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公開番号
2025132746
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030517
出願日
2024-02-29
発明の名称
エチレン系共重合体組成物、積層体および工業用ベルト
出願人
三井化学株式会社
代理人
弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類
C08L
23/16 20060101AFI20250903BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明の目的は、繊維材料を含む層との粘着性を向上させることで生産性を向上させ得ると共に、繊維材料を含む層との接着性に優れ、しかも積層体としたときに耐摩耗性などの機械物性を維持し得るエチレン系共重合体組成物を得ることにある。
【解決手段】(L)エチレン[A]に由来する構造単位と、炭素数3~20のα-オレフィン[B]に由来する構造単位と、特定の非共役ポリエン[C]に由来する構造単位とを特定の割合で含み、125℃におけるムーニー粘度ML
(1+4)
125℃が、10~100であり、かつ、下記式(i)で表されるB値が1.10以上であるエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体と、(M)レゾルシノール系化合物とを含む工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物:
B値=([EX]+2[Y])/〔2×[E]×([X]+[Y])〕・・(i)
[ここで[E]、[X]および[Y]は、それぞれ、エチレン[A]、炭素数3~20のα-オレフィン[B]、および非共役ポリエン[C]のモル分率を示し、[EX]はエチレン[A]-炭素数3~20のα-オレフィン[B]のダイアッド連鎖分率を示す。]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(L)および(M)を含む工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物。
(L)エチレン[A]に由来する構造単位と、炭素数3~20のα-オレフィン[B]に由来する構造単位と、下記一般式(I)および(II)からなる群から選ばれる部分構造を合計で1分子中に2つ以上含む非共役ポリエン[C]に由来する構造単位とを含み、下記(1)~(4)の要件を満たすエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体。
(M)レゾルシノール系化合物。
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2025132746000013.tif
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131
(1)エチレン[A]に由来する構造単位と、炭素数3~20のα-オレフィン[B]に由来する構造単位とのモル比〔[A]/[B]〕が、40/60~90/10であり、
(2)非共役ポリエン[C]に由来する構造単位の含有量が、[A]、[B]および[C]の構造単位の合計を100モル%として、0.1~6.0モル%であり、
(3)125℃におけるムーニー粘度ML
(1+4)
125℃が、10~100であり、
(4)下記式(i)で表されるB値が1.10以上である。
B値=([EX]+2[Y])/〔2×[E]×([X]+[Y])〕・・(i)
[ここで[E]、[X]および[Y]は、それぞれ、エチレン[A]、炭素数3~20のα-オレフィン[B]、および非共役ポリエン[C]のモル分率を示し、[EX]はエチレン[A]-炭素数3~20のα-オレフィン[B]のダイアッド連鎖分率を示す。]
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記非共役ポリエン[C]に由来する構造単位が、5-ビニル-2-ノルボルネンに由来する構造単位を含む、請求項1に記載の工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物。
【請求項3】
前記非共役ポリエン[C]に由来する構造単位の含有量が、[A]、[B]および[C]の構造単位の合計を100モル%として、0.1~1.0モル%である、請求項1に記載の工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物。
【請求項4】
エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(L)を構成する炭素数3~20のα-オレフィン[B]が、プロピレンである請求項1に記載の工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物。
【請求項5】
さらに(B)架橋剤として有機過酸化物を含むことを特徴とする、請求項1に記載の工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物。
【請求項6】
エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(L)100質量部当たり、レゾルシノール系化合物(M)を0.1~20質量部含む、請求項1に記載の工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物。
【請求項7】
さらに、下記(L’)を含む請求項1に記載の工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物:
(L’)エチレン[A’]に由来する構造単位と、炭素数3~20のα-オレフィン[B’]に由来する構造単位と、下記一般式(I)および(II)からなる群から選ばれる部分構造を合計で1分子中に2つ以上含む非共役ポリエン[C’]に由来する構造単位とを含み、下記(1’),(2’),(3’)および(4’)の要件を満たすエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体。
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131
(1’)エチレン[A’]に由来する構造単位と、α-オレフィン[B’]に由来する構造単位とのモル比〔[A’]/[B’]〕が、40/60~90/10であり、
(2’)非共役ポリエン[C’]に由来する構造単位の含有量が、[A’]、[B’]および[C’]の構造単位の合計を100モル%として、0.1~6.0モル%であり、
(3’)125℃におけるムーニー粘度ML
(1+4)
125℃が、0.1以上10未満であり、
(4’)下記式(i’)で表されるB値が1.10以上である
B値=([EX’]+2[Y’])/〔2×[E’]×([X’]+[Y’])〕・・(i’)
ここで[E’]、[X’]および[Y’]は、それぞれ、エチレン[A’]、炭素数3~20のα-オレフィン[B’]、および非共役ポリエン[C’]のモル分率を示し、[EX’]はエチレン[A’]-炭素数3~20のα-オレフィン[B’]ダイアッド連鎖分率を示す。
【請求項8】
エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(L)の量とエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体(L’)の量との合計100質量部当たり、レゾルシノール系化合物(M)を0.1~20質量部含む、請求項7に記載の工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物からなる層[I]と、繊維材料を含む層[II]とが接していることを特徴とする積層体。
【請求項10】
前記工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物が架橋してなる、請求項9に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、架橋可能なエチレン系共重合体組成物、当該組成物を用いた繊維材料を含む層との積層体、および、工業用ベルトに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
EPDMなどのエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体は、一般に、耐候性、耐熱性、耐オゾン性に優れており、自動車用工業部品、工業用ゴム製品、電気絶縁材、土木建築用材、ゴム引き布などに用いられている。
【0003】
従来のエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体は、ニトリルゴム、クロロプレンゴムおよびクロロスルホン化ポリエチレンなどの極性ゴムに比べて、合成繊維との接着性が劣るという欠点がある。この欠点を解決する方法として、クロロスルホン化コポリマーの接着溶液を用いることで、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体と合成繊維の接着性改良が開示されている(特許文献1)。
【0004】
しかしながら今日、ノンハロゲン化などの環境問題が問われるなかにあっては、このようなハロゲン化による極性を利用した接着技術は最適とは言い難い。また従来の接着方法としては、合成繊維をレゾルシンホルムアルデヒドラテックス処理(RFL処理)した後、ゴムに埋め込み架橋して接着させる方法が知られている。さらに詳しくはRFL処理に際し、イソシアネートやイソシアヌール酸誘導体を用いる方法が知られている。しかしながら、これらの方法をゴムとしてエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体を用いる場合に応用しても十分な接着を得るのは困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公昭42-23632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体の用途の1つとして工業用ベルトが挙げられる。工業用ベルトにおいて、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体は、多くの場合、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体を含む層と繊維材料を含む層とを、これらの層が互いに直に接する形で含む積層体の形で用いられるところ、これらの層が剥離しにくいことおよび耐摩耗性に優れることが求められる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、繊維材料を含む層との粘着性を向上させることで生産性を向上させ得ると共に、繊維材料を含む層との接着性に優れ、しかも積層体としたときに耐摩耗性などの機械物性を維持し得るエチレン系共重合体組成物を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく検討した結果、エチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体にレゾルシノール系化合物を加えることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は、下記[1]~[13]に係る。
[1]
下記(L)および(M)を含む工業用ベルト用エチレン系共重合体組成物。
(L)エチレン[A]に由来する構造単位と、炭素数3~20のα-オレフィン[B]に由来する構造単位と、下記一般式(I)および(II)からなる群から選ばれる部分構造を合計で1分子中に2つ以上含む非共役ポリエン[C]に由来する構造単位とを含み、下記(1)~(4)の要件を満たすエチレン・α-オレフィン・非共役ポリエン共重合体。
(M)レゾルシノール系化合物。
【0010】
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(【0011】以降は省略されています)
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