの重鎖相補性決定領域(CDR)(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)と、配列番号210に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)内に含まれる3つの軽鎖相補性決定領域(CDR)(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)と、を含む、単離された抗体またはその抗原結合断片。
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【請求項2】
HCDR1が、配列番号204に記載のアミノ酸配列を含み、HCDR2が、配列番号206に記載のアミノ酸配列を含み、HCDR3が、配列番号208に記載のアミノ酸配列を含み、LCDR1が、配列番号212に記載のアミノ酸配列を含み、LCDR2が、配列番号55に記載のアミノ酸配列を含み、LCDR3が、配列番号214に記載のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合断片。
【請求項3】
配列番号202に記載のアミノ酸配列を含むHCVRを含む、請求項2に記載の単離された抗体またはその抗原結合断片。
【請求項4】
配列番号210に記載のアミノ酸配列を含むLCVRを含む、請求項2に記載の単離された抗体またはその抗原結合断片。
【請求項5】
配列番号202に記載のアミノ酸配列を含むHCVRと、配列番号210に記載のアミノ酸配列を含むLCVRと、を含む、請求項2に記載の単離された抗体またはその抗原結合断片。
【請求項6】
配列番号832に記載のアミノ酸配列を含むSARS-CoV-2スパイクタンパク質に結合する単離された抗体であって、前記単離された抗体が、免疫グロブリン定常領域と、配列番号202に記載のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)内に含まれる3つの重鎖相補性決定領域(CDR)(HCDR1、HCDR2、およびHCDR3)と、配列番号210に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)内に含まれる3つの軽鎖相補性決定領域(CDR)(LCDR1、LCDR2、およびLCDR3)と、を含む、単離された抗体。
【請求項7】
HCDR1が配列番号204に記載のアミノ酸配列を含み、HCDR2が配列番号206に記載のアミノ酸配列を含み、HCDR3が配列番号208に記載のアミノ酸配列を含み、LCDR1が配列番号212に記載のアミノ酸配列を含み、LCDR2が配列番号55に記載のアミノ酸配列を含み、LCDR3が配列番号214に記載のアミノ酸配列を含む、請求項6に記載の単離された抗体。
【請求項8】
配列番号202に記載のアミノ酸配列を含むHCVRと、配列番号210に記載のアミノ酸配列を含むLCVRと、を含む、請求項6に記載の単離された抗体。
【請求項9】
前記単離された抗体が、配列番号216に記載のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号218に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖と、を含む、請求項6に記載の単離された抗体。
【請求項10】
前記免疫グロブリン定常領域が、IgG1定常領域である、請求項6に記載の単離された抗体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
配列表
配列表の公式コピーは、明細書と同時にEFS-Webを介して、ファイル名が「10753WO01-Sequence.txt」、作成日が2020年6月25日、サイズが約922,462バイトを有するASCII形式の配列表として電子的に提出される。このASCII形式の文書に含まれている配列表は明細書の一部であり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,100 文字)
【0002】
本発明は、コロナウイルススパイクタンパク質に特異的に結合する抗体および抗原結合断片、ならびに当該抗体および断片によりコロナウイルス感染を治療または予防するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
コロナウイルスなどの新たに同定されたウイルスは、十分に特徴付けられていないため、治療が難しい場合がある。これらの新たに同定されたウイルスの出現は、新しい抗ウイルス戦略の開発の必要性を浮き彫りにしている。重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)は、重症急性呼吸器疾患COVID-19を引き起こす新たに出現したコロナウイルスである。SARS-CoV-2は、中国の武漢での発生から最初に同定され、2020年3月20日の時点で、世界保健機関は168の国、地域、または地方で209,839件の確定症例を報告し、8,778人が死亡した。COVID-19の臨床的特徴には、発熱、乾いた咳、および倦怠感が含まれ、この疾患は呼吸不全を引き起こして死に至る可能性がある。
【0004】
これまでのところ、SARS-CoV-2感染を予防または治療するためのワクチンまたは治療薬はなかった。人間の健康に対する継続的な脅威を考慮して、SARS-CoV-2制御のための予防的および治療的抗ウイルス療法の緊急の必要性がある。このウイルスは、細胞受容体ACE2との相互作用のためにそのスパイク糖タンパク質を使用し、標的細胞への侵入にセリンプロテアーゼTMPRSS2を使用するため、このスパイクタンパク質は、抗体療法の魅力的な標的となる。特に、SARS-CoV-2-スパイクタンパク質(SARS-CoV-2-S)に高い親和性で特異的に結合し、ウイルス感染性を阻害する完全ヒト抗体は、COVID-19の予防および治療に重要である可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
治療用抗SARS-CoV-2-スパイクタンパク質(SARS-CoV-2-S)抗体を中和し、ウイルス感染を治療または予防するためにそれらを使用する必要がある。本開示は、部分的に、表1のものなどのヒト抗SARS-CoV-2-S抗体、および例えば、他の治療薬(例えば、抗炎症剤、抗マラリア剤、抗ウイルス剤、または他の抗体もしくは抗原結合断片)との組み合わせを含むそれらの組み合わせ、ならびにウイルス感染を治療するためのそれらの使用方法を提供することによって、この必要性に対処する。
【0006】
本開示は、SARS-CoV-2-Sに特異的に結合する中和ヒト抗原結合タンパク質、例えば、抗体またはその抗原結合断片を提供する。
【0007】
一態様において、本開示は、コロナウイルススパイクタンパク質(CoV-S)に特異的に結合する単離された組換え抗体またはその抗原結合断片であって、抗体が、以下の特徴:(a)約10
-9
M未満のEC
50
でCoV-Sに結合すること、(b)コロナウイルス
感染動物への投与後の当該コロナウイルス感染動物において、当該投与なしの同等のコロナウイルス感染動物と比較して、生存の増加を示すこと、および/または(c)表1のHCVRと少なくとも約90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変領域(HCVR)内に含まれる3つの重鎖相補性決定領域(CDR)(CDR-H1、CDR-H2、およびCDR-H3)と、表1のLCVRと少なくとも約90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(LCVR)内に含まれる3つの軽鎖CDR(CDR-L1、CDR-L2、およびCDR-L3)と、を含むこと、のうちの1つ以上を有する、単離された組換え抗体またはその抗原結合断片を提供する。
【0008】
いくつかの実施形態において、抗体または抗原結合断片は、(a)表1の抗体のCDR-H1、CDR-H2、およびCDR-H3を含む免疫グロブリン重鎖可変領域、および/または(b)表1の抗体のCDR-L1、CDR-L2、およびCDR-L3を含む免疫グロブリン軽鎖可変領域を含む。
【0009】
いくつかの実施形態において、抗体または抗原結合断片は、(a)表1のHCVR配列に対して少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖免疫グロブリン可変領域、および/または(b)表1のLCVR配列に対して少なくとも90%のアミノ酸配列同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖免疫グロブリン可変領域を含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、抗体または抗原結合断片は、表1の単一の抗体のCDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、およびCDR-L3を含む。いくつかの実施形態において、抗体または抗原結合断片は、表1の単一の抗体のHCVRおよびLCVRを含む免疫グロブリンを含む。
(【0011】以降は省略されています)
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