TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025131000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028454
出願日2024-02-28
発明の名称熱交換器
出願人株式会社富士通ゼネラル
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類F28F 3/08 20060101AFI20250902BHJP(熱交換一般)
要約【課題】気液二相冷媒の流路への分流性を向上させる。
【解決手段】熱交換器は、前記複数の金属板は、複数の第1金属板と、複数の第2金属板とを有する。前記複数の第1金属板のそれぞれには、第1流体が流れる第1流路と、前記第1流体を前記第1流路に流入させるヘッダ空間を形成する第1貫通孔とが設けられる。前記複数の第2金属板のそれぞれには、第2流体が流れる第2流路と、前記ヘッダ空間を形成する第2貫通孔が設けられる。前記複数の第1金属板のそれぞれの周縁部には第1側壁が設けられ、前記複数の第2金属板のそれぞれの金属板の周縁部には第2側壁が設けられる。前記ヘッダ空間は、前記複数の第1金属板と前記複数の第2金属板とが積層されることにより形成される。前記ヘッダ空間に、前記ヘッダ空間の流路断面積を調整する断面積調整部が設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の金属板が積層されて形成された熱交換器であって、
前記複数の金属板は、複数の第1金属板と、複数の第2金属板とを有し、
前記複数の第1金属板のそれぞれには、第1流体が流れる第1流路と、前記第1流体を前記第1流路に流入させるヘッダ空間を形成する第1貫通孔とが設けられ、
前記複数の第2金属板のそれぞれには、第2流体が流れる第2流路と、前記ヘッダ空間を形成する第2貫通孔が設けられ、
前記複数の第1金属板のそれぞれの周縁部には第1側壁が設けられ、前記複数の第2金属板のそれぞれの金属板の周縁部には第2側壁が設けられ、
前記ヘッダ空間は、前記複数の第1金属板と前記複数の第2金属板とが積層されることにより形成され、
前記ヘッダ空間に、前記ヘッダ空間の流路断面積を調整する断面積調整部が設けられた
熱交換器。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載された熱交換器であって、
前記複数の第1金属板と前記複数の第2金属板とを積層した積層ブロック本体を積層方向において挟む、第3金属板及び第4金属板をさらに備え、
前記第4金属板によって前記ヘッダ空間が閉じられ、
前記第3金属板には、前記ヘッダ空間に通じる挿入孔が形成され、
前記断面積調整部は、前記ヘッダ空間において前記第4金属板から前記積層方向に延びた柱状のロッドにより形成された
熱交換器。
【請求項3】
請求項2に記載された熱交換器であって、
前記積層方向に対して直交する方向における前記ロッドの断面積が前記第4金属板から前記第3金属板に向かうにつれ減少する
熱交換器。
【請求項4】
請求項2または3に記載された熱交換器であって、
前記ロッドは、一体のロッド材によって形成された
熱交換器。
【請求項5】
請求項2または3に記載された熱交換器であって、
前記ロッドは、複数の第5金属板が前記積層方向に積層された積層体によって形成された
熱交換器。
【請求項6】
請求項5に記載された熱交換器であって、
前記複数の第5金属板のそれぞれは、複数の第1金属板のいずれか、または、複数の第2金属板のいずれかとブリッジ体を介して繋がっている
熱交換器。
【請求項7】
請求項2または3に記載された熱交換器であって、
前記ロッドの前記積層方向の長さは、前記積層ブロック本体の前記積層方向の長さよりも短い
熱交換器。
【請求項8】
請求項1に記載された熱交換器であって、
前記断面積調整部は、前記ヘッダ空間に立設し前記ヘッダ空間の流路断面の一部を狭める少なくとも1つの板部により形成された
熱交換器。
【請求項9】
請求項8に記載された熱交換器であって、
前記複数の第1金属板と前記複数の第2金属板とが積層された積層ブロック本体を積層方向において挟む、第3金属板及び第4金属板をさらに備え、
前記積層ブロック本体は、前記第3金属板と前記第4金属板との間に形成された側面を有し、
前記側面は、
第1側面と、
前記第1側面に対向する第2側面と、
前記第1側面と前記第2側面とに連なる第3側面と、
前記第1側面と前記第2側面とに連なり、前記第3側面に対向する第4側面と
を有し、
前記ヘッダ空間は、前記第2側面の側よりも前記第1側面の側、且つ、前記第4側面の側よりも前記第3側面の側に配置され、
前記第1流路に流入した前記第1流体は、前記第1側面の側から前記第2側面の側に流れ、
前記板部は、前記ヘッダ空間において、前記第1側面から前記第2側面に向かう方向に延びている
熱交換器。
【請求項10】
請求項1に記載された熱交換器であって、
前記複数の第1金属板と前記複数の第2金属板とが積層された積層ブロック本体を積層方向において挟む、第3金属板及び第4金属板をさらに備え、
前記第4金属板によって前記ヘッダ空間が閉じられ、
前記第3金属板には、前記ヘッダ空間に通じる挿入孔が形成され、
前記ヘッダ空間の前記流路断面積は、前記第4金属板の側よりも前記第3金属板の側の方が大きい
熱交換器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型の熱交換器に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
気液二相冷媒(以下、第1流体)が流れる流路が形成された複数の金属板と、液冷媒(以下、第2流体)が流れる流路が形成された複数の金属板とを交互に積層して一体化した熱交換器(積層型マイクロチャンネル熱交換器)がある。このような熱交換器には、第1流体用の流入口と流出口、第2流体用の流入口と流出口が設けられる。また、熱交換器には、各流入口から流入した流体をそれぞれの流路に分流するためのヘッダ空間が設けられる。ヘッダ空間は、複数の金属板が積層される積層方向に延びている。このような熱交換器は、例えば、蒸発器として使用される。
【0003】
但し、熱交換器にヘッダ空間を備えても、ヘッダ空間に流入した気液二相冷媒が流路に均等に流入するとは限らない。その要因として、例えば、ヘッダ空間の途中で気液二相冷媒が環状流の状態を維持できずに分離流となることがあげられる。このような場合、液冷媒の流量の少ない流路では液冷媒が速く蒸発してしまい、ガス冷媒の顕熱変化のみの熱交換となるため、熱交換器の熱伝達率が低下する。
【0004】
これを解決する手段として、ヘッダ空間と流路との間にヘッダ空間とは別に入口ヘッダを設ける技術がある(例えば、特許文献1参照)。例えば、先細り形状の入口ヘッダをヘッダ空間と流路との間に設け、流路に流入する前の気液二相冷媒の分離流形成を抑えるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-189352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
但し、上記の構造では、入口ヘッダが先細り形状だとしても、入口ヘッダの先端付近では冷媒の流量が少なくなる。このため、入口ヘッダの先端付近では、気液二相冷媒が環状流を維持できず分離流となり、ヘッダ空間から流路に均等に液冷媒が流入しにくくなる。気液二相冷媒の流路への分流性が劣ると、流路に液冷媒が均等に流れなくなり、熱交換器の熱伝達率が低下してしまう。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、気液二相冷媒の流路への分流性を向上させた熱交換器を提供することにある。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る熱交換器は、複数の金属板が積層されて形成された熱交換器である。
上記複数の金属板は、複数の第1金属板と、複数の第2金属板とを有する。
上記複数の第1金属板のそれぞれには、第1流体が流れる第1流路と、上記第1流体を上記第1流路に流入させるヘッダ空間を形成する第1貫通孔とが設けられる。
上記複数の第2金属板のそれぞれには、第2流体が流れる第2流路と、上記ヘッダ空間を形成する第2貫通孔が設けられる。
上記複数の第1金属板のそれぞれの周縁部には第1側壁が設けられ、上記複数の第2金属板のそれぞれの金属板の周縁部には第2側壁が設けられる。
上記ヘッダ空間は、上記複数の第1金属板と上記複数の第2金属板とが積層されることにより形成される。
上記ヘッダ空間に、上記ヘッダ空間の流路断面積を調整する断面積調整部が設けられる。
【0009】
このような熱交換器であれば、気液二相冷媒の流路への分流性が向上する。
【0010】
上記熱交換器においては、上記複数の第1金属板と上記複数の第2金属板とを積層した積層ブロック本体を積層方向において挟む、第3金属板及び第4金属板をさらに備え、上記第4金属板によって上記ヘッダ空間が閉じられ、上記第3金属板には、上記ヘッダ空間に通じる挿入孔が形成され、上記断面積調整部は、上記ヘッダ空間において上記第4金属板から上記積層方向に延びた柱状のロッドにより形成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
排熱回収装置
4か月前
個人
冷却装置の蒸発器
1か月前
個人
放射冷却装置
1か月前
個人
熱交換装置
2か月前
個人
熱交換装置
7か月前
三恵技研工業株式会社
熱交換器
8か月前
三恵技研工業株式会社
熱交換器
8か月前
アンリツ株式会社
検査装置
7か月前
アンリツ株式会社
検査装置
7か月前
日産自動車株式会社
熱交換器
9か月前
新光電気工業株式会社
蓄熱装置
3か月前
株式会社デンソー
熱交換器
6か月前
サンデン株式会社
熱交換器
8か月前
ZACROS株式会社
熱交換装置
8か月前
中外炉工業株式会社
クーリングチューブ
2日前
株式会社アイシン
熱交換器
6か月前
株式会社デンソー
熱交換器
5か月前
サンデン株式会社
熱交換器
8か月前
栗田工業株式会社
冷却塔システム
5か月前
株式会社アイシン
熱交換器
21日前
株式会社ティラド
複合型熱交換器
13日前
株式会社デンソー
熱交換器
7か月前
株式会社デンソー
熱交換器
6か月前
TPR株式会社
熱電発電機能付き熱交換器
9か月前
株式会社デンソー
熱交換装置
1か月前
株式会社神戸製鋼所
積層型熱交換器
6か月前
株式会社クレオ
熱交換器
22日前
新晃工業株式会社
熱交換器の底板構造
8か月前
天津大学
インホイールモーター用一体型冷却器
4か月前
日本碍子株式会社
熱交換器
2か月前
日本碍子株式会社
熱交換器
2か月前
本田技研工業株式会社
蓄エネルギー装置
4か月前
愛知製鋼株式会社
粉体シール部材
2か月前
石川県公立大学法人
ヒートパイプ
9か月前
マレリ株式会社
熱交換器
5か月前
マレリ株式会社
熱交換器
8か月前
続きを見る