TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025131038
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024028525
出願日
2024-02-28
発明の名称
沈降促進装置
出願人
水ing株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B01D
21/02 20060101AFI20250902BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】スロッシングによる構成要素の破損を安価に確実に抑制することが可能な沈降促進装置を提供する。
【解決手段】沈降促進装置2は、複数の沈降傾斜板5を互いに平行に保持する傾斜板保持アッセンブリ3と、傾斜板保持アッセンブリ3を支持するための懸架構造体8と、傾斜板保持アッセンブリ3を懸架構造体から吊り下げるための吊り下げ具7と、を備える。吊り下げ具7は、第1連結具12、および第1連結具12に吊り下げられ、リング形状を有する第2連結具14を含む。第1連結具12は、第2連結具14を水平方向に揺動可能に吊り下げ、第2連結具14は、傾斜板保持アッセンブリ3が第1連結具12に連結される第2連結具14の揺動方向とは垂直な水平方向に揺動可能なように、傾斜板保持アッセンブリ3を吊り下げる。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の沈降傾斜板を互いに平行に保持する傾斜板保持アッセンブリと、
前記傾斜板保持アッセンブリを支持するための懸架構造体と、
前記傾斜板保持アッセンブリを前記懸架構造体から吊り下げるための吊り下げ具と、を備え、
前記吊り下げ具は、第1連結具、および前記第1連結具に吊り下げられ、リング形状を有する第2連結具を含み、
前記第1連結具は、前記第2連結具を水平方向に揺動可能に吊り下げ、
前記第2連結具は、前記傾斜板保持アッセンブリが前記第1連結具に連結される前記第2連結具の揺動方向とは垂直な水平方向に揺動可能なように、前記傾斜板保持アッセンブリを吊り下げる、沈降促進装置。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記第2連結具が楕円状のリング形状を有する、請求項1に記載の沈降促進装置。
【請求項3】
前記第2連結具は、
そのリング形状の一部に形成された開口と、
前記開口を閉鎖可能なゲートと、を有する、請求項1に記載の沈降促進装置。
【請求項4】
前記第1連結具は、連結フックであり、
前記連結フックは、その開口を閉鎖可能なゲートを有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の沈降促進装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理水に含まれる沈降物を沈殿池に効率的に沈殿させるための沈降促進装置に関し、特に、スロッシング対策が施された沈降促進装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
浄水場などの水処理設備から排出される被処理水から沈降物(不純物)を効率的に分離するために、沈殿池に配置された沈降促進装置が用いられている。沈降促進装置は、例えば、水平方向に対して斜めに配置された複数の傾斜板(以下、「沈降傾斜板」と称する)と、沈降傾斜板を鉛直方向に複数段および水平方向に複数列並んで配置させるための支持フレームと、支持フレームを沈殿池に吊り下げるための吊り下げ具と、を備えている。
【0003】
このような沈降促進装置は、一般に、支持フレームを吊り下げ具を介して沈殿池の構造物に吊しているだけの簡易な支持構造を有する。そのため、地震に起因する被処理水のスロッシング(揺動)が沈殿池で発生すると、沈降促進装置も沈殿池に対して揺動してしまうことがある。沈降促進装置の揺動は、支持フレーム、沈降傾斜板、吊り下げ具などの沈降促進装置の構成要素が破損・変形したり、沈降傾斜板が支持フレームから脱落したりするなどの不具合につながるおそれがある。そこで、特許文献1乃至特許文献3に記載されるようなスロッシング対策が多数提案されている。
【0004】
特許文献1に記載のスロッシング抑制構造では、沈降傾斜板を保持するフレームと沈殿池の側壁との間に、コイルバネ部材やゴム状弾性部材などの緩衝装置を介在させている。特許文献2に記載のスロッシング抑制構造では、沈殿池に配置された鋼製架台と傾斜板ユニットを吊下げるフックボルトとの間に、ダンパを介在させている。特許文献3に記載の傾斜板沈降システムでは、沈殿池の水面近傍に配置された防波板によって、被処理水のスロッシングの波の成長を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-159199号公報
特許第7075071号公報
特開2021-171741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のスロッシング抑制構造では、コイルバネ部材の疲労破壊やゴム状弾性部材の劣化により緩衝装置としての機能を喪失する懸念がある。さらに、緩衝装置は、沈殿池の被処理水中に常時没していることを踏まえると、緩衝装置が地上に配置されるよりも早い速度で劣化することが想定される。さらに、緩衝装置によって、沈殿池の側壁とフレームとの衝突は回避できたとしても、フレーム自身の変位は抑制しきれず、フレームを吊り下げる吊りフックや吊りボルトなどの吊り下げ具に負荷が伝播し、該吊り下げ具が疲労破壊に至るおそれがある。
【0007】
特許文献2に記載のスロッシング抑制構造では、傾斜板ユニットの寸法が沈殿池の池幅方向に大きくなると、複数のフックボルトにダンパを介在させる必要があり、スロッシング対策に必要なコストが高額になって経済性に欠け、施工も煩雑になる。
【0008】
特許文献3に記載の傾斜板沈降システムでは、沈殿池の水面のスロッシングは抑制できても、地震に起因する、傾斜板を保持する支持フレームそのもの変位は防ぐことができず、支持フレームが沈殿池の側壁に衝突して破損してしまう懸念が残っている。
【0009】
そこで、本発明は、スロッシングによる構成要素の破損を安価に確実に抑制することが可能な沈降促進装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様では、複数の沈降傾斜板を互いに平行に保持する傾斜板保持アッセンブリと、前記傾斜板保持アッセンブリを支持するための懸架構造体と、前記傾斜板保持アッセンブリを前記懸架構造体から吊り下げるための吊り下げ具と、を備え、前記吊り下げ具は、第1連結具、および前記第1連結具に吊り下げられ、リング形状を有する第2連結具を含み、前記第1連結具は、前記第2連結具を水平方向に揺動可能に吊り下げ、前記第2連結具は、前記傾斜板保持アッセンブリが前記第1連結具に連結される前記第2連結具の揺動方向とは垂直な水平方向に揺動可能なように、前記傾斜板保持アッセンブリを吊り下げる、沈降促進装置が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
水ing株式会社
沈降促進装置
今日
水ing株式会社
沈降促進装置
今日
水ing株式会社
沈降促進装置
今日
水ing株式会社
水生ミミズの回収装置および回収方法
1か月前
水ing株式会社
脱窒素処理剤、脱窒素処理方法及び脱窒素処理装置
1か月前
水ing株式会社
水生ミミズを用いた有機性排水の処理システムおよび処理方法
1か月前
水ing株式会社
汚泥浮上防止剤、有機性排水の処理方法及び有機性排水の処理装置
1か月前
株式会社水みらい広島
塩素剤注入量演算方法、塩素剤注入量演算装置及び水処理システム
1か月前
水ing株式会社
バイオガス発電設備の制御システム及びバイオガス発電設備の制御方法
2か月前
個人
海水淡水化装置
1か月前
東レ株式会社
複合半透膜
12日前
三洋化成工業株式会社
水処理薬剤
19日前
日本ソリッド株式会社
屋外沈殿池
15日前
株式会社大善
濃縮脱水機
今日
東ソー株式会社
二酸化炭素分離回収液
1か月前
株式会社フクハラ
圧縮空気圧回路
12日前
三機工業株式会社
ろ過装置
11日前
テルモ株式会社
ろ過デバイス
1日前
株式会社カネカ
製造システム
7日前
株式会社カネカ
濃縮システム
11日前
トヨタ自動車株式会社
CO2回収装置
21日前
株式会社Tornada
気泡発生装置
7日前
株式会社No.
微細気泡発生器
1か月前
東レ株式会社
有価物の分離方法及び分離装置
27日前
株式会社切川物産
撹拌混合装置
4日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用アミン組成物
1か月前
本田技研工業株式会社
ガス回収装置
26日前
株式会社福島県南環境衛生センター
処理装置
6日前
浙江漢信科技有限公司
攪拌装置
5日前
株式会社神戸製鋼所
混合装置
27日前
株式会社キャタラー
カーボン担体材料
12日前
中外炉工業株式会社
ガス発生装置及び窒化装置
今日
株式会社カネカ
蒸留装置および蒸留方法
1か月前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
25日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
22日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る