TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025131171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028732
出願日2024-02-28
発明の名称ステアリングホイール
出願人日本プラスト株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B62D 1/06 20060101AFI20250902BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】部品点数を増大することなく、被保持部材の動きを規制でき、低コスト化することができるステアリングホイールを提供する。
【解決手段】芯金9と、芯金9の外周を覆って成形される樹脂基材部11と、樹脂基材部11の外周を覆って成形される樹脂被覆部13とを備えたステアリングホイール1において、樹脂基材部11の外周に、開口部23を有し、被保持部材15が保持される保持部21を設け、保持部21が、露出保持部25と、内部保持部27と、中間保持部29とを有し、露出保持部25と内部保持部27とに、被保持部材15の外面31が開口部23より内部に位置するように、被保持部材15を保持し、中間保持部29に、被保持部材15の外面31が開口部23に位置するように、被保持部材15を保持し、樹脂被覆部13の樹脂基材部11が露出される端面37を、中間保持部29に配置した。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
芯金と、
少なくとも前記芯金の外周の一部を覆って成形される樹脂基材部と、
少なくとも前記樹脂基材部の外周の一部を覆って成形される樹脂被覆部と、
を備え、
前記樹脂基材部の外周には、被保持部材を挿入可能に開口された開口部を有し、前記開口部から内部に前記被保持部材が保持される保持部が設けられ、
前記保持部は、前記樹脂被覆部から露出された露出保持部と、前記樹脂被覆部の内部に配置された内部保持部と、前記露出保持部と前記内部保持部との間に配置された中間保持部とを有し、
前記露出保持部と前記内部保持部とには、前記被保持部材の外面が前記開口部より内部に位置するように、前記被保持部材が保持され、
前記中間保持部には、前記被保持部材の外面が前記開口部に位置するように、前記被保持部材が保持され、
前記樹脂被覆部の前記樹脂基材部が露出される端面は、前記中間保持部に配置されているステアリングホイール。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
前記樹脂基材部と前記樹脂被覆部とは、ポリウレタンからなる請求項1に記載のステアリングホイール。
【請求項3】
前記被保持部材は、電気部品に電気的に接続されたリード線である請求項1又は2に記載のステアリングホイール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリングホイールに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ステアリングホイールとしては、芯金と、少なくとも芯金の外周の一部を覆って成形される樹脂基材部としての被覆部と、少なくとも樹脂基材部の外周の一部を覆って成形される樹脂被覆部としての表皮部とを備えたものが知られている(特許文献1参照)。このステアリングホイールは、運転者が操作するリム部と、スポーク部を介してリム部と一体に連結されたエアバッグ装置などが配置された機能部とを有する。リム部では、リム部を温める被保持部材としてのヒータ線が被覆部に保持され、ヒータ線を保持する被覆部の外面が表皮部によって覆われている。
【0003】
被覆部は、芯金の外面に、一対の金型を用いるインサート成形などによって、芯金と一体に成形される。芯金と一体に成形された被覆部には、ヒータ線を保持する保持部としてのヒータ線を挿入可能な開口部を有する溝部が形成され、溝部にヒータ線が保持される。溝部に保持されたヒータ線の外面は、溝部の開口部に位置されている。表皮部は、ヒータ線を保持した被覆部の外面に、一対の金型を用いるインサート成形などによって、芯金及び被覆部と一体に成形される。このようなステアリングホイールのヒータ線の端部は、リム部からスポーク部に引き出され、例えば、機能部に位置する部分で車両側に電気的に接続される。スポーク部では、ヒータ線を、車両側に電気的に接続させるために、被覆部及び表皮部から露出させる必要がある。
【0004】
ところで、上記特許文献1のようなステアリングホイールでは、樹脂基材部の保持部に対して、被保持部材の外面が、保持部の開口部に位置するように配置されている。このため、樹脂基材部の保持部に被保持部材が保持された状態では、樹脂基材部の外面が、ほぼ面一となっている。樹脂基材部の外面を面一とすることにより、樹脂被覆部を成形するときの金型と樹脂基材部との間に隙間が生じることがない。このため、被保持部材が露出する樹脂被覆部の端面において、樹脂被覆部を成形するときに、樹脂被覆部の材料が、金型と樹脂基材部との間から漏出することがなく、樹脂被覆部の端面を狙った位置に配置することができる。しかしながら、被保持部材の外面を、保持部の開口部に位置するように配置させると、保持部による被保持部材の保持力が不十分となり、樹脂被覆部を成形するときに、被保持部材が動いてしまうことがあった。
【0005】
そこで、被保持部材としての配線の保持力を向上させるために、配線の樹脂被覆部から露出する部分に、配線の外周を覆う被覆部材を一体に成形し、被覆部材を保持する収容部を芯金に設けたステアリングホイールが知られている(特許文献2参照)。このステアリングホイールでは、被覆部材の外面が、収容部の開口部に配置されるように、被覆部材が収容部に収容されている。被覆部材は、収容部に収容された状態で、テープなどの固定部材を巻き付けることにより、収容部に保持されている。被覆部材及び収容部は、樹脂被覆部の端面から露出するように配置されている。このため、樹脂被覆部を成形するときに、被覆部材の収容部への保持により、配線が動くことがない。加えて、被覆部材の外面が、収容部の開口部に位置するので、金型と被覆部材及び収容部との間から樹脂被覆部の材料が漏出することがない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-230777号公報
特開2019-10944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記特許文献2のようなステアリングホイールでは、被保持部材の動きを規制するために、被覆部材の成形や収容部の成形、固定部材の巻き付けなどが必要であり、部品点数や作業工数が増加し、高コスト化していた。
【0008】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、部品点数を増大することなく、被保持部材の動きを規制でき、低コスト化することができるステアリングホイールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態に係るステアリングホイールは、芯金と、少なくとも前記芯金の外周の一部を覆って成形される樹脂基材部と、少なくとも前記樹脂基材部の外周の一部を覆って成形される樹脂被覆部と、を備え、前記樹脂基材部の外周には、被保持部材を挿入可能に開口された開口部を有し、前記開口部から内部に前記被保持部材が保持される保持部が設けられ、前記保持部は、前記樹脂被覆部から露出された露出保持部と、前記樹脂被覆部の内部に配置された内部保持部と、前記露出保持部と前記内部保持部との間に配置された中間保持部とを有し、前記露出保持部と前記内部保持部とには、前記被保持部材の外面が前記開口部より内部に位置するように、前記被保持部材が保持され、前記中間保持部には、前記被保持部材の外面が前記開口部に位置するように、前記被保持部材が保持され、前記樹脂被覆部の前記樹脂基材部が露出される端面は、前記中間保持部に配置されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、部品点数を増大することなく、被保持部材の動きを規制でき、低コスト化することができるステアリングホイールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
カート
2か月前
個人
走行装置
2か月前
個人
電動走行車両
2か月前
個人
乗り物
4か月前
個人
折り畳み自転車
9か月前
個人
駐輪設備
6日前
個人
発音装置
6か月前
個人
電動モビリティ
6か月前
個人
閂式ハンドル錠
2か月前
個人
ボギー・フレーム
21日前
個人
自転車用傘捕捉具
10か月前
個人
自由方向乗車自転車
6か月前
個人
“zen-go.”
1か月前
個人
ルーフ付きトライク
13日前
個人
体重掛けリフト台車
9か月前
個人
ルーフ付きトライク
1か月前
個人
キャンピングトライク
7か月前
個人
パワーアシスト自転車
22日前
個人
アタッチメント
10か月前
個人
自転車用荷物台
9か月前
個人
ステアリングの操向部材
7か月前
株式会社CPM
駐輪機
10か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
3か月前
株式会社三五
リアサブフレーム
9か月前
個人
フロントフットブレーキ。
2か月前
学校法人千葉工業大学
車両
8か月前
ダイハツ工業株式会社
車両
11か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
11か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
11か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
11か月前
学校法人千葉工業大学
車両
8か月前
学校法人千葉工業大学
車両
8か月前
豊田合成株式会社
操舵装置
10か月前
豊田鉄工株式会社
小型車両
2か月前
個人
ホイールハブ駆動構造
3か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
11か月前
続きを見る